電車移動
まず初めは、金色の巨大な大仏様が横たわっていることで有名な『ワット・ポー』を目的地とし移動手段は電車としました。昨日は空港からタクシーでホテルに向かったため、これが初めての電車となります。
バンコク中心部で有名な電車は、高架鉄道(BTS)と地下鉄(MRT)の2種類ありますが、ワット・ポーへはMRTのほうがアクセスが良かったため、こちらを利用しました。
MRTは各駅に番号が割り振られています。例えば出発地のスクンビット(Sukhumvit)駅ならBL22、目的地のサナームチャイ(Sanam Chai)駅ならBL31といった具合です。というわけなので、駅名を知らなくても駅番号さえ知っておけば目的地にたどり着くことができます。
発券機はタッチパネル式になっており駅番号と駅名が路線図のような形状で表示されています。この画面の駅番号をタッチすることで次の画面に進めるのですが、タッチの有効範囲が小さくて押しにくいと感じました。初期画面では駅名はタイ語で表示されていますが英語への切り替えが可能なので、駅番号だけでは不安といった場合は英語で駅名を確認してみると安心できるでしょう。
さて、最後に金額が表示されるので現金を入れると購入完了です。今回の場合は9駅で約40THBだったので日本円で言えば約160円となり、日本の料金と比べると少し安く電車に乗ることができます。
というわけで切符を買うことができたのですが、出てきたものはお釣りと黒いコインでした。
この黒いコインが切符です。
日本の発券システムとは違い、お釣りと切符が同じ場所に同じタイミングで排出されるので、気付かずに財布にしまい込んでしまう可能性もあるかもしれません。私の場合はタイの硬貨すらまともに見たことがないので、この切符も硬貨の一部かと勘違いするほどでした。
さて次の問題がその切符の使い方です。改札を入る時はタッチ式になっているのですが、定期券などのタッチ部分と切符のタッチ部分が別々になっています。私は最初、定期券などのタッチ部分にタッチしていたので改札が開かず戸惑っていましたが、隣の改札を通りすぎる金髪姉ちゃんがタッチ部分を指差して教えてくれて助かりました。お礼を言う隙も与えず、そのまま颯爽と立ち去って行く後ろ姿はとても印象的で格好良かったです。なお、改札を出る時は、コイン投入口に切符を入れることで改札を出ることができます。
というわけでサナームチャイ駅に無事到着しました。
それからタイっぽさを感じる黄色の建物やトゥクトゥクなどを横目に5分ほど歩くと、最初の目的地であるワット・ポーに到着します。ちなみに写真の建物はTerritorial Defense Command(領土防衛司令部)です。
ワット・ポー【Wat Pho】
ワット・ポーは別名『涅槃寺(ねはんでら)』とも呼ばれています。涅槃をwikipediaで調べてみると以下のように解説されていました。
涅槃(ねはん)、ニルヴァーナ(サンスクリット語: निर्वाण、nirvāṇa)、ニッバーナ(パーリ語: निब्बान、nibbāna)とは、一般にヒンドゥー教、ジャイナ教、仏教における概念であり、繰り返す再生の輪廻から解放された状態のこと。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%85%E6%A7%83
いわゆる仏教用語の一つですが、哲学的で正直何を言っているのかよくわかりません。とあるサイトでは『煩悩からの開放』、またとある記事では『悟りの境地』、そんな解説がなされており、それでも私には理解できませんでした。
さて、というわけでワット・ポー入口へ到着しました。
この写真の左側に入口があり、入口を通過してすぐ左手にチケット販売所があります。なお、チケットは200THBです。チケットはレシートみたいなペラペラの紙でQRコードが付いており、入場ゲートでスキャンすることで入場ゲートが開きます。
ワット・ポーといえば、金色の巨大な大仏様が横たわっていることで有名ですが、それが場内のどこにあるのか全く知りませんので、とりあえず手前から順番に見て回りました。
全体のマップは上図の通りです。入場ゲートは複数箇所あるみたいですが、私は地図左下㉙の左側から入場し、地図右下の㉞辺りに例の有名な大仏がいたような気がします。
この有名な大仏がいる建物は、土足禁止や帽子禁止などの注意書きがありました。入口に靴を入れるバッグがあるのでそれに靴を入れて持ち歩き、建物を出たら回収箱にバッグを返すシステムとなっています。
この巨大な大仏は全長約46mもあるとのことで、建物の大きさや柱の位置から考えると全体を写真に収めるのためには広角レンズが必須だと感じました。広角レンズがない場合では理想のアングルでの写真は中々難しいかもしれません。もちろん撮影スポットは数か所ありましたが、どこも人で混雑しており順番待ちの列ができていました。
そして、この大仏様の背面には壺が100個くらい並んでいまして、多くの人が何かのコインを壺1個に1枚ずつ入れていました。私には何をすれば良いのか、何を入れればいいのか、そしてそれに何の意味があるのか全くもってわからなかったので傍観していました。
後々調べてみると、壺は全部で108個あり、タイの補助通貨(サタン硬貨)を入れていくと煩悩が消えるとの教えがあり、仏教徒として徳を積む修行の一つでもあるらしいです。
さて次に見つけたものはこれです。
日本で言う金剛力士像のような、もしくは風神雷神のような2体の像を見つけました。これは夜叉と呼ばれるもので古代インド神話に登場する鬼神とのことです。タイではこの鬼神のことをヤックと呼ぶそうです。
ヤックは守り神として寺院の門や建物の入口に配置されており、結果的にタイでは何度か見かけることになります。
あとは、いくつかの仏堂があり仏像もそこら中に配置されていましたが、それよりも先端の尖った仏塔が印象的で、これがタイ建築の特徴なのかと感銘を受けました。
ちなみにワット・ポーにはタイ式マッサージの学校があります。散策中、白い服を着た集団を見かけましたが、あれは生徒の皆さんだったのだろうと今になってわかりました。
ワット・プラケオ【Wat Phra Kaew】
ワット・ポーの次は、ワット・プラケオに向かいました。ワット・プラケオはワット・ポーから徒歩10分ほどの場所に位置しているため歩いて向かいました。
が、あまりの暑さに身体はバテバテの様子です。雨用に持ち歩いていた折り畳み傘を日傘として使いました。しばらく歩くと地下への階段があり、人の出入りもあったため、「もしかしたらクーラーが効いているかも。もしかしたら飲み物が買えるかも。」と期待して入ることにしましたが結果的に正解でした。
地下はクーラーの効いた大広間になっており休憩できる椅子がたくさん配置されていました。初めは駅のホームかなとも思いましたが違うようにも思えます。残念ながら飲み物の販売は見つかりませんでしたが、トイレはありましたし椅子で休憩している人もたくさんいたため、おそらくただの休憩スポットなのかもかもしれません。
少し身体を休めた後、ワット・プラケオに向かいました。
ワット・プラケオの出入口に到着した時ちょうど人集りができており軍隊がパフォーマンスをしていました。鼓隊が音楽を奏で、銃剣を持った軍隊がその音楽に合わせて行進していたのですが、腕の動きから足の動きまで全員が連携して揃った動きをしており、まるで日本の軍事教育を思わせる見事な行進でした。
パフォーマンスが終わりいざワット・プラケオへ入ろうとしたのですが、半ズボンNGで追い出されてしまいました。どうやら半ズボン・短パン・スカート・タンクトップなどの露出が高めの衣装では入場できないようでした。
周辺には服屋などがありましたが、この暑さの中で長ズボンを履きたくありませんでしたし、そもそも着替えるのも面倒だったので中に入ることを諦め次へ行きました。
ワット・アルン【Wat Arun】
次の目的地はワット・アルンです。現在地のワット・プラケオからワット・アルンまでは船が最短距離のようでした。しかし船の出航本数や待ち時間が不明のため、一度駅まで戻ったほうが早いのではと思い電車を選択しました。一度サナームチャイ駅(Sanam Chai)【BL31】へ戻りイハラサップ駅(Itsaraphap)【BL32】へと向かったのですが、1駅だけの移動で料金は17THBでした。9駅で40THBだったことに比べると、やはり1駅だけの移動だと割高になるようです。
ワット・アルンの高さは67mもあり、周辺の建物と比べるとかなり高い建物になります。歩いている途中でも一際目立っており、駅から徒歩10分ほどで迷うこと無く到着しました。
チケットは100THBで購入でき水1本無料で貰えるようでしたが、常温で保管された水だったことや既に持ち歩いていたこともあり、受け取ることはしませんでした。
なお、チケット購入時に手の甲にスタンプを押されたので、おそらく再入場可のスタンプだったのだろうと思います。ただ、汗ですぐ取れましたし再入場はしませんでしたので意味はありませんでした。
チケット表面にはワット・アルンの説明が書かれており、裏面には注意書きが書かれていました。
Wat Arun Rajwararam(The Temple of Dawn)
ワット・アルン・ラーチャワラーラーム(暁の寺)
It has been the Royal Temple dedicated to the 2nd reign of Chakkri Dynasty. Here is the most elegant pagoda, landmark of Thailand, located on the west bank Chao Phraya River.
それはチャクリー王朝の第 2 世に捧げられた王宮でした。 ここはチャオプラヤー川の西岸に位置するタイのランドマークである最もエレガントな仏塔です。
Formality of Visiting Wat Arun Rajwararam
ワット・アルン・ラーチャワラーラームを訪れる正式な作法
- Please dress up politely.
礼儀正しい服装をしてください。 - Don't climb the rail.
手すりに登らないでください。 - Don't dangle any doll.
人形をぶら下げないでください 。 - Don't drop cigarette and waste on the floor.
タバコやゴミを捨てないでください。 - Open everyday 08.30 am to 06.00 pm.
営業時間は毎日午前8時半から午後6時までです。
「Don't dangle any doll.」は直訳すると「人形をぶら下げないでください」となりますが正直意味がわかりません。翻訳が間違っているのだろうと思いますが、他にどう解釈すればいいのかサッパリ不明です。
ワット・アルンですが、民族衣装のような格好をしたたくさんの若い女性が写真撮影に勤しんでいました。夕方にはライトアップされるようで、いわゆるインスタ映えなど若者受けを意識した観光スポットのようです。
ワット・アルンの上れる高さ中腹辺りまででした。その先は階段は付いていたのですが立入禁止となっていたため上ることはできませんでした。なお階段は急勾配となっており、上り下りの際には足元によく注意する必要があります。上るときにはまだマシでしたが、下るときは普通に怖かったです。
さて、ここにも例の夜叉がいました。しかもワット・ポーで見た夜叉より大きく立派だったので、ついパシャリと1枚撮ってしまいました。どうやらチケットの裏面に貼り付けられている写真の建物のようですが、何の建物なのかはわかりません。
ワット・パークナム【Wat Paknam】
ワット パークナムは、正式名称ワット・パークナム・パーシーチャルーン(Wat Paknam Phasicharoen)と呼ばれます。
イハラサップ駅(Itsaraphap)【BL32】からバーンパイ駅(Bang Phai)【BL33】の移動なので、一見すると1駅だけの移動に見えますが、間にタープラ駅(Tha Phra)【BL1】があるので2駅の移動となります。料金は19THBだったので例によって割高でした。
バーンパイ駅に着いて周囲を見渡すと目的の大仏様が神々しく目立っていました。他の観光客数名も同じアングルから写真を撮るなど大人気のご様子です。
駅から大仏様を目指し歩きましたが、同じルートで歩いている他の観光客はほとんどいませんでした。おそらく船で向かっているのか、もしくは違う駅から向かうのが正規のルートなのかもしれません。
そうこう考えながら歩くこと徒歩10分、目的地に到着しました。なお、ワット・パークナムには大仏・仏塔・寺院などがありますがどれも入場料を必要としません。
というわけで大仏様の目の前までやって来ました。いざ目の前で見るとあまりの大きさに開いた口が塞がりません。なんと高さは69mもあり、タイ国内では3番目に大きな大仏様とのことです。
正面から斜め前から背面から、色んな角度で写真に収めましたが、大きすぎて全体を画角に収めることはできませんでした。
さて、ここワット・パークナムのもう一つの見どころといえば仏塔です。大仏様より少し高めの8mの仏塔で全5階層になっています。
5階には写真映えするエメラルド色を基調とした天井画、そしてその真下にはエメラルド色の輝くガラスでできた仏塔があり、近くから見ても離れて見てもそしてどの角度から見ても、綺麗な色調に見る者の心を魅了します。
さらに5階では外に出ることができ、周囲の景色を360度の角度から一望することができます。もちろん隣にある巨大な大仏様も見ることができますが、残念ながら背面姿となります。
4階〜1階は展示スペースとなっており、タイの歴史や仏教にまつわる何かしらの品が展示されていましたが、あまり興味がわかなかったことと、一日中歩いて足がパンパンとなり疲労が限界だったこともあり、軽く見回った程度で立ち去りました。
他には寺院や飲食店などもあったので、こちらも一通り見回った程度で立ち去ったのですが、一つだけ気になることがありました。それはガラス張りの中で微動だにせずあぐら座りしている僧侶がいたのですが、あれは本物の人間で修行の一部だったのか、もしくはただのリアルな人形だったのかは未だに謎に包まれています。
というわけで帰路につきましたが、駅まで歩きたくなかったのでバイクの移動サービスを利用しました。駅までおよそ1kmほどありましたが20THBで駅まで送ってもらいました。なお、ノーヘル2人乗りでしたので違法なビジネスではないのかと不安もありましたが、もう歩きたくなかったですし他に利用している観光客の姿も見ていたので遠慮せずに利用しました。
ちなみに最初は裏道だけの移動かと思っていましたが、なんと大通りを少し走り駅の階段横まで運んでくれたわけなのですが、さすがに大通りをノーヘルで走るのは危ないのではと感じました。
バイク乗場には料金が書かれた旗が設置されており、駅だけでなくそれなりに遠くまで移動してくれるサービスのようでしたが、少なからず身に危険が及ぶ可能性がありますので利用は最小限に留めたほうがいいかもしれません。
ホテルに帰着
バンコク観光は、行こうと思っていた有名な場所には最低限行けたことと足が疲労で限界だったこともあり、夕方にはホテルに帰ってきましたが、実はバンコクでのメインイベントはこれから始まるのです。なぜ独身中年男性が一人で海外に遊びに来たのかというと目的は1つしかありません。
そう、ゴーゴーバーですね。
しかしゴーゴーバーの最も賑わう時間が21時頃との事前情報を持っているので、時間まで疲労回復を優先しました。ベットでゴロゴロしながら今夜の情報と明日の情報を収集していると、タイ式マッサージなら足の疲れとれるかもと閃き、周囲のタイ式マッサージ店を調べると徒歩3分ほどの位置にありましたのですぐに向かいました。
店の前に到着すると店員さんが出入口の椅子で普通にご飯を食べてましたが、私が入店すると食事を中断しマッサージを施してくれました。
フットマッサージやオイルマッサージなどメニューが豊富にありそれぞれ料金に違いがありましたが、違いがよくわからないので60分300THBで本場のタイ式マッサージを受けました。周辺のマッサージ店の相場が300THB〜500THBだったことを考えると、比較的安価なマッサージ店のようでした。
マッサージ中に寝ることはありませんでしたが、別に気持ち良くなかったわけではありません。普通に全身マッサージされ、60分という時間があっという間に過ぎてしまいました。最後にカップに注がれた温かいお茶が用意されたので椅子に座り少しだけくつろぎ料金を支払って退店しました。
もし日本で同様のタイ式マッサージを受けようとすると本場の数倍の料金がかかりますので、タイに来たら是非施術を受けるべきだと思いました。
ということで疲れを癒やした所で本日のメインイベント、夜の繁華街に出かけてきました。目的地はナナプラザですが詳しくは別の記事に記載してあります。
それと次回はアユタヤ観光編ですので、興味があれば是非ご覧ください。