電動歯ブラシにはどんな種類があるの?メリット・デメリットは?

目次

電動歯ブラシの種類

現在主流となっている電動歯ブラシは、音波振動式と回転式の2種類に分類されます。

音波振動式はタテ振動・ヨコ振動・立体振動により汚れを除去する電動歯ブラシです。振動の方向は上下左右に加え、前後に優しく叩きつける動きをするものもあります。振動数は製品によって異なりますが現在主流なもので、1分間に9,000~40,000ストローク程度となります。

回転式はブラシ部分が回転する力で汚れを除去します。ハブラシの先端が丸くなっていることが特徴で、全回転するものや一定の角度(半回転)するものがあります。回転数は製品によって異なりますが現在主流なもので、1分間に3,000~10,000回転程度となります。

使い方としては、どちらもわざわざ手をゴシゴシと動す必要がなく、電動歯ブラシを歯に当たるだけで使用するものです。

電動歯ブラシを使用するメリットとデメリット

電動歯ブラシを使用することでのメリットはいくつかあります。

電動歯ブラシを使用するメリット
  • 毛先を歯に当てるだけなので誰でも簡単に使用することができる
  • 正しい使い方をすれば汚れを効果的に除去することができる
  • 一定の力加減で歯を磨くことができるため歯茎を傷つけることが少ない。

汚れを効果的に除去することができるということは、口臭予防あるいは虫歯予防にもなるということと同義であり、衛生面という観点で見れば通常のハミガキよりも効果的といえるでしょう。しかし、電動歯ブラシを使用するデメリットもあります。

電動歯ブラシを使用するデメリット
  • 電動歯ブラシの本体は価格が高く、より良い物を買おうとすると大きな出費となる
  • 使用するのには充電または電池が必要となる
  • 通常のハブラシと比べ重量が重いため手や口が疲れることがある
  • 歯を磨けた気になるものの実際には隅々まで歯を磨けていないことがある

ところで電動歯ブラシを使用することに、こんな疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

電動歯ブラシって、歯ぐきを傷つけないの?

電動歯ブラシを使用すると歯ぐきを傷つけるのではないかと思うかもしれませんが、もちろん傷つけることはあります。ですがそれは通常の歯ブラシにもいえることであり、力を入れすぎると良くないことはどちらも共通しています。ですが、電動歯ブラシには強い力を感知すると自動で振動を抑制する機能が付いたものがあります。心配であればそういった機種を選択することで不安を解消することができます。

替えブラシの交換頻度

ブラシは使用している内に徐々に弾力性が失われ毛先が開いて来ます。そうなることで汚れを除去する効率が落ち、さらには歯ぐきを傷つける可能性が高まります。ですので適切な時期に交換する必要があるのですが、電動歯ブラシの交換頻度は製品によりますが概ね3ヶ月に1回程度の交換が推奨されています。ちなみに通常の歯ブラシの交換頻度は月1回程度が推奨されています。なぜこのような違いがあるのかは明確ではありませんが、私が思うに電動歯ブラシは強い力を入れずとも綺麗に磨けるため、ブラシ部分の劣化が軽減されているのではないでしょうか。

電動歯ブラシの選び方

電動歯ブラシを選ぶ際に何を基準にするかは人それぞれですが、種類が多くてわかりにくいという方のために「駆動」「機能」「替えブラシの種類」「電源方式」「Bluetooth®の有無」でそれぞれを比較しました。

駆動で選ぶ

電動歯ブラシの駆動方式で主流なものは、音波振動式と回転式の2種類になります。

音波振動式の特徴

音波振動式は振動が細かい分、歯を磨いている感覚があまり感じられないことが特徴です。ゆえに物足りなさを感じるかもしれません。しかし音波の素早い微振動は汚れを除去する効果が高く、歯ぐきへの刺激も少ないことも特徴のひとつといえます。

振動数については、現在主流なもので、1分間に9,000~40,000ストローク程度となりますが、一般に振動数が多いほど価格が高い傾向にあります。

回転式の特徴

回転式は、手磨きに近いような歯磨き感を感じることができます。こちらも汚れを除去する効果は高いのですが、歯ぐきへの刺激がやや強めになるのが特徴といえます。ゆえにブラシの先端を歯に強く押し当てないよう使用することがコツになります。

機能で選ぶ

電動歯ブラシにはスイッチをON/OFFするだけのものがありますが、用途に合わせてモードを選択できるものもあります。モードには駆動の向きや刺激の強弱が選べたり、過圧防止機能が付いているなど製品それぞれに特徴があります。強めに歯を磨きたいときや、歯ぐきを痛めており刺激を少なくしたいときなど、様々な状況が考えられますので、電動歯ブラシを選ぶ際のひとつの基準となります。

また、機能には歯磨きと同時に歯茎をマッサージするものもあります。年齢とともに歯茎が下がると言われてますから、歯だけでなく歯茎のケアができることは口内環境を整えるうえで大事な要素といえます。その他には舌磨き専用のモードがあるなど機能は製品によって様々です。もちろん機能が多ければ多いほどそれだけ高価格になることは言うまでもありません。

替えブラシの種類で選ぶ

替えブラシには「かたい・やわらかい」、「山形・平型」、「細毛・極細毛」などの種類があります。また、「歯周ポケット専用・舌磨き専用」など特定の部分を専用としたものもあります。

今後どういう使い方を想定しているかによって選ぶ基準は異なるので一概には言えませんが、今まで使ってきた中で自分の好みの替えブラシがある電動歯ブラシを選ぶことは合理的といえましょう。ただ自分に合ったブラシかどうかを見極めるには使わないことには判断できませんので、後々のことを考えれば替えブラシの種類が多い電動歯ブラシを購入することも賢明といえます。

なお、替えブラシの価格も製品のよって様々です。必ずしも高いものが良いものとは限りませんから、コスパを考えて電動歯ブラシを選ぶことも間違いではありません。

電源方式で選ぶ

電源方式は主に「充電式」「乾電池式」があります。

充電式の特徴

充電式の特徴としては、1度の満充電で2週間から4週間程度使用することができることが挙げられます。現代では充電できる環境はどこにでもあるため、充電器さえ持ち歩けばいつでもどこでも使用可能ということでもあります。主に自宅での使用が想定されますが、充電さえ済ましておけば、短期の旅行や出張などでも充電器を持ち運ぶ必要すらありません。

乾電池式の特徴

乾電池式の電動歯ブラシは、充電式と比べると軽量かつコンパクトな設計になっています。加えて、充電を持ち歩く必要性がないので、旅行や出張などに持っていくのに向いているといえます。ただし充電式と汚れの除去能力に劣る傾向にあります。

Bluetooth®の有無で選ぶ

電動歯ブラシにはBluetooth®を使用して専用のアプリと連動ができる機種があります。そうすることで自分の歯磨きの癖を検知し磨き残しを防止できたり、歯磨き習慣を管理することが可能になります。

【主要メーカー別】電動歯ブラシにはどんなものがあるの?

【パナソニック】ドルツ EW-DT52

サイズ(mm)重さ(g)
H241×W29×D34
(ブラシ含む)
約115g
(ブラシ含む)
駆動方式音波振動ハブラシ
駆動数ヨコ:毎分約31,000ブラシストローク
タタキ:毎分約12,000ブラシストローク
選べるモード強力に歯石を除去したい時に「Wクリーンモード」

歯周ポケットをかき出したい時に「ノーマルモード」
磨きが強く感じる時に「ソフトモード」

歯ぐきに対してやさしく磨きたい時に「センシティブモード」

歯茎を爽快にケアしたい時に「Wガムケアモード」

強い力で押し付けると振動を抑制する「パワーコントロール機能」搭載
替えブラシ目的・部位に応じて多彩な付属ブラシを販売
電源方式充電式
Bluetooth®の有無

【フィリップス】ソニッケアー 9900 プレステージ

サイズ(mm)重さ(g)
H237×W27×D29
(ブラシ含む)
約116g
(ブラシ含む)
駆動方式音波振動ハブラシ
駆動数毎分約31,000ブラシストローク
選べるモード歯石を落とす「クリーンモード」

徹底的に歯石を落とす「ディープクリーンモード」

白い歯に近づける「ホワイトプラスモード」

歯ぐきを健康にする「ガムヘルスモード」

歯茎にやさしい「センシティブモード」

口臭対策に「舌磨きモード」

自動的に強度を調整する「過圧防止センサー機能」搭載
替えブラシそれぞれのご希望に応じた最適なソニッケアーのブラシヘッドを販売
電源方式充電式
Bluetooth®の有無

【ブラウン】オーラルB iO9

サイズ(mm)重さ(g)
H183×W30×D30
(ブラシ含む)
137g
(ブラシ含む)
駆動方式回転式電動ハブラシ
駆動数丸型回転+遠心マイクロモーション™
選べるモード標準クリーンモード

しっかりクリーンモード

やわらかクリーンモード

超やわらかクリーンモード

歯ぐきケアモード

ホワイトニングモード

舌クリーニングモード

「スマート押し付け防止センサー機能」搭載
替えブラシ普段用からスペシャルケアまで、ニーズにあった替えブラシを販売
電源充電式
Bluetooth®の有無

【オムロン】メディクリーン HT-B322

サイズ(mm)重さ(g)
H230×W24×D24
(ブラシ含む)
64g
(ブラシ含む)
駆動方式音波式電動歯ブラシ
駆動数モードによる
選べるモードクリーンモード:約25,500回 ⁄ 分の立体振動

ポイントケアモード:約33,000回 ⁄ 分のタテ振動

ソフトケアモード:約13,000回 ⁄ 分のヨコ振動
替えブラシオムロン音波式電動歯ブラシ替えブラシ対応表による
(※外部サイトへ移動します)
電源充電式
Bluetooth®の有無

【アイオニック】イオンパホーム DP-111

サイズ(mm)重さ(g)
H230×W24.4×D28
(ブラシ含む)
84g
(ブラシ含む)
駆動方式音波振動ブラシ
駆動数クリーンモード::約22,000ストローク/分
ホワイトプラス:約26,000ストローク/分
選べるモード通常の歯磨きとして「クリーンモード」

歯の着色汚れが気になる時に「ホワイトプラスモード」

歯茎に心地よい刺激を与えてマッサージする「ガムケアモード」

たたくような音波振動で歯間部の歯石までスッキリ除去「ハイクリーンモード」
替えブラシKISS YOUと共通で10種類以上
電源充電式
Bluetooth®の有無

【システマ】音波アシストブラシ

サイズ(mm)重さ(g)
H190×W16×D16
(ブラシ含む)
20g
(ブラシ含む、乾電池別)
駆動方式音波振動ブラシ
駆動数音波振動(約9,000回/分)
選べるモード電源のON/OFFのみ
替えブラシコンパクトヘッド(ふつう/やわらかめ)

ワイドレギュラーヘッド(ふつう)
電源乾電池式(単4アルカリ乾電池1本)
Bluetooth®の有無

【サンスター】ガム歯周プロケア ハグキケア電動ハブラシ SP-01

サイズ(mm)重さ(g)
H228×W26×D26
(ブラシ含む)
82g
(ブラシ含む、乾電池別)
駆動方式反転式電動ブラシ
駆動数反転角約70°
反転数約5,000回/分(無負荷時)
選べるモード電源のON/OFFのみ
替えブラシ1種類のみ
電源乾電池式(単3アルカリ乾電池1本)
Bluetooth®の有無

【ピジョン】はじめての仕上げ専用電動歯ブラシ

※耐熱温度は60℃なので煮沸消毒はできません。

サイズ(mm)重さ(g)
H162×W22×D22
(ブラシ含む)
不明
駆動方式音波振動電動歯ブラシ
駆動数モードによる
選べるモードソフトモード
「振動数約12,000回/分(無負荷時)」
しっかりモード
「振動数約16,000回/分(無負荷時)」
替えブラシ選べる2種類のブラシ
超やわらか極細毛のブラシ(生後6ヶ月頃~)
柔らかい毛のブラシ(生後12ヶ月頃~)
電源乾電池式(単4アルカリ乾電池1本)
Bluetooth®の有無
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