独身中年男性のための『タイ&マカオ旅行③』【アユタヤ観光編】

『タイ&マカオ旅行③』は【アユタヤ観光編】です。

アユタヤ王朝は約400年にも渡って繁栄し続けましたがビルマ軍の侵攻により消滅しました。破壊された建物などは当時の姿のまま残され、現在では歴史的価値の高い世界遺産とされています。

目次

アユタヤまでは電車旅

バンコク中心部からアユタヤへは電車で2時間ほどかかります。

例えば、地下鉄MRTのスクンビット駅(Sukhumvit)【駅番号BL22】からであれば、バンスー駅(Bang Sue)【BL11】で一度乗り換えを行います。ここでSRTに乗り換え1時間半ほどの電車旅でアユタヤまで行くことができます。なお、SRTはState Railway of Thailandの略であり、いわゆる国鉄なので安心して乗車してください。

チケットは紙で発行され、出発地と到着地の記載がある他、出発時間や到着時間の記載もあり、親切なチケットになっています。また私の場合ですが、行きは席の指定はありませんでしたが、帰りは席が指定されておりました。

それともう一つ、行きは『Bang Sue Junction発→Ayutthaya着』となっており、殺風景で田舎のような駅のホームだったのですが、帰りの際に窓口で乗車券を購入しようとBang Sueへ行きたいと申し出たところ、乗車券に書かれている駅名は『Ayutthaya発→Krung Thep Aphiwat着』となっており駅名が違っていたのです。しかし、ちゃんとBang Sueに到着しましたし、行きとは違いとても綺麗な駅のホームだったことが印象的でした。

バンスー中央駅(Bang Sue駅)

アユタヤへ行く時のBang Sue駅

クルンテープ・アピワット中央駅(Krung Thep Aphiwat駅)

アユタヤから帰ってきた時のKrung Thep Aphiwat駅(Bang Sue駅)

最後にもう一つ、行きは約45THB、帰りは約20THBでした。所要時間1時間半で70kmほどの長旅ですがものすごく安く乗ることができます。しかし行きと帰りで料金が2倍近く違うのは正直意味がわかりません。

出発の駅と到着の駅の違いや、乗車料金の違い、指定席の有無の違いなど、タイの国鉄事情には不明な点も多く、迷いも生じることでしょう。工事が完了することでルートが新しく開通したり、その結果駅名が変わったりするのかもしれません。つまり、来年にはまた違った様子になっているのかもしれませんので、この記事を参考にバンコクからアユタヤまで行こうとする方は、事前に最新の鉄道事情を入手しておくことをオススメします。

アユタヤへ向かう電車の中の様子

というわけで、無事電車の乗ったわけですが、電車にはクーラーが設置されていないようで、乗客は各々窓を開けて暑さ対策をしていました。

この時、暇つぶしに海外SIMを挿入したスマホをポチポチしていましたが、5分ほど圏外になる時間がありましたが、それ以外は問題なく使用できたためバンコク及びアユタヤの電波事情は良好と言えます。

駅からは自転車旅

駅に着くと、タクシーなのかトゥクトゥクの運転手なのかはわかりませんが「何時間観光するの?」と話しかけてきました。5時間と伝えると「5時間500THBで案内するよ」と言われました。

正直昨日歩き回った疲れであまり歩く気はありませんでしたが、元々自転車を借りようと考えていたので断りました。しかし、他に客が見つからなかったのか「300THBでどうよ?」とすぐにまた話しかけてきましたが、それも断り自転車を借りました。

案内と言っても移動だけ援助してくれるのか、観光中ずっと付いて来るのかはわかりませんが、複数人での旅なら、案内してもらっても良かったのかもと思います。

自転車のレンタル所は駅の大通りを挟んだ向かい側にあり、60THBで営業時間終了のPM7:00まで借りることができます。初めはバイクをオススメされたのでタイではバイクの免許はいらないのかとも思いましたが、よくわからないため自転車にしました。

後々調べてみると、やはりバイクに乗るには国際免許が必要らしいですが規則としてはものすごくゆるいらしく、反則金を収めるだけで済むとの情報もありました。しかし人身事故など取り返しが付かない事態になる可能性も否定できないため、個人的にはオススメしません。

というわけで名前や電話番号、パスポートナンバーなどを記入し、注意事項の説明を受けた後、自転車を借りることができました。

アユタヤの地図

その時受け取った紙が上記の写真ですが、各観光スポットの位置や自転車でのそこまでの行き方、そして芝エリアには入ってはいけないなどの情報が書かれています。

また裏面には他の注意事項が書かれており、内容は以下の通りです。

裏面の注意書き
  • デポジットは必要ありません。パスポートやIDカードを預ける必要もありません。
  • いかなる場合も返金はありません。
  • 鍵を紛失:40THB、ロックチェーンを紛失:80THB、自転車を紛失:3,000THB
  • サポートサービスはありません。出発前にタイヤ・ブレーキなどを試乗してチェックしてください。
  • 公道のみを走行してください。道端や芝のトゲや釘に注意してください。
  • 自転車を放置したままにしないでください。問題があれば電話してください。必要があればトゥクトゥクで自転車を返却することもできます。

橋を越えた辺りのアユタヤ遺跡群が密集しているエリアに差し掛かったとき、道路を横断する看板がありました。なんて書かれているのかはわかりませんが、おそらく観光客を歓迎する看板なんだろうと思い写真に収めました。他の観光客の後ろ姿もたまたま写ってしまいましたが、この人たちもおそらくレンタル自転車を借りてるのだろうと思います。

さてタイの交通事情ですが、日本と同じく自転車で歩道を走るのはご法度のようで、自転車専用レーンが道路にペイントされていました。

また、日本に比べると信号の数が極めて少なく、交差点では日本の道路には少ないラウンドアバウトと呼ばれる環状交差点が主流のようで自転車で走るのは割りと怖かったです。

しかし車の運転手も自転車の走行には慣れているようで、横断しようと待っていると止まってくれませんが、無理やり横断し始めるとちゃんと止まってくれました。

そんなこんなで駅から自転車で10分ほどで最初の目的地に到着です。

ワット・プラ・マハタート【Wat Phra Mahathat】

アユタヤで最初に訪れた場所はワット・プラ・マハタートです。アユタヤ観光で最も人気のスポットのうちの一つですが、入場料は50THBと比較的安価で入場できます。ここは個人的にタイで一番行きたかった場所かつ唯一自撮りをしたいと思っていた場所でもあります。

なぜ自撮りをしたかったのかと言いますと、写真を撮る時に頭の高さに気をつけなければならないと言うマナーがありまして、ただそれを実践したかっただけなんです。

具体的には、自分の頭の位置が仏像の頭の位置より低くなるように写真を撮ることがマナーとされています。

ワット・プラ・マハタートの樹木に覆われた仏像の頭と自撮りで記念撮影

というわけで自撮りしましたが、自分の頭の高さは仏像の頭の高さより低いので、この写真の撮り方ならマナー違反にならないはずです。

ただ後から思ったことですが、この時は頭の高さしか気にしていませんでしたが、神聖な場所なので帽子を取ったほうが良かったのかもと思いました。今更どうすることもできませんので、マナー警察に捕まらないことを祈るばかりです。

ちなみに正面は人で混み合っていたので端っこから写真に収めましたが、せっかくなので待ってから正面で撮れば良かったとも思いました。

ワット・プラ・マハタートの遺跡群

さて、樹木で覆われた仏像の頭が有名なワット・プラ・マハタートですが、もちろん他にも見所があります。

気温が高く日本の夏のように暑かったのですが、天候に恵まれたこともあり、空と芝生と遺跡の彩りが私の心を惹きつけ、当時の面影が残る遺跡を思う存分散策できました。

この写真は、自ら撮影した写真の中でも最も美しい写真だと感じており、まさにお気に入りの1枚です。

アユタヤ王朝当時の寺院を再現した模型

ワット・プラ・マハタートには、アユタヤ王朝当時の寺院を再現した模型が設置してありました。日本にも城などの再現模型が設置されている所が多くありますが、こういうものがあると当時の暮らしや文化など歴史を肌で感じることができ、色々と想像が捗るので個人的には嬉しいポイントです。

ちなみに再現模型の横では、日本のツアーガイドさんらしき人が日本語で説明していましたし、観光中にも日本語がチラホラ聞こえてきたので、日本人にもウケること間違いなしの大人気観光スポットです。

ワット・ラチャブラナ【Wat Ratchaburana】

ワット・ラチャブラナ
ワット・プラ・シーサンペットの三人の王が眠る仏塔

ワット・ラチャブラナは、アユタヤ王朝当時に建立された寺院です。他の遺跡群同様、多くはビルマ軍の侵攻により破壊されました。ここではタイ最古と言われる壁画などが見られるとのことですが、私は中に入っていないので詳細はわかりません。なぜなら、次の目的地の向かうために自転車で目の前の道路を通過している時に、たまたま目に入ったのでその場から写真に収めただけだからです。

補足情報として、1956年から1957年に行われた政府による発掘調査で多くの貴重品が発掘されたらしく、それらは近くのチャオサムプラヤー国立博物館に展示されているそうです。

ワット・プラ・シーサンペット【Wat Phra Si Sanphet】

ワット・プラ・シーサンペットの三人の王が眠る仏塔

というわけで次にやってきたのはワット・プラ・シーサンペットです。この地はアユタヤ王朝最初の王宮が建設された地であり、王宮が移転した後には王立寺院が建設された場所でもあります。王立寺院となってから3基の仏塔が建てられることとなり、3人の王の遺骨がそれぞれの場所に納められています。

アユタヤにある寺院の中でも最も規模の大きな寺院となっており、当時は王室のプライベート礼拝堂や王室の遺骨を保管する場所としても活用され、また、重要な儀式が執り行われることもありました。

ワット・プラ・シーサンペットのビルマ軍に破壊された仏像

ワット・プラ・シーサンペットといえば3基の仏塔が一番の見所と言えますが、当時この地には大小合わせて34基の仏塔が建てられていたそうで、当時の面影が残ったままの姿で残されているのでこれも必ず見ておきたい見所の一つと言えます。

それに加え、ビルマ軍の侵攻によって破壊された頭がない仏像や腕がない仏像なども至るところに当時のままの状態で残されており、これもワット・プラ・シーサンペットを訪れたら必ず見るべきポイントと言えます。

見所いっぱいのワット・プラ・シーサンペットの入場料は50THBです。気の赴くままに散策すれば1時間なんてあっという間に過ぎてしまうほどの魅力的な場所だと感じました。

ウィハーン・プラモンコンボピット【Wihan Phra Mongkhon Bophit】

ウィハーン・プラモンコンボピット

ウィハーン・プラモンコンボピットは、ワット・プラ・シーサンペットのすぐ近くの見える位置にあったので寄ってみました。

入口の手前には手洗場とお供物の花の販売所がありましたが、タイの礼拝所の作法に関しては全くの無知なので、入口手前まで行ったものの何もせずに戻ってきました。

後に調べてみたところ、どうやらタイの礼拝所ではお供物の花は「蓮の花」が一般的なようです。実際に私が見たものは花が咲く前の蕾の状態の蓮の花でした。

あとこの辺りを歩いている時にでかいミミズを見かけたので写真に収めました。体感としては長さが約20cmで太さが約1.5cmほどだと思います。細長いミミズなら日本でもよく見かけますが、この太さのミミズを日本で目にすることはあまり無いのではと思い、ついカメラを構えた次第であります。

ミミズの写真※気持ち悪いため閲覧注意です。

アユタヤ・エレファントキャンプ

アユタヤエレファントキャンプのエレファントライド

自転車を借りる時にもらった地図には「Wangchang Lae Phanait」と書かれていましたが、日本では「アユタヤ・エレファントキャンプ」の呼び方が一般的のようです。

象に乗れる場所があるとの情報だけで見に行きましたが私は象に乗っていません。そもそも象に乗るつもりは一切ありませんでしたし、乗るにしても一人じゃ・・・ね?

ちなみに象に乗る場合は、1回当たり20分〜30分、料金は400THB〜500THBで乗ることができるようです。その他に象との記念撮影や象へのエサやりもできるとのことです。

エレファントライド

象に乗っての散歩ルートは車が走っている道路の真横を普通に散歩してます。柵などの仕切りはありませんので、すぐ目の前まで近寄ることができますが、私は怖いので近寄りませんでした。

象は普段は温厚ですが、稀に凶暴になることもあると聞いたことがありますし、もし何かの拍子に象の逆鱗に触れてしまったら危ないので遠くから写真に収めました。

ところで、エレファントキャンプには喫煙所がありました。タイ旅行中ほとんど見ることが無かった喫煙所です。観光スポットだけに限ると、私が見つけた初めてにして唯一の喫煙所はエレファントキャンプだけでした。

ワット・ロカヤ・スターラーム【Wat Lokaya Sutharam】

ワット・ロカヤ・スターラームの大仏

さて、帰るにはまだ少し早いのでワット・ロカヤ・スターラームに向かいました。ここは地面に横たわる全長28mの大仏が有名な場所です。

他の観光スポットと比べると人が少なく、観光地というよりは地域住民の憩いの場、或いは公園といった雰囲気を醸し出していました。

ワット・ロカヤ・スターラームの寺院

大仏の背後には、過去に寺院が建っていた面影が薄っすらと残っていましたが、他の遺跡群と比べると随分と見劣りするように思えました。また、これら以外にお土産店が数店あるくらいだったので、絶対に行くべき場所であるとは言い切れません。もしアユタヤ周辺を1日で回る計画をしているのであれば、別の観光スポットへ行ったほうが得策かと思われます。

さて、時刻は夕方に差し掛かり帰ろうとした矢先、突然のスコールに見舞われました。一応、タイの雨季にあたる時期での旅行だったので折りたたみ傘は持ち歩いていたのですが、もし仮に傘をさしたとしてもこの雨量ではビシャビシャになることは目に見えています。そもそも自転車で来ているので無理はできません。しばらく待機してみて、ダメそうならトゥクトゥクに自転車を積んでもらって帰ればいいかと楽観的に考えていました。

というわけで雨宿りしていたわけですが、お土産店のおばあちゃんが椅子を貸してくれました。親切。助かります。

結局スコールは30分くらいで止んだので自転車でアユタヤ駅に戻り、そこから2時間かけてバンコクのホテルに帰りました。

ホテルに帰着

ホテルに帰りましたが、実は一つだけやり残したことがあったので最後に行ってきました。昨日はナナプラザのゴーゴーバーに行ったのですが、ソウカーボーイのゴーゴーバーにも興味があったわけです。明日の午前中にはタイを出国するので余った現地通貨を消費するという目的を言い訳に使い、ソウカーボーイを満喫してきました。

さて、3泊のバンコク旅行はこれにて終了です。

コロナが明けてもマスクしているのは日本だけだとの噂を耳にしていたのですが、タイでもみんな普通にマスクしていました。体感としては5割近くです。観光客が多く集まる人気の観光大国なのでコロナへの警戒心も強めなのかもしれません。

あとバンコクにはセブンイレブンがそこら中に点在していました。私は喉が乾く度にセブンイレブンに立ち寄り、ついでに涼しい店内で身体を休めていたので随分助かりました。ホテル滞在中に小腹が空いた時にも利用させていただきました。ありがとうございます。

ちなみにATMもそこら中に設置されていました。わざわざたくさんの現地通貨を持ち歩く必要がなく、必要に応じてその都度利用すればいいので現地通貨を余らせる心配もありません。旅行するのに不便のない国だと思いましたし観光も楽しかったので、また来たいと思っています。

さて、明日はマカオに移動してカジノします。

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