【日本一周】車中泊ひとり旅をして学んだ旅に関する心得

40日間という短期間ではありますが、コンパクトカーでの車中泊で日本一周を達成しましたので、その日本一周で学んだことを心得としてまとめてみました。

目次

旅の心得

少しだけでいいので目的地の情報を事前に調べておこう

何も知らない状態で現地へ到着しそこで情報収集することは旅の醍醐味でもあります。しかし事前情報を全く仕入れていない状態だといくつかの弊害が生じることがあります。例えば以下のような弊害が起こりうるでしょう。

事前調査をしないときに起こりうる弊害
  • 現地へ行ったものの臨時休業などで閉鎖されていた。
  • 見頃となる時期と外れており、期待はずれに終わった。
  • そもそも自動車では行くことが出来ず、別ルートから別の移動手段で行く必要がある場所だった。
  • 現地での情報収集が乏しく、後になって興味の湧く情報を知って後悔することになった。

事前調査をしないときに起こりうる弊害の一部を補足説明します。

そもそも自動車では行くことが出来ず、別ルートから別の移動手段で行く必要がある場所だった。

駐車場まで行ってみたものの目的地までは数時間の登山が必要になる観光地があります。私の場合は登山用の装備を全く用意していなかったので諦めざるを得えませんでした。事前に調べることで行かないという選択肢が増え、時間を無駄にすることはありませんでした。

登山ではない場合でも、薄暗い森の中でさらには虫の多く生息している遊歩道を長時間歩く場所もあります。その場で行きたくないと思い、行くのをやめたこともありました。

現地での情報収集が乏しく、後になって興味の湧く情報を知って後悔することになった。

実際に後から写真やデータを見返して記事を書いているときに新しい発見をし、そこに行ってみたかったと思うことがありました。現地で情報収集するのにも限度があります。事前に知っていれば行くことができましたし、また違った楽しみ方ができたなと後悔することも多々ありました。

社会見学や工場見学では先に座学を行い、ある程度の知識を身につけてから実物を見学することが一般的です。ただ見るだけでも色々と学べることはありますが、先に知識を身に付けてからのほうが実物を見たときにより深く学びを得ることができますし新しい発見もあります。これは旅にも同じことが言えるので、経験や学びを目的とするのであれば予備知識があるといいと思います。ただし行きあたりばったりの自由気ままな旅でトラブルも含めて全て楽しむことが目的であればこの限りではありません。

少しだけでいいので目的地の情報を事前に調べておくべき理由

その場で情報収集するのも旅の醍醐味であるが、事前に知っていることでより深い学びを得ることができる。

目的地周辺の駐車場の位置を確認しよう

目的地周辺の駐車場の位置は事前に調べておき、どこの駐車場を利用するのかの目星をつけておいたほうがいいです。なぜなら、ナビに入力する場所を目的地の名称だけにするとナビの途中で行き止まりに差し掛かることがあります。特にエリアの広い観光地では、観光地全体の中心付近がナビに設定される場合があり自動車では進入不可のルートを案内されることがあります。

また、目的地に到着していないのにも関わらずナビが到着したと判断することもあります。そうなることで結局どこに自動車を停めれるのか知ることができず、また運転中にナビを再設定するのは危険な行為のため、そのために駐車帯を探すなどの不便が生じます。

最悪の場合、せっかく近くまで来ていても駐車場を見つけることができず、さらに駐車場の情報を得ることができなければその時は諦めざるを得ません。行きあたりばったりの旅は魅力的ですが、何の成果も得られないのは少し残念に思います。

目的地周辺の駐車場の位置を確認しておくべき理由

目的地の名称だけをナビに設定するだけではルートが不完全な場合があり、駐車場を見つけることができない場合がある。

駐車料金を事前に用意しておこう

有人の駐車場であれば問題ありませんが、無人の駐車場での利用料金の支払いでは一万円札や五千円札が使用できず、また、新五百円玉に対応していない場合もあります。その場合にはどこかで両替するか近くの自販機で無駄に数本の飲み物を買う必要がでてきます。駐車場の支払い方法にはスマホ決済出来る場所もありますが、その情報を事前に知ることは難しいです。だからこそ小銭や千円札を事前に用意しておくべきだと言えます。ただ車内の見える場所に置いておくことで車上荒らしの危険性が高まりますので、車内に保管しておく場合には車外から見えない場所に隠しておきましょう。

駐車料金を事前に用意しておくべき理由

小銭または千円札を常備しておくことで、駐車料金の支払いで困る心配が無くなる。

目的地に着いたらまず案内マップの写真を撮ろう

目的地についたらまず案内マップの写真を撮ることを最優先しましょう。観光地によっては案内マップが所々に点在している場所がありますが入口にしかない場所もあります。案内マップの有無は実際に現地を散策してみなくてはわかりません。

一本道の観光地であればマップはそれほど重要とまでは言えませんが、道が複雑に入り組んでいる遊歩道では案内マップが重要になります。遊歩道に案内マップがほとんど設置されていない無い場合には、自分が今どこにいるのか、どこに向かって歩いているのかがわからず迷子になることもあります。

また、案内マップを見ることで周辺の見所や目的地までの距離、目的地までは徒歩何分で行けるのかなどの情報が書かれています場合もあります。距離が遠いと散策途中で正しい道を進んでいるか不安になることもあるので、おおよその目安がわかることは安心材料にもなります。

有名な観光地の有名な場所に行くつもりでも、案内マップを見ることで新しい発見や興味を惹かれるマイナーな情報が見つかる場合もあります。自由気ままな旅なら案内マップで情報収集できるため、事前に写真を撮っておくことで散策途中に思いつきで目的地を変更するなど便利に活用できます。

目的地に着いたらまず案内マップの写真を撮るべき理由

案内マップには観光情報が盛りだくさん。有効活用して旅を楽しもう。

目的地によってはスマホの電波やGPSが届かない

自然豊かな山奥にある場所や秘境とよばれる場所では電波やGPSの届かない場所があります。そういった場所では、一通り観光を終えてから次の目的地に行こうとナビを設定してもGPSを測位することができず、またインターネットにも接続できないことから、次に進むべき方向がわからなくなることがあります。

来た道を戻るだけなら記憶を頼りに帰ることができますが、出入口が複数箇所ある場合や道が分岐している場合などではどの方面に進むべきかわからなくなります。そうなると電波の受信やGPSの測位ができる場所までは、何の情報もなく走り続けなければなりませんが、その方向が逆方面だった場合にはその分無駄に時間を消費することになります。

最悪、紙の地図を持ち歩くことでも対処可能ですが、事前に2つ分の目的地を設定しておくとか、次の目的地は出入口からどっちの方面に進むべきかくらいを知っておくことができれば、紙の地図を用意しておく必要までは無いでしょう。

時間さえ気にしないのであれば、なんとなく勘で進んで電波が良くなった場所に駐車してから対応してもいいかもしれません。それもまた一興ではあります。

スマホの電波やGPSが届かないことに対しての注意点

スマホやナビに頼らなくても問題ないように事前に進むべき方向を調べておくことで時間を無駄にせずに済む。

食事は食べたいものを食べればいい

旅をしていれば、地元で有名な食べ物や地元で採れた食材を使用したものを食べたいと思う方がいる一方で、特にこだわりがなく食べれればなんでもいいと思う方もいます。これは旅のスタイルによるのでどちらが正解とかはありません。行きたい店があるならそこに行けばいいし、地元の名物が食べたいのであれば道の駅へ行くことで何かしら地元の食べ物があります。ですが個人的には地元といった言葉に縛られずに、その時に食べたいと思ったものを食べればいいと思います。それが一番楽しいのではないでしょうか。

別にどこにいても世界中の食べ物を取り寄せることができますし、デパートや大きめのスーパーに行けば大抵のものは売られています。新鮮さによる美味しさは多少変わるかもしれんが、それで味の違いがわかる人がどれだけいるのですかって話です。テレビでも高級食材と激安食材を食べ比べてどちらが高いのかを当てる企画を一度は目にしたことがあるかとは思いますが、全員が揃って当てることができていますかって話です。別にどこで何を食べようが味の違いに大きな変化があるわけではありません。そんな神の舌を持ち合わせた人間はごく一部でしょう。観光客狙いの店舗は割高ですし、地元の食材が口に合わないこともあります。一度食べてみる経験も大事ではありますが、結局その時に食べたいと思ったものを食べることが一番楽しいってことです。

食べたいものを食べればいい理由

何かに縛られることなく、食べたいものを食べるのが一番楽しい。

天気を確認しよう

天気が悪いとせっかくの絶景でも美しさが半減しますが、それ以上に残念なことを経験しました。それは周囲が霧に覆われており何も見えなかったことです。

霧が発生する条件として主なものは、気温が低下することと湿度が高いことが挙げられます。例えば雨が降ると気温が下がりますし湿度も上がります。ですから雨天時または雨上がりには霧が発生しやすい条件となります。また、標高が上がると気温が下がることから山の高い位置にある観光地では霧がよりかかりやすい条件となります。

絶景が見所の観光地では霧がかかることで観光を楽しむことができません。私は40日間の旅の中で、山で4度、平地で1度、霧の影響で絶景を拝むことができませんでした。

滅多に行けない場所であれば楽しめなくてもいいから行くだけ行ってみるという決断で致し方ないですが、そうでないのであれば以下のサイトを有効活用して天気を確認することをオススメします。

天候を確認するのに役に立つサイト
  • 各所に設置されている「ライブカメラ」
    • 現在の現地の状況をインターネットで確認することができます。もちろんライブカメラが設置されていない場所もありますが、設置してある場所では事前に確認することが有効です。
  • 雲の量を調べることができる「GPV 気象予報」
    • 数時間前から数時間後までの雲の動きを確認することができます。他の天気予報サイトでも雨雲レーダーで雲の動きを確認することができますのでうまく活用しましょう。
  • 台風の卵をいち早く確認できる「JTWC」
    • 台風の卵の発生を予測します。これにより台風がいつ頃日本に上陸するのかをいち早く察知することができます。

また悪天候により楽しみにしていたアクティビティが中止になるなどの屋外での活動が制限されることもあります。そういった面から考えてみても、観光する日は天気が良ければ良いほどいいということです。

天気を確認するべき理由

天気がいいと綺麗な景色がより綺麗に映える。

写真の撮り方を学ぼう

カメラの写真を後から見返すと、様々な理由から写真の撮り方を後悔することがあります。

写真の撮り方を後悔する理由
  • ピンボケしている
  • 色彩が暗い
  • アングルが気に入らない
  • 被写体をもっと近くで撮ればよかった
  • 被写体を全体が映るように撮ればよかった
  • 写真の撮り忘れ

写真は後からでも加工することができますが出来ることには限界があります。しかし最初からうまく撮影できているのであれば加工の必要はありません。そもそも撮り忘れがあれば加工すらできません。後から撮っておけばよかったと後悔しないためにも経験を積むが必要があります。

動画やスライド写真などで旅のポートフォリオを作る考えがあるのであれば、撮影技術の他に編集技術も学ぶといいでしょう。編集技術をある程度身に付けておくことで、実際に撮影する状況になった時にどういうアングルでどういう映像がほしいのかイメージしやすくなり、より良いものを撮ることができます。

普段から意識してカメラを取り扱う練習をし、撮影技術と経験を積むことでセンスが磨かれます。加工技術と編集技術は必要に応じて学んでいきましょう。

しかし、どんなにいい撮影技術を持っていても、カメラが良くなければいいものは撮れません。最高のものを撮るにはいいカメラを用意することも重要です。

写真の撮り方を学ぶべき理由

使い慣れていないカメラでは上手く撮影できません。機能を理解するためにも普段から意識して取扱いましょう。

フェリーは必要に応じて予約しよう

フェリーに限った話ではありませんが、予約するということは時間に縛られることでもあります。決まった時間に決まった場所に行かなくてはなりませんが、その拘束された時間は自由気ままな旅を台無しにすることもあります。できれば旅の流れで予約せずにフェリーに乗りたいものです。

しかしフェリーには一日に十数本の運航があるものもあれば、片手で数える本数しか運航していないルートもあります。運航本数が多ければ、もし定員超過で直近のフェリーに乗れなかったとしても次のフェリーやそのまた次のフェリーに乗船することが可能ですが、フェリーの運行本数が少なく定員超過だった場合には翌日まで待機することになりかねません。

時間が有り余っているのであれば一日くらい待機してもさほど影響ないのかもしれませんが、限られた時間の中で旅をするなら無駄に時間を消費しないために予約をしておいたほうがいいのかもしれません。

フェリーは必要に応じて予約すべき理由

旅の自由度が制限されるが、時間を無駄にしないためには事前に予約しておくことが有効である。

運転の心得

ナビを設定したらルートを確認しよう

目的地までの道のりはナビを使用して行くことが多いと思いますが、ナビに頼りっきりでは不都合となる場合があります。例えば、整備されていない砂利道を案内されることや延々と続く山道を案内されることがあり、このまま走り続けることで本当に目的地にたどり着くのかと不安になることが多々ありました。

これらは基本的には、地元の人すら使わないような劣悪な道なので対向車が来ることは稀ですが、もし対向車が来てしまったら、すれ違うために大変な思いをする可能性があります。

その点で言えばコンパクトカーだったので何とかなりましたが、もしキャンピングカーなどの大きめの自動車であれば通れなかったであろうルートだったと思います。

少し遠回りになってもいいのでなるべく交通量の多い広い道を走りたいと何度も感じたので、ナビを設定した後は一度ルートの確認をしたほうがいいということです。

ちなみにナビの種類には大型車専用の地図アプリというものもあります。大型車進入禁止の道や狭い道などを排除してくれるので、大型車でなくても狭い道を走りたくないのであれば利用することを検討してみてもいいかもしれません。

ナビを設定したらルートを確認すべき理由

ナビによっては案内されるルートが悪路の場合もある。

Googleマップのナビは優秀

今回の旅ではGoogleマップのナビを多用しましたが、到着予想時間がとても正確だと思いました。2〜3時間の移動距離でもほとんど誤差がでないのでスケジュールの管理をするのに便利です。各施設には営業時間や最終入場時間が決まっている場所もありますので、時間に正確なことは旅をする上で非常に役に立ちます。この正確さは、たくさんの人が利用しているからこそデータの収集が膨大で、より正確に予想できるように利便性が向上し続けているのでしょう。

また、Googleマップのナビには経由地を最大9箇所まで設定しておくことが可能なので、複数個設定することで全体の運転時間を把握することができ予定を立てるときにも役に立ちます。さらには有料道路の使用の有無や高速道路を使用の有無、フェリーの使用の有無などを設定することが可能なので、どのルートを進むべきかを比較でき経済的に旅をすることが可能です。

一方でカーナビにはVICS(道路交通情報通信システム)という機能が搭載されている機種があり、24時間365日リアルタイムで道路交通情報を受信しているため事故や工事などによる渋滞を知らせてくれます。また、ルート設定も豊富な選択肢から選べる機種も存在します。

Googleマップのナビは優秀ですがカーナビでも遜色ありません。それぞれに合ったものを準備しておくと有意義な旅の時間を過ごせることでしょう。

Googleマップのナビが優秀な理由
  • 到着予定時間に誤差がほとんどないので、スケジュール管理に役に立つ。
  • 目的地を複数個設定することで、全体の運転時間を把握できる。
  • 時間を取るか経済性を取るかをルートの比較をして決めることができる。

知らない土地での事故に注意

旅をするということは、知らない土地の知らない道を走ることになります。それは普段走り慣れた道を走るよりも事故の危険が高まります。一般的な交通ルールは全国共通ですが、道路の仕様など各都道府県毎によって異なる特徴があります。

知らない土地だからこそ案内看板に目を取られてしまい、周囲の状況把握に遅れが生じ信号無視や一時停止無視を起こしてしまうことにも繋がります。もちろん人身事故や物損事故にも同様のことが言えますので、制限速度を守ることや脇見運転をしないなど、基本的な交通ルールを遵守することが安全運転の第一歩です。

知らない土地では事故に注意する必要がある非有

知らない土地だけに限ったことではないが、知らない土地を走るということだけで事故の危険性が高まる。交通ルールは必ず遵守しよう。

道の譲り方と抜かし方を知ろう

旅の最中には信号のない大通りや信号のない山道をひた走る機会がたくさんあります。制限速度を大幅に下回る自動車が前を走っていれば追い越したいですし、後ろから自動車が勢いよく追いついてきてくるのであれば煽られたくないのですぐにでも譲りたいと思うことでしょう。また、前の車が自分の走りたいスピードと同程度の速度だとペースメーカーとして利用できて最高ですが出会えるかどうかは運次第になります。

ところで、追い越す側の気持ちとしては安全のために以下の3点の条件を満たす場合に追い越しを試みます。

  1. 追越禁止車線でないこと
  2. 道路が直線であること
  3. 対向車が来ていないこと

逆に言えば、譲る場合はこの3点を意識して条件が揃えばハザードつけて左に寄って減速することでスムーズに追い越してもらうことができます。自分が事故を起こさないための安全運転だけでなく、事故に巻き込まれない運転や煽られないための運転を心がけ、これを私は自分を守るための防衛運転だと思っています。

なお、追越禁止車線でないことについては『交通ルールを再確認しよう(中央線)』に詳細を書きましたのでそちらをご覧ください。

なかなか追い越しされる条件が揃わない場合は煽られる可能性がありますが、どんなに煽られようとも慌てて速度を超過してしまえば事故に繋がります。自分の走り慣れた速度で走ることが最も安全だと言えます。

さて、煽られる可能性はどんな状況でも発生します。少しでも煽られる可能性を減らすためには以下のような対策グッズがあります。

マグネットタイプなのでボディに貼るタイプになります。車内のガラスに設置したい場合にはシールタイプを購入してください。

ドライブレコーダーを実際に設置していなくても前後の自動車の安全運転を促す効果がありますが、できればドライブレコーダーも設置しておいたほうが、万が一事故にあった時に役に立つことは間違いありません。割と高価ですが、あって損はしないので必要に応じて検討してください。

ヤバい人には関わらりたくないという心理を利用してあえてイカつい格好をしてしまいましょう。トラブル激減になりますが、よりヤバい人を呼び寄せる可能性もある諸刃の剣でもあります。

道の譲り方と抜かし方を知るべき理由

自動車の速度は人それぞれ違う。イライラせずに上手く追い越し、慌てずに追い越されよう。

交通ルールを再確認しよう(信号機)

信号機の色による指示は以下のように区分されます。

  • 赤は止まれ
  • 黄も止まれ(ただしは安全に止まれなければ進むことが可能)
  • 青は進むことが可能

これは日本に限らず国外のほとんどでも常識ですが、もちろんそれ以外にもルールがあります、しかもそのルールは多種多様あり、教習所で学んだのはもう何年も前の話なので忘れていることも多いでしょう。初めて走る道であれば初めて見る信号もあります。

例えばこんなことがありました。運転中に「踏切+赤点灯」の信号機に差し掛かったので停車しましたが、信号機は青信号ではなく「赤点滅」に切り替わりました。初めて見たタイプの信号で、前後には車がおらずどうすればいいのかしばらく迷ってしまいました。

踏切+赤点灯or青点灯であれば何度も見たことあり、交通ルールとしては以下の通りになります。

踏切+赤点灯or青点灯
⇒赤点灯時は止まれ。
⇒青点灯に切り替われば、一時停止せず進むことが可能。

しかし、この時出会ったのは踏切+赤点灯or赤点滅でしたが、交通ルールとしては以下の通りになります。

踏切+赤点灯or赤点滅
⇒赤点灯時は止まれ。
⇒赤点滅に切り替われば、一時停止して安全確認後に進むことが可能。

踏切のことはあまり考える必要はなく、信号を交通ルール通りに進めばよかっただけなのですが、初めて見たタイプだったので少し混乱してしまったのです。旅の最中に関わらず、初めて走る道ではこういうことも起こりえます。安全運転のために交通ルールを定期的に学び直す必要があると感じました。

交通ルールを再確認すべき理由

交通ルールは多種多様。定期的に学び直し交通ルールを遵守しよう。

交通ルールを再確認しよう(中央線)

追い越しについては前述した『道の譲り方と抜かし方を知ろう』の通りですが、中央線についての解説をここで行います。解説する項目は以下の5点です。

  • 白破線
  • 白実線
  • 黄実線
  • 白破線+黄実線
  • 黄実線+白実線+黄実線

これらには、はみ出し禁止や追越禁止といった意味がありますのでよくご確認ください。

白破線

白色の破線は、中央線をはみ出して追い越しすることが可能ということを示しています。

白破線
  • はみ出し可
  • 追い越し可

白実線

片側6m以上の幅のある道路に設置されている白色の実線は、はみ出しは禁止であるが追い越しすることは可能ということを示しています。しかし交差点や横断歩道の手前にある白色の実線は追い越し不可となります。

白実線
  • はみ出し不可
  • 追い越し可(片側6m以上の道路幅)
  • 追い越し不可(交差点などの手前)

黄実線

黄色の実線は、追い越しのためのはみ出し禁止ということを示しています。

黄実線
  • はみ出し不可
  • 追い越し不可

白破線+黄実線

白色の破線と黄色の実線の2本線が引かれている場合には、走行車線側の中央線が適応されます。つまり写真の場合では、走行車線側は白破線なのではみ出し及び追い越しが可能であり、反対車線側は黄実線なのではみ出し及び追い越しが不可となります。

白破線+黄実線
  • 走行車線側の中央線のルールに従う

黄実線+白実線+黄実線

白色の実線の両側に黄色の実線となっている3本線が引かれている場合は、走行車線側の中央線が適応されます。この場合は真ん中にある白色の実線は意味を持たず、どちらの車線も黄色の実線が適応されます。

黄実線+白実線+黄実線
  • 走行車線側の中央線のルールに従う
  • 真ん中の線は意味を持たない

ただしどの中央線にも共通することですが、障害物があり通行できないときははみ出しが可能になります。例えば路肩に違法駐車などがされていた場合は、障害物とみなしはみ出し通行可能になります。

もう一つ、注意が必要なことがあります。

注意点

写真の反対車線側には、一見すると中央線が2本引かれているようにも見えますが、これはドットラインまたはエスコートラインと呼ばれるもので、中央線ではありません。カーブがある場所などに設置されており、速度超過の注意を促すために設置されているものです。『白破線+黄実線』と勘違いして追い越しをしてしまうと違反になりますので注意してください。

では最後に中央線の種類と意味のまとめです。

中央線の種類はみ出し追い越し
白破線
白実線不可条件による。
詳しくは『白実線』へ。
黄実線不可不可
白破線+黄実線白破線側は可
黄実線側は不可
白破線側は可
黄実線側は不可
黄実線+白実線+黄実線不可不可
中央線のルールを再確認すべき理由

ルールが定められている場所にはそれ相当の危険が潜んでいます。自分なら大丈夫と根拠のない自信からルールを無視しないことが重要です。

交通量の多い場所は高速道路を利用しよう

市街地などの交通量が多い場所での運転時間は、一般道と高速道路とでは2倍以上の差がでることがあります。ですので有意義な時間にするためには有料の高速道路でも遠慮なく利用したほうがいいのですが、毎回利用するにはコストがかさむためできるだけ利用せず旅をしたいものでもあります。

時は金なりとの格言がある通り、時間を無駄にしないことは何事においても大切なことであり、時間を有効活用することができれば行きたい所にもたくさん行けますし滞在時間を長くすることもできます。

どんなに運転が好きでも旅では運転時間が長くなりがちで疲労が溜まる一方です。そういった面も含めて運転時間を少しでも減らすことが健康面を保つことはもとより精神面を保つこともでも大事なことになります。

交通量の多い場所は高速道路を利用すべき理由

道が混んでいると時間はかかるし疲労も溜まるし精神的にも辛い。そういった意味では都会は車で行くのには不向きであると言える。

自動車の整備は事前にしておこう

自動車を定期的に整備しておかないと、タイヤが破裂したり、ブレーキが効かなくなったり、エンジンが動かなくなるなど様々な異常が発生する場合があります。もし故障で止まってしまうと時間を無駄にすることになりますし、レスキュー費用やレッカー費用などもかかります。また、一般道もさることながら高速道路での事故であれば尚更のこと死に直結するでしょう。

どんなに整備していても故障する可能性はあります。万が一故障した場合には自動車を安全な場所に待避させることが望ましいのですが、移動させることができない場合もあります。その場合は慌てず発煙筒を焚き、後続車からの追突に備えて自分の身を安全な場所に避難しすぐに助けを呼びましょう。

自動車の整備を事前にしておく理由

日本一周であれば1万km以上の道のりを走ることになります。自分の身を守るため、そして他人を巻き込まないために自動車の整備は必ず行おう。

ヒッチハイカーを乗せるかどうかを考えておく

一人で運転を続けていると、話し相手がいてもいいと思うこともあります。それを解決する一つの方法がヒッチハイカーを乗せることです。インターネット上で乗せたい人と乗りたい人のマッチング方法がありますし、実際に現地で見つかることもあります。また、ヒッチハイクの聖地と呼ばれる場所もあるので、そこに行けば見つかりやすいかもしれません。ただし、身分が不明なので安全性が保証できないといったデメリットもありますので注意が必要です。

さて、私が実際に日本一周したときに見つけたヒッチハイカーはたった1人です。その時は、心の準備ができていなかったので無視しましたが、少しの間だけ戻ろうか迷っていました。結局戻ることはありませんでしたが旅の思い出の1つとして乗せてもよかったのかなと思います。

見かけても絶対に乗せないと決めているのならそれで構いませんが、少しでも乗せてもいいとの考えがあるのなら、事前に心の準備をしておかないといざ目の前に現れたときに行動できないかもしれません。

ヒッチハイカーを乗せるかどうかを考えておくべき理由

ヒッチハイカーは頻繁に見つかるわけでもなく、あるとき急に現れる。乗せてあげれば思い出の1つとして面白い経験になるかも。

運転時間を有意義な時間にしよう

運転中は思考の時間でもあります。過去の出来事や今日の予定、将来のことまでありとあらゆる事を思考することでしょう。ただひたすら無駄な妄想することもありますが、せっかくならば有意義な時間にしたいものです。

音楽を聞いたりラジオを聞くだけでも何か思うことがあるかもしれませんし、自分に都合の良いように物語が進んでいく一見すると無駄でしかない妄想でも新しいアイデアが生まれることもあります。音声を使用した英語のリスニング学習をしても有意義な時間になることでしょう。

何をやるにも経験することで大きな学びを得ますが、イメージトレーニングでも学びを得ることができます。運転の時間をうまく活用することができればそれも有意義な時間と言えます。

そしてその運転中の思考によって生まれたアイデアのメモを取りたくなることがあります。うかうかしているとすぐに忘れてしまいますが、運転中にはメモを取ることができません。信号待ちなどを利用してすぐにメモを取れるように紙とペンをすぐ近くに置いておくことをオススメします。

ただ一つだけ注意が必要なのですが、それは安全運転をすることが大前提だということです。安全運転を心掛け、その中で有意義な時間を過ごしたいものです。

運転時間を有意義な時間にしよう

運転中にできることは限られる。運転時間を有効活用して有意義な時間にしよう。

車中泊の心得

基本的に道の駅では車中泊は推奨されていません

基本的に道の駅やサービスエリアなどの施設は、仮眠をするなどの休憩での利用は可能ですが車中泊などの長時間滞在は推奨されていません。ですが完全に禁止されているというわけでもないのでマナーを守って利用しましょう。

なお完全に車中泊を禁止している場所もありますので、車中泊で利用したい場合には、事前に禁止されていないことを確認する必要があります。

基本的に道の駅では車中泊は推奨されていません

車中泊での利用が禁止されていない事を確認した上でマナーを守り利用しましょう。

車中泊には多少の不安がある

車中泊で不安な気持ちになったときが数回だけありました。

車中泊で不安になったこと
  • 初めての車中泊
  • 明らかに利用者の少ない道の駅
  • 電灯のない暗い道の駅

1つ目は、初めて車中泊した日のことです。特に何か起こったわけではありませんが初めて何かを行うということは少なからず不安が生じるものです。別にトイレに行く時や歯みがきをする時、自販機に行く時などの車外に出る時でも特に不安や恐怖はありませんでした。ただ単に初めての経験だったの不安が生じたということです。

2つ目は、他の車中泊利用者が誰もいない道の駅を利用したときです。もし何かあったときに誰にも助けてもらえないという気持ちと車中泊での利用が禁止されているのかもしれないという気持ちが入り混じった不安に襲われました。

3つ目は、道の駅の駐車場に電灯がなかった場所を利用した時です。山の中にある道の駅で、辺りが真っ暗でほとんど見えなかったのでトイレや歯みがきに行きたくない気持ちになりました。

基本的には他の利用者が多ければ多いほど安全性に不安を覚えないでしょう。ただし少し騒がしさがあるかもしれません。

車中泊には多少の不安がある

車中泊利用者の多い場所を利用したほうが不安が少ない。

車中泊は意外と寝れる

私の場合はコンパクトカーの後部座席をフラットスペースにしたので、体勢を斜めにビッタビタに嵌め込めば何とか足を伸ばすことができるくらいの寝床スペースだったのですが、基本的には足を曲げたままの状態で寝ていました。

ですので、旅をする前の想定では何日かに1回はビジネスホテルなどで快適な睡眠をとって体力を全回復させる必要があるのかと思っていましたが、車中泊が快適すぎて全くその必要はありませんでした。普段通りに寝れましたし、最大12時間ほど途中で目を覚ますことなく寝た日もありました。

個人的には、住民票さえどこかに置けるのであれば、家を持たずに車中泊で生活してもいいかもと思うくらい普通に過ごせました。

今のままでも十分快適なのですが、助手席を上手く活用してフラットスペースを作ることができれば、それなりの大きさの寝床を確保でき、より快適になるのではと思います。

車中泊は意外と寝れる

車中泊は思ってた以上に寝れるし、むしろ快適とまで言える。

車中泊では雑音に悩まされることもある

車中泊は快適ではありましたが、眠りにつくのに時間がかかる時や途中で目が覚める時がありました。基本的には音によるものですが、以下のようなケースになります。

近くで話をしている人がいる時

公共施設の駐車場なので近くで話をしている人がいてもおかしくはありませんが、人の出入りが多い道の駅や高速道路のパーキングエリアなどでは深夜まで話し声や笑い声が聞こえてきて睡眠を妨害されることがあります。できるだけ端に駐車することが被害に合わないための第一歩ですが、騒がしいか静かなのかは運の要素に左右されます。

大型車がエンジンをかけたまま駐車している時

長距離ドライバーなどの大型車の運転手は、アイドリングをしたまま仮眠を取っている印象が強いです。車内の温度が不快な時期だとしょうがないのかもしれませが、文句を言うのはトラブルに繋がりますのでオススメできません。基本的には大型車は専用の駐車位置が決まっていますので、そこから離れた場所に駐車することで解決できます。

強い雨が降っている時

弱雨なら気になりませんが、強雨だと雨の音が車内に響き渡り睡眠を妨害します。屋根のある駐車場があればそこに停めれば回避できますが、屋根のある駐車場がない場合が多いため、その場合は耳栓などで対応するしかありません。

主に音に関しての理由なので、音に敏感な人は耳栓をすれば解決するのではと思います。ですが耳栓は自身の鼓動が気になり逆に眠りにつけなくなる人もいますので、別の防音対策が必要かもしれません。それでも駄目なら車中泊に向いていないので素直に宿泊施設を利用しましょう。

耳栓については使ったことがある人にはわかると思いますが、寝ている間に外れてそのまま失くすことがあります。車内で外れた場合は座席の下などに入り込み、探し出すことや取り出すことが困難になることもあります。そういったことがないようするためには紐付き耳栓の使用をオススメします。

車中泊では雑音に悩まされることもある

雑音が気になるか気にならないかは個々に異なる。必要に応じて防音対策をしよう。

車中泊では気温の変化を熟知しよう

車中泊では周囲の雑音を不快に思うことがありますが、気温によっても快適度が変化します。

一般的に気温は明け方にかけて下がり続けます。夜の寝るタイミングに暑いからといって窓を開けていたり薄着だったりすると、明け方には寒くなり目を覚ますことがあります。気温の変化を想定して、目が覚めてもすぐに対応できるように上着や布団を準備しておくことが重要です。

夏は車内に熱がこもることで暑くなり睡眠への悪影響になりますし、冬には寒くて防寒対策をしないと眠れないかもしれません。雨が降ると湿気が高くなり不快指数が上昇します。時期や天気などそれぞれの状況に合わせた気温対策グッズを用意する必要があります。

山などの標高が高い場所では気温の変化が激しくなります。一般的には、標高が1000m上がると気温が6.5℃下がると言われています。標高が上がれば上がるほど気温が下がる傾向があることを知っておくことで、車中泊の際に必要な防寒対策の準備をしておくことが可能になります。

気温の低い地域かつ冬季であり、さらに山の標高の高い場所で車中泊する場合には極寒地でも寒さを耐えることができる装備が必要ですが暖房器具はオススメできません。なぜなら冬季の車中泊では窓を閉め切ることが一般的であり、その結果一酸化炭素中毒になる可能性があるからです。

深夜に気温対策グッズを買おうにも、もうすでに店は閉まっています。明日まで我慢はきついかもしれませんが対策できることが何もない状況が訪れるかもしれません。そうなることで体調を壊す可能性がありますので事前にしっかり準備しておくことをオススメします。

車中泊では気温の変化を熟知しよう

車中泊では自宅のように冷房器具や暖房器具が使えない。気温の変化を想定して、車内で使用できるグッズを事前に準備しておこう。

道の駅のFreeWi-fiには期待するな

道の駅にはFreeWi-Fiが完備されている場所が多くあります。その中にはパスワードを必要とせず接続できるところもありますし、出入口の窓にパスワードが書かれた紙を張ってあるところもあります。パスワードを入れた後に何かしらの登録が必要な場合もあります。登録は面倒くさいですしセキュリティにも少なからずの不安があります。

電波についてですが、施設の中でも届かない場所がありますし、基本的に駐車場までは届かないと思っておいたほうがいいです。施設の真正面に車を停めれば届く場合もありますが、届いたとしても電波状況が悪く快適には使用できませんし、そもそもその駐車場には先客がいることが多いです。

よってスマホを多用する場合には、自分専用のポケットWi-Fiを契約して持ち歩くか、大容量のモバイル通信を契約しておくほうが吉と言えます。

道の駅のFreeWi-fiには期待してはいけない理由

道の駅のFreeWi-Fiは電波の届く範囲が広くない。施設内で利用する分には使えるが駐車場の車内までは届かないことを念頭にいれておこう。

道の駅よりサービスエリアの方が営業時間が長い

基本的に道の駅の営業時間は17時もしくは18時までが多いです。しかし入浴施設が併設されている道の駅では20時〜22時頃まで営業していることが多かった印象があります。全国のサービスエリアは20時〜22時頃まで営業しているところが多いですが24時間営業しているところもあります。ただしトイレや自販機などは24時間利用可能となっている場合がほとんどです。施設の営業時間は調べればすぐにわかりますので、旅の状況に応じて有効に利用してみてはいかがでしょうか。

道の駅よりサービスエリアの方が営業時間が長い

営業時間は施設によって異なるが、トイレや自販機は24時間利用できる。

全体を通しての感想

人生観の変化はしないと思え

元々、人生観を変えたいと思って旅を始めたわけではありませんが、実際に旅をしてどうだったかを話します。

結論から言うと人生観は何一つ変わっていません。そもそも人生観という言葉の意味すらわかっていません。人生観とは非常に抽象的な言葉に感じますし個々によって解釈が異なるのではと思います。

なので人生観を変えたいと思って行動していなかったのですが、もし変えようと思って行動していたとしても何も変わらなかったと思います。私個人の意見ですが、人生観を変えたいのであれば着の身着のままで海外へ行った方がいいと思います。言葉も通じない国に着の身着のままで行ける行動力と、本気で変えたいという気持ちで取り組まなければ人生観を変えることは難しいということです。

とはいえ、何も学ばなかったというわけではありません。実際に旅をすることで知らなかったことを知り、興味を惹かれるものが増え、さらに知りたいと思うこともありました。知らないことは調べることで学びを得ますが、何が知らないのかを知らないことには調べようがありません。知ろうとしていなかったのではなく知る機会がなかったということです。その知る機会を多く与えれくれるのが旅をすることだとつくづく実感しました。何事も初めて行うことには迷いや不安が生じますが、それが経験を積み、知識を深め、人生を豊かにするのだと思います。

もし本気で人生観を変えたいのであれば、目的を明確にし、努力しながら経験を積み、沢山の学びを得る必要があると思います。そうやって初めて人生観という言葉を理解し言葉の本質を知っていくことで、意識して変えるというよりは自然に変わっていくもののように思えます。

人生観の変化はしないと思え

人生観はそう簡単には変化しないが、旅をすることで経験が積めるし知識は増える

休養日を作ろう

旅をしていると疲労が溜まります。

旅の大半は運転時間になりそれだけでも身体に負担がかかりますが、それに加えて観光地の散策で歩くことも多く一つの観光地当たり30分〜60分ほど歩きますし、最大で2時間歩き続けることもありました。身体的な疲れとしては運転と徒歩による疲労が多かった印象です。

それとは別に精神的な疲れを感じることも多々ありました。基本的には一人でいることが好きですが、寂しい気持ちになることもあります。いわゆるホームシックのような人恋しい状態です。観光地ではどこもかしこも若いカップルで溢れており、普段は特に気にならないのですが何かの拍子で羨ましく思うこともあります。そういう気持ちになった時でも落ち込まない精神力が必要になります。

若い頃にもっといろんな場所にデートしておけばよかったなと人生を後悔することもしばしばありましたが、今更そのような事を思っても為す術はありません。なので旅が終わったらマッチングアプリを始めようかと思っていましたが、実際に旅が終わった後にはデートしたい欲が一切なくなりました。一時的に精神が不安定になっていただけのようです。

普段の生活と同様に旅においても身体的疲労と精神的疲労のどちらも溜まることがあります。ですから、ゆっくり休養できる日を作ると良いと感じました。普段行っている趣味などを所々に挟むとその都度リフレッシュできて旅にメリハリがつくのではないかと思います。漫画喫茶でも映画でもカラオケでもギャンブルでも何でも構いません。普段家にいても出来ることを積極的に取り入れることが、いい旅をするための条件の一つではないでしょうか。

休養日を作るべき理由

旅の最中には疲労が溜まりがち。ダラダラと旅をするくらいなら、一度リフレッシュをしてからのほうが絶対楽しくなる。

一人で行くには精神的に難易度の高い場所もある

最近ではお一人様にも優しい日本になりつつあり、一人でどこかに出かけることが当たり前になってきています。一人海外旅行や一人ディズニーランドなどは割と難易度が高いと思われますが、もちろん平気だと思う人もいるでしょう。難易度が高いと思うか低いと思うかは個々によりますので、様々な場所を観光するためには自分の適性を見極める必要があります。個人的には、一人では絶対に無理だと思ったのが遊覧船に乗ることです。景色のいい観光地には遊覧船に乗ることができる場所がたくさんありましたが、日本一周の旅の中で一度も乗ることはありませんでした。一人で乗るという経験を一度でもしてしまえば意外と難易度を低く感じる可能性もありますが、それでもその一歩が踏み出せませんので今後も一人で乗ることはないでしょう。

有名な観光地に行ってみたものの遊覧船がメインの観光地であった場合は多少のガッカリを感じるかもしれません。しかし自分の適性を知っていれば、このガッカリを回避することができます。

一人で行くには精神的に難易度の高い場所もある

自分の適性を知り、無理せず自分に合ったスタイルで旅をしよう。

観光地の好みには適正がある

今回の旅では有名な観光地に行くのが目的の一つでもありました。その中で思ったことですが、観光地の好みには適正があるということです。前項では一人で旅をすることに関してを書きましたが、今度は好みについてを書いていきます。

私は人混みが嫌いな性格をしています。とにかく人がたくさんいる場所が嫌いですし行列に並ぶのも嫌いです。この性格は旅をしている最中でも旅が終わってからでも変わることはありませんでした。もし同じ性格をお持ちの方が、寺社仏閣に行くときは土日を避けたほうが懸命です。有名な寺社仏閣はとにかく人が多くてうんざりでした。平日には人が比較的少なく、土日は比較的多いのはどこの観光地にも共通して言えることですが、寺社仏閣の人の混み具合は他の観光地を大きく上回る印象を受けました。休日には駐車場が空いていないほどで、境内にも人でごった返しているため、人混みが嫌いな方には注意が必要です。

私はいい景色が好きです。山、植物、海、川、湖などの景色は四季折々の姿を見せてくれるので一年中楽しむことができます。色々と行ってみた感想としては、滝が一番好きだと思いました。水が弾ける壮大な音や水の流れる柔らかい音はどちらも癒やされます。水がぶつかり水しぶきを上げている迫力のある姿は飽きることなく見続けることができます。滝は目と耳の両方で楽しむことができますので、癒やしを求める旅なら滝を見に行くことをオススメします。

旅の最中に、自分自身でも気づくことがなかった新しい一面を発見しました。今まで日本の歴史なんてものには全く興味がなかったのですが、富岡製糸場や五稜郭タワー、網走監獄などの観光をしたところ日本の近代が好きになりました。明治時代の日本が産業が大きく発展していく歴史的背景をもっと知りたいと思いました。実際に目にすることで考え方が変わるという実体験をしたことが今回の旅での大きな収穫です。

観光地の好みには適正がある

様々な観光地に行ってみることで、自分でも知らなかった適正を発見することがある。

計画的に自由な旅を

スケジュールを目一杯詰め込んで時間いっぱい楽しむ旅や行き当たりばったりの自由な旅など旅のスタイルは様々でですが、どんな旅にも魅力があります。個人的には自由な旅が好きですが、一言に自由と言っても多少の計画性は必要だと思っています。

今回の旅では自由気ままな旅をしたつもりですが、全く計画を立てていなかったわけではありません。毎晩寝る前に翌日の目的地とそこまでのルートを決めておきました。もし旅の最中に次はどこ行こうか考えた時にすぐに決めれる材料があるとは限りません。計画を立てるだけでもかなりの時間を要しますので、無駄な時間を過ごすことになり絶対にグダリます。ですので時間を気にしない自由気ままな旅が目的だとしても、翌日の予定は決めておいたほうがいいと言えます。ただし、その予定は強制ではなくあくまでも努力義務とし、途中で気が変われば目的地を変えても良いですし、翌日に変更しても構いません。気が乗らないのであれば行かないという選択肢を選んでも構わないでしょう。

私の思う自由な旅とはそういうことです。計画は立てますが、計画通りにならなくても問題ないという旅のスタイルです。計画を立てることはノルマが課されるようで自由ではないのかもしれませんが、計画を立てたからこそ楽しく旅がでたので、自分に合ったスタイルだと思っています。

計画的に自由な旅を

旅がグダるのを防止するために、目的地やそこまでのルートなどの計画を前日のうちに立てておこう。

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