【高アパタイト配合】パウダーで行う歯のホワイトニングケア

自宅で歯を白くするホワイトニンググッズは様々な種類の製品が販売されていますが、この記事ではパウダータイプのオススメを紹介します。

自宅でできる歯のホワイトニングとは、歯が本来持つ白さを取り戻すという効果であり決して本来の白さ以上に明るく輝かせるというわけではありません。

パウダータイプの特徴

歯磨き粉の内、ペースト状やジェル状には粘り気を与える粘結剤や湿り気を湿潤剤などの成分が必要ですが、パウダータイプはそれらを配合する必要がありません。シンプルな成分で製造されており、余計な成分を入れない代わりにヒドロキシアパタイトを高配合している製品が多いのが最大の特徴です。パウダータイプだからこそヒドロキシアパタイトの高配合を実現できたとも言えます。

粒子が細かいので口内の隅々まで行き届き、歯の微細な溝にまで入り込むことが可能なので、細かい所までアプローチして汚れを除去できます。粉々しさはさほどありませし歯の表面をガリガリと削るような刺激もありません。発泡剤が配合されていなかったり低発泡だったりと、あまり泡立たない製品が多いのも特徴です。

炭を配合して、炭特有の吸着効果と脱臭効果を期待できる製品もあります。

とはいえ、パウダータイプに限ったことではありませんが、長年にわたって蓄積されてできたヤニやステインは頑固にこびり付いているので、市販のホワイトニングケア商品では除去しきれない可能性があります。

ヒドロキシアパタイトとは

ヒドロキシアパタイトは、ハイドロキシアパタイト・水酸燐灰石・水酸アパタイトとの呼び方もあります。人間の歯のエナメル質の97％を占め、また人間の骨の60%を占める成分とほぼ同じ成分でできており、歯や人体との親和性が高い成分だと言われています。もちろん人間だけでなく脊椎動物の歯や骨といった硬組織の主成分でもあります。

ヒドロキシアパタイトは、卵殻由来のものや、ホタテ貝・アコヤ貝・真珠貝などの貝殻由来のもの、サンゴ由来のものなどがあり、これらの天然で採取されて作られたものを天然アパタイトと呼ぶこともあります。

ヒドロキシアパタイトの効果

ヒドロキシアパタイトに期待される効果は主に以下の３つになります。

• 汚れを吸着して除去する
• 歯の表面を滑らかにする
• 歯の表面への再付着を防止する

汚れを吸着して除去する

ヒドロキシアパタイトに期待される１つ目の効果は吸着力です。

粒子が細かいため歯の表面の微細な溝に入り込み、特有の高い吸着力でタバコのヤニ・黄ばみ・歯垢などのステインをガッチリと吸着します。ブラッシングをすることで吸着したステインを絡め取り本来の白い歯に導きます。

歯の表面を滑らかにする

ヒドロキシアパタイトに期待される２つ目の効果は歯の表面を滑らかにすることです。

歯は、「脱灰」という歯の表面のエナメル質が溶け出す現象を起こしたり、不適切なブラッシングなどの様々な影響で傷が付くことがあります。ヒドロキシアパタイトにはこれらを修復し微細な傷を埋める効果があり、微細な傷を埋めることで歯の表面が滑らかになるということです。

この歯を修復する現象を「再石灰化」と言い、我々の口の中では常に脱灰と再石灰化を繰り返していますが、再石灰化を促進することは虫歯の予防にも効果的です。

歯の表面への再付着を防止する

ヒドロキシアパタイトに期待される３つ目の効果は歯の表面への再付着を防止することです。

２つ目の効果で歯の表面を滑らかにすることは前述しましたが、歯の表面の微細な傷を埋めて滑らかにすることでステインが入り込む隙間が少なくなり、さらなる汚れの再付着を防ぐ効果があります。

継続的に使用して歯の表面の滑らかさを維持することで、ステインの再付着を予防効果が高まります。

炭入り歯磨き粉とは

炭入り歯磨き粉に含まれる「炭」とは

歯磨き粉に使用される炭は、活性炭と呼ばれるものをパウダー状にしたものです。活性炭は炭素を主成分として、酸素、水素、カルシウムなどを含んでいる物質です。特徴としては多孔質で無数の細孔が空いており、体積の割に表面積が広いことが挙げられます。この広い表面積のおかげで多くの物質を吸着できる性質を持ちます。

活性炭の効果

活性炭に期待される効果を主に以下の２つになります。

• 吸着力
• 脱臭力

吸着力

活性炭に期待される１つ目の効果は吸着力です。

活性炭にはヒドロキシアパタイトと同様に、歯に表面に付着したステインを吸着する効果が期待されます。無数の細孔と広い表面積によりステインをガッチリ吸着して、ブラッシングによって効率よく汚れ除去することができます。

この活性炭の吸着力こそが、ホワイトニングの効果が期待できると言われる所以です。

脱臭力

活性炭に期待される２つ目の効果は脱臭力です。

歯磨き粉以外に使用されている炭は、冷蔵庫、キッチン、ゴミ箱、クローゼット、下駄箱、車内などの脱臭剤にも使用されているように脱臭力があります。

歯磨き粉に含まれている活性炭にも同様の効果があり、特有の脱臭力で口中の嫌なニオイを取り除くことで、口臭を予防することができます。

炭入り歯磨き粉のデメリット

炭入り歯磨き粉にはメリットが多く有るものの、デメリットもいくつか存在します。

高い吸着力がゆえに、歯質強化に有効なフッ素も吸着してしまいます。そのため炭入り歯磨き粉にはフッ素が配合されていないことが多いです。なのでフッ素入りの歯磨き粉を愛用する方には向いていない成分と言えます。

次に、黒い色素を持つ活性炭は使用後にしっかりと口をすすがないと、そのまま歯の表面に付着してステインとなることがあります。そのためしっかりと口をすすぐことと、すすいだ後に鏡で口内を確認するのに手間がかかるということもデメリットと言えますが、何よりも大きなデメリットは口をすすぐ回数が増えることであり、これは歯に残しておくべき有効成分が洗い流されてしまうということになります。

歯磨き粉には歯を健康に保つ有効成分が配合されており、歯磨き後に口をすすぐ回数はできるだけ少ないほうがいいということは周知の事実だと思いますが、歯を白くしたいがために歯の健康を疎かにするというのでは本末転倒になってしまいます。

パウダータイプの使い方

パウダータイプの使い方と言っても歯ブラシにつけていつも通り磨くだけなので、使い方自体は他の歯磨き粉と大きな違いはありませんが、少しだけ注意事項がありますので製品の用法用量をご確認の上使用してください。

使用量
歯ブラシ表面全体にパウダーがサッと付着するくらいが使用量の目安で、１回あたり0.25g〜0.5g程度を使用します。内容量が30gの製品ならおよそ60回〜120回分が使用回数の目安となります。

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