歯というものは他人に印象を与える重要な要素のひとつです。
想像してみてください。歯がない人を見たら、歯が黄ばんでいたら、歯が黒かったら、人工的な白い輝きをしていたら。
それぞれ異なった印象を与えます。
ただ汚いよりは綺麗な方がいいっていうのが人間の性。綺麗で健康的な歯をしていた方が間違いなく好印象を与えます。
要するに、大事なんです。歯。
歯が黄ばむ原因
歯が黄ばむ原因には以下のことが挙げられます。
- 飲食物による影響
- タバコによる影響
- 生まれつきの体質や加齢による影響
飲食物による影響
歯の表面につく着色汚れのことをステインと呼び、歯が黄ばむ原因はこのステインが歯に付着することにあります。
ステインの主な原因は、食物中に含まれる色素のひとつであるポリフェノール類と歯の表面のエナメル質を覆っているペリクルと呼ばれる保護膜が結びついたものがイオン結合して、歯の表面に吸着することでステインとなります。
つまり、ポリフェノールを多く含む食物を摂取することで口の中でステインができやすくなり、結果として歯が黄ばんだりくすんだりしているのです。
ポリフェノールは様々な植物に存在している苦味成分や色素成分のことで、自然界に5,000種類以上とも8,000種類以上あると言われています。正確な数は誰にもわかりません。
ポリフェノールの種類と含まれる食材
主なポリフェノールの種類 | ポリフェノールを含む主な食品例 |
---|---|
アントシアニン | いちご、カシス、ナス、ぶどう、ブルーベリー、プルーン、黒ごま、黒豆、紫イモ、紫キャベツ、紫玉ねぎ、赤ジソ など |
イソフラボン | きな粉、醤油、豆腐、納豆、味噌などの大豆製品 |
エラグ酸 | いちご、ザクロ、ぶどう、ラズベリー など |
オレウロペイン | オリーブ など |
カカオポリフェノール | カカオ豆、ココア、チョコレート など |
カテキン(タンニン) | 緑茶や紅茶を始め、きいちご、さくらんぼ、そら豆、チョコレート、ぶどう、ブラックベリー、りんご、ワイン、柿、梨 など |
クマリン | シナモン、パセリ、柑橘類 など |
クルクミン | ウコン、カレー、たくあん など |
クロロゲン酸 | コーヒー、ごぼう、じゃがいも、桃 など |
ケルセチン | 玉ねぎ、ブロッコリー、リンゴ など |
ショウガポリフェノール (ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン) | 生姜 など |
フェノール酸 | コーヒー など |
フェルラ酸 | 大麦、小麦、米 など |
プロアントシアニジン | 赤ワイン、チョコレート など |
ヘスペリジン | 柑橘類の皮やすじ など |
リグナン(セサミン) | ゴマ など |
ルチン | そば、アスパラガス、いちじく、トマト など |
レスベラトロール | ベリー類、ブドウ、ココア、アーモンド など |
色の濃い飲食物例
アルコール飲料、からし、カレー、ケチャップ、コーヒー、コーラ、ジュース、チョコレート、ブルーベリー、ほうれん草、ミートソース、ラーメン、ワイン、紅茶、焼きそば、焼き鳥、焼肉、醤油、味噌 など
ポリフェノールを含む食材例と重複しているものがいくつかありますが、それだけ着色の可能性が高いということです。
タバコによる影響
歯が黄ばむ原因として挙げられる2つ目の理由はタバコです。
タバコを吸う人の部屋が黄ばんでいることやタバコを吸う人の肺が真っ黒になっているように、タバコに含まれるヤニが歯にこびりつき、歯を黄ばみさせる原因となります。
ヤニとはタールとも呼ばれ、高い粘性を持っています。ヤニの色素が特有の粘度で歯の表面に吸着することでステインとなります。
ヤニが吸着されてできたステインは食材類で吸着されてできたステインよりも頑固にこびりつき除去するのにより労力を要します。
生まれつきの体質や加齢による影響
歯の構成は、主にエナメル質・象牙質・歯髄・セメント質の4つで構成されています。エナメル質とは歯の表面に覆っている組織のことで、その厚さはおよそ2〜3mmです。その内側に象牙質があり、更にその内側には歯髄と呼ばれる神経があります。セメント質は歯根を覆っているものです。
象牙質の色は個人差があり白っぽい色をした人もいれば黄味がかった色をしている人もいます。エナメル質は半透明色をしているので、象牙質の元々の色が半透明色をしたエナメル質を通して見える色こそが歯の色として認識されます。
表面のエナメル質の凹凸や厚さと光の反射によって歯の色の見え方は変わりますが、例えば、歯の表面のエナメル質が薄く象牙質が黄味がかった色をしている人は、着色汚れを除去するだけでは白い歯にはなりません。
また、加齢に伴い歯の表面を覆うエナメル質が薄くなるのに加え、象牙質の厚みが増し黄色味が強くなります。その結果エナメル質から透けて見える歯の色は、より黄味がかった色として見える状態となります。
そういった場合のホワイトニング方法は、エナメル質を強化して象牙質の色を隠す方法、歯の表面の微細な凹凸を無くしツルツルピカピカの状態とすることで光の反射を利用して白く見せる方法、歯を漂白することで白く輝かせて見せる方法などが考えられます。
歯を白くする方法一覧
歯が黄ばむ原因が分かったところで次は歯を白くする方法を見ていきましょう。この記事では歯を白くする方法を以下のように分類しています。
- 歯科医院で行うホワイトニング対策
- ステインを除去する
- 歯のクリーニング
- 薬剤で漂白する
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- ホームホワイトニング
- ステインを除去する
- サロンで行うホワイトニング対策
- ステインを除去する
- LED照射
- ステインを除去する
- セルフケアで行うホワイトニング対策
- ステインを除去する
- ホワイトニング歯磨き粉
- マウスウォッシュ
- ホワイトニングシート
- LED照射
- 電動歯ブラシ
- 着色を予防する
- 歯磨き粉で対策
- 飲食物で対策
- 食後の対策
- その場しのぎので対応する
- 歯のマニュキュア
- 薬剤で漂白する
- 海外製のホワイトニング製品
- ステインを除去する
様々なホワイトニンググッズがありますが、市販の製品でホワイトニングを謳っているものは、歯が本来持つ白さを取り戻すためにステインを除去する方法を採用しています。つまり、ステインを除去しやすい成分とブラッシングによって歯の表面に付いたステインを除去し、歯を白く見せることを指します。ステインの除去能力がどれだけ高いか、除去した後にどれだけステインの付着を防げるかが大きな要素を占めます。
ところが、歯科医院で行うホワイトニングに限り本来持つ歯よりも白くできる方法を採用しています。過酸化水素や過酸化尿素と呼ばれる薬剤を使用して歯を漂白する方法を採用していますが、日本国内では医師の指導の下でしか施術できない決まりになっています。
現状、本来の歯の色よりも白くすることは歯科医院での施術のみですが、一部例外があります。それは、海外の過酸化水素入りの製品を輸入して使用することです。もちろん日本では未認可ですので、完全自己責任での使用となります。
ホワイトニングの知識としてお間違えのないようにお願いします。では、それぞれのやり方やメリット・デメリットを以下に記述していきます。
歯科医院で歯を白くする方法
歯科医院で歯を白くするには、以下の施術内容が一般的となります。
- ステインを除去して白くする方法
- 歯のクリーニング
- 薬剤で漂白して白くする方法
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング
汚れを除去して白くする方法とは、ステインを除去して歯を本来の白さに取り戻す方法です。薬剤で漂白して白くする方法は、過酸化水素または過酸化尿素を使用して施術が行われます。
施術内容 | 料金の目安 | 効果の持続期間 |
---|---|---|
歯のクリーニング | 3,000円〜10,000円 | 1ヶ月〜3ヶ月 |
オフィスホワイトニング | 20,000円〜40,000円 | 3ヶ月〜6ヶ月 |
ホームホワイトニング | 40,000円〜80,000円 | 6ヶ月〜12ヶ月 |
デュアルホワイトニング | 60,000円〜120,000円 | 12ヶ月〜24ヶ月 |
歯のクリーニング(歯科医院)
歯科医院での施術内容に、歯のクリーニングと言われるメニューがあります。これは主に歯垢・歯石・ヤニ・着色の除去を目的としおり、歯を白くするというよりは口内を清潔に保つことを主としています。しかしながら、こびり付いたステインを除去することで黄ばみなども同時に除去できるため歯が白くなります。
歯のクリーニングには、研磨する方法と研磨しない方法がありますが歯科医院によって違います。また、保険適応できる場合もありますので詳しくは歯科医院でご相談ください。
- 料金の目安
-
3,000〜10,000円
- 効果の持続期間
-
3ヶ月〜6ヶ月
オフィスホワイトニング(歯科医院)
オフィスホワイトニングとは、過酸化水素を使用した歯科医のみが行うことができる施術で、過酸化水素の濃度は35%程度のものを使用します。メリットとしては短時間の施術で済み当日には効果を実感できます。ただし、着色汚れが酷い場合は希望の白さを手に入れるまでに何度か通院する場合もあります。
デメリットとしては、効果の維持期間は3〜6か月程度で、白さを維持したければ定期的に施術を受ける必要があり費用がかさむことです。また、過酸化水素の濃度が濃いがゆえに一時的に知覚過敏の症状が現れることがあります。
- 料金の目安
-
20,000円〜40,000円
- 効果の持続期間
-
3ヶ月〜6ヶ月
ホームホワイトニング(歯科医院)
ホームホワイトニングは、まず初めにデンタルクリニックにてマウスピースを作成します。その後は自宅で好きな時にホワイトニングができるようになります。
やり方としては、作成したマウスピースに専用の薬剤を注入し、30分程度歯に装着するだけです。メリットとしては、装着時間が30分程度なので余った時間に手軽に行えることと、手軽にできるため白さを維持するのも比較的容易です。
過酸化水素もしくは過酸化尿素を使用し、濃度はオフィスホワイトニングの半分程度でおよそ15%程度のものを使用します。即効性にはあまり期待できませんが少しずつ白くしていくので、オフィスホワイトニングよりも長く効果が持続します。
デメリットとしては、薬剤の影響により知覚過敏になるケースがみられますが、これはオフィスホワイトニングでも同様のことが言えます。また、歯の白さにムラができる場合があります。これはマウスピースに薬剤を注入した時の量が均等でなかったことや、マウスピースが変形して歯の形と合わなくなったりした時に生じる可能性があります。
- 料金の目安
-
40,000円〜80,000円
- 効果の持続期間
-
6ヶ月〜12ヶ月
デュアルホワイトニング(歯科医院)
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを同時進行で行うものことを言い、費用はかかりますが最大限の効果を発揮します。
オフィスホワイトニングの即効性とホームホワイトニングの持続性で歯科医院の通院頻度を少なくし、市販のホワイトニング製品にはできない漂白効果で美しく輝く歯を維持します。
- 料金の目安
-
60,000円〜120,000円
- 効果の持続期間
-
12ヶ月〜24ヶ月
ホワイトニングサロンで歯を白くする方法
ホワイトニングサロンとは、歯を白くすることに特化したサロンのことを言います。歯科医院とは違い虫歯の治療などの施術はしていません。またホワイトニングは医療行為ではないので保険は適応されません。
ホワイトニングサロンでは、有効成分の配合された薬剤の効果とLED照射の光触媒の効果を利用して、歯の表面に付着したステインを浮かび上がらせブラッシングによる除去効果で歯を白く導きます。また、専用の薬剤の成分によっては殺菌・抗菌効果があり、歯や歯茎の健康を維持したり口臭を予防する効果なども期待できます。ただし、歯科医院のように歯を漂白するわけではないので、歯本来持つ色よりも白くなることはありません。
自宅でホワイトニングケアできるLED照射機もありますが、ホワイトニングサロンにはホワイトニングの知識を持ったスタッフがカウンセリングからアフターケアまで行ってくれるので、万が一口内トラブルが発生しても安心して対処できます。また使用するLED照射機の強さも、自宅用より高出力のLED照射機を使用しているため高い効果を期待できます。
料金は1回当たり3,000円〜5,000円で、歯科医院と比べると安価に施術できます。ホワイトニングをしたいけれど、歯科医院のように数万円の費用は少し高いかなと感じるのであればホワイトニングサロンでの施術を検討してみてはいかがでしょうか。
セルフケアで歯を白くする方法
ホワイトニングのためのセルフケアの方法は主に以下の通りになります。
- ステインを除去
- ホワイトニング歯磨き粉
- マウスウォッシュ
- ホワイトニングシート
- LED照射
- 電動歯ブラシ
- 着色を予防
- ホワイトニング歯磨き粉
- 食べ物飲み物
- 食後の注意
- その場しのぎの対応
- 歯のマニュキュア
- 薬剤で漂白
- 海外のホワイトニング製品
セルフケアでステイン除去
セルフケアでステインを除去する方法としては以下のような方法があります。
- ホワイトニング歯磨き粉
- マウスウォッシュ
- ホワイトニングシート
- LED
- 電動歯ブラシ
ホワイトニングの歯磨き剤を使用する
セルフケアとして簡単にできることの一つとして、ホワイトニングの歯磨き剤を使用ことが挙げられます。毎日必ず行うハミガキだからこそ一番手軽な方法で、ステインを除去し本体の白い歯へ導きます。
歯磨き粉には製品によって、ステイン除去に特化したもの、エナメル質強化に特化したもの、着色予防に特化したもの、歯茎をケアするもの、知覚過敏の人でも使いやすいものなど千差万別にありますが、歯を白くしたいのであればホワイトニングに特化した物を選びましょう。
またペーストタイプ、ジェルタイプ、パウダータイプなど種類も豊富でそれぞれ違った特徴を持っています。また種類が豊富がゆえにスーパーやドラッグストア等で手軽に手に入らないものもあり、自分に合う最適な製品に出会うまで時間がかかるかもしれません。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュはデンタルリンスとも呼ばれ、液体で口内を洗浄することで汚れの除去や殺菌をして口内を清潔を保つことができるオーラルケア商品の一つです。
使い方によって種類のタイプに分類され、ブラッシングをした後にマウスウォッシュを口に含んですすぐか、ブラッシングをせずにマウスウォッシュで口をすすぐだけの使い方をするものを洗口液と言います。忙しくてブラッシングする時間の無い時に、洗口液でのうがいだけで済ませることも可能です。使用後に水で口をすすぐ必要がなく、配合されている有効成分が口内に滞在することで、口内の殺菌、口臭の予防、虫歯の発生を予防、歯周病・歯肉炎の予防などの効果を期待できます。
もうひとつは、マウスウォッシュを口に含み数十秒間口をすすいだ後、液体と一緒にブラッシングする使い方の製品を液体ハミガキと言います。ブラッシングする前に液体を口に含みすすぐことで、有効成分が口内の隅々まで行き渡り、ブラッシングによるステインの除去を最大限に高めます。セルフケアでの歯のホワイトニングを目的としているのであれば、ブラッシングは絶対に必要な行為になりますので、液体ハミガキを選択するといいでしょう。
シート
シートタイプは、歯の表面に薬剤が塗られたシートを貼り数十分間放置することで、薬剤が歯の表面に付着した着色汚れを分解し浮かび上がらせて、ブラッシングすることでが着色汚れを除去できるという仕組みで、歯が本来持つ白さを取り戻す為に使用されます。
シートタイプは、シートの貼れない歯の裏側や歯の裏側や奥歯には使用できませんが、歯のホワイトニングが目的であれば、普段見えない歯の裏側や奥歯は白くする必要性は低いので問題ありません。
基本的な使用方法としては薬剤の濃度を薄めずに歯に浸透させるために、まずは歯の表面の水分を拭き取ります。そしてシートを歯の表面に貼り、シートの余った部分を折り曲げて歯の裏側に貼ります。そして、製品の規定の時間を放置した後、ブラッシングをすることで着色汚れを除去できます。放置時間は製品によりますが20分〜30分程度が一般的です。
LED照射
LED照射機とは、マウスピースに専用の薬剤を塗布しそれを口にくわえLED照射することで、薬剤がLEDの光と光触媒反応を起こし、歯の表面に付着した着色汚れを効果的に分解し浮かび上がらせて、ブラッシングすることでが着色汚れを除去できるという仕組みで、歯が本来持つ白さを取り戻す為に使用されます。専用の薬剤の成分によっては殺菌・抗菌効果があり、歯や歯茎の健康を維持したり口臭を予防する効果なども期待できます。
シートタイプと違って歯の裏側や奥歯に対しても効果があります。とはいえ薬剤の分量にムラがあると歯の色ムラに繋がる可能性がありますので注意が必要です。
基本的な使用方法としては、事前に通常のブラッシングで歯の表面の付着物を除去します。そして専用の薬剤をマウスピースなどに塗布し、それを口にくわえて規定の時間LED照射を行います。照射後に歯の表面から浮かび上がらせた着色汚れをブラッシングで除去します。照射時間は製品によりますが、5分〜10分程度が一般的です。
電動歯ブラシを使用する
セルフケアでステインを除去して歯を白くする方法として、電動歯ブラシを使用することでも効果的にステインを除去することができます。電動歯ブラシは音波振動や回転によって歯を磨くのが主流で、力加減が弱くても汚れを除去できる特徴を持っています。
力加減が強すぎると歯の表面に傷が付く可能性が高まりますが、電動歯ブラシは腕をゴシゴシと動かさなくて良いものが主流ですし、力加減が強すぎるとセンサーが感知して自動で振動または回転を弱める機能を持った製品もあります。
白い歯を維持するにも健康的な歯を維持するにも、自分に合った電動歯ブラシを正しく使用することが重要です。
セルフケアで着色予防をする方法
着色予防とは、読んで字のごとく歯に着色することを防ぐことを指します。せっかく歯を白くしても、日々のケアを怠るとすぐにステインが付着し歯が黄ばむ原因となります。よってホワイトニングと同時進行で行うべき対策と言えます。
着色予防の方法は以下のような対策が挙げられます。
- ホワイトニング歯磨き粉などで着色予防
- 飲食物での対策
- 食後の対策
ホワイトニング歯磨き粉
ホワイトニング歯磨き粉には、歯の表面にステインの付着を軽減させる成分が配合されている製品があります。
例えば、歯の表面のミクロな溝を埋めることで色素が入る隙間を無くし、結果として着色予防ができる効果が期待できるフッ素やヒドロキシアパタイトといった成分があります。
また、メタリン酸Naやポリリン酸Naといった成分は、歯のエナメル質をコーティングしてステインの付着を防ぐ効果を期待できます。
このように、選ぶ歯磨き粉によって配合されている有効成分に違いがありますので、製品を購入する際には配合されている成分や成分の効果を知っておく必要があります。
飲食物での対策
飲食物での対策は、歯が黄ばむ原因として前述したポリフェノールを多く含む食材や色の濃い飲食物をなるべく口にする機会を減らすことで対策可能です。
とはいえ、ポリフェノールを含む飲食物や色の濃い飲食物は世の中に溢れかえっているので、口にしない選択肢はほぼ不可能ですし、極力控えることも中々難しいです。
普段は気にすることなく、日々のホワイトニングケアと食後のちょっとした対策を習慣づけるほうがストレスなくホワイトニングできるのではないでしょうか。
食後の対策
食後にできる対策は以下の通りです。
食後すぐに歯磨きをしない
食後は口内が酸性化しており歯のエナメル質が柔らかい状態になります。その状態で歯磨きを行うとエナメル質を傷付ける可能性が高まることから、食後すぐの歯磨きはしないようにしましょう。傷が付くことで、傷に色素が沈着しやすい状態になってしまいます。
口をすすぐ
食後にしたほうがいい対策は、口をすすぐことです。歯が黄ばむ原因となる飲食物を摂取したらう、すぐに口をすすぐことで、汚れが歯に定着する前に除去できます。
ガムを噛む
唾液の分泌を促し、ステインを除去できます。さらに唾液には再石灰化を促進させる効果がある、歯の表面をツルツルにして、ステインの再付着を防止します。
歯磨き後の対策
歯磨き後にできる対策は以下の通りです。
歯磨き後の口のすすぐ回数は1回〜2回だけにしましょう。
これは歯磨き剤が口の中に残ることによって、傷ついた歯を修復させます。また、有効成分により歯の健康をサポートします。口の中に歯磨き剤が残っている感覚が嫌だと思うかもしれませんが、その残っている感覚こそが、歯の健康をサポートできている証拠とも言えます。
歯磨き後の飲食を控えましょう。
歯磨き後はステインが付着しやすい状態になります。最低1時間は我慢しましょう。
歯磨き後、寝る前にお茶やジュースなどを飲まない
寝ている間は唾液の分泌が減り、ステインが定着しやすくなります。どうしても喉が乾いた場合は水を飲むか、何かを飲んだ後に口をすすぐ、もしくはもう一度歯磨きをするなどの対策が必要となります。
その場しのぎで歯を白くする
その場しのぎの一時的な効果で良いなら、ホワイトニングペンを使用することで対応できます。
ホワイトニングペンとは簡単に言えば塗料のことで、歯に白い塗料を塗って白く見せるという方法を採用した歯のマニキュアのことです。
歯に塗料を塗るって聞くだけだと心配に思われるかもしれませんが、もちろん安全性をクリアした市販の製品を使用しますのでご安心ください。
例えば、デートなどで黄ばんだ歯を見せたくないとき、銀歯を隠したいときなど、緊急を要する場合にはホワイトニングペンを使用するといいでしょう。
デメリットとしては効果の持続が短時間なこと、色にムラができる可能性があること、歯茎などに痛みが生じる場合があることが挙げられます。
セルフケアで歯を漂白する方法
日本国内で販売されている歯磨き粉には、過酸化水素や過酸化尿素といった漂白成分は含まれておりません。基本的には歯科医院で施術する以外にはありませんが一部例外があります。それは、海外からホワイトニング製品を輸入することです。
インターネットで購入できるものの中に、日本国内では販売されていない過酸化水素が配合された製品があります。海外からの輸入という形になりますが、購入することや使用することに関して違法にはなりません。あくまでも日本国内での販売においては過酸化水素を含む歯磨き粉の販売が禁止されているというだけです。
海外では市販で販売できる国もありますが、日本では禁止されている理由としては考えられるのは、やはり安全性ではないでしょうか。医師の指導の下で使用することが義務付けられていることから、知識の無い者がセルフケアとして使用するには少し危なく感じるでしょう。もし使用する場合には細心の注意を払い、何があっても自己責任だという覚悟を持って使用する必要があります。
また、日本人の歯のエナメル質は比較的薄いと言われています。海外製品は当然日本人向けに作られていませんので、もし輸入する場合は、知覚過敏などの副作用が発生する可能性が高いことも考慮しておいてください。
海外製品のホワイトニング製品で比較的有名なのは、ホワイトニングシートの「クレスト」という歯に直接シートを張り漂白するものがあります。
クレストはホワイトニング大国のアメリカ発のブランド商品です。インターネットや動画サイトで日本人が紹介していることをよく目にするため比較的安全なのではないでしょうか。
かくいう私も使用していた時期があります。毎日鏡で歯を見るのを楽しみにしていました。実際に効果があったと実感していますが現在は続けていません。コーヒーとタバコが大好きなので、どうせすぐ黄ばむし意味ないなと思い継続を諦めました。特に知覚過敏の症状とかはありませんでしたし、その他不満に思うことも特にありませんでした。一度でいいからどうしても試したみたいと思うのであれば、使用してみるのもありだと思います。
海外製品を使用するメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
- 歯科医院に通う必要がない
- 手軽に使用できる
- 価格が安価
一方デメリットとしては、以下のようなことが挙げられます。
- 歯科医院よりも効果を実感しにくい
- 日本では市販されていない
- 海外からの個人輸入になるため到着まで時間がかかる
- 外国語なので成分を読み解くのが大変
- その成分表示が正しいかの確認ができない
- 信頼できるメーカーかどうかわからない
- 詐欺の可能性もある
- 完全自己責任での使用となる
これらを理解した上で、使うか使わないかの判断をしてください。
最後に
歯を白くすることや、白さを維持するのは容易なことではありません。日々のケアを怠るとすぐに元通りの色に戻ってしまいます。時間や費用など自分に合った方法で根気よく継続し続けることが必要になります。
セルフケアで歯石を取りたいなら下の記事からどうぞ。