上記の画像は、主に赤・緑・白・黒の4色で構成されている国旗を掲げる国もしくは地域の位置をまとめたものですが、紋章やマークなどの面積比率の小さい部分の色は考慮していないため、一部の国旗については実際の国旗と差異が生じることがあります。あくまでも本記事としての解釈によって区別しているだけですのでご注意ください。
また、国もしくは地域というのは、正式な独立国として認められている所を国とし、認められていない所を地域として区別しているのですが、本記事では国と地域を一緒くたにまとめているので特に深い意味はありません。
『赤・緑・白・黒』の4色の配色を『汎アラブ色』と呼ぶ。
赤・緑・白・黒の4色の配色は汎アラブ色と呼ばれ、アラビア語を公用語とするアラブ諸国の国旗に多く見られます。それぞれの色に意味を持っており、赤は聖戦によって流された尊い血と犠牲を、緑は豊かな国土を、白は清浄な生活を、黒は過去の圧政や戦争を表すとされています。
実は、赤・緑・白・黒の4色だけが汎アラブ色ではありません。赤・白・黒の3色で汎アラブ色を表している国もあります。
『赤・緑・白・黒』の4色、もしくは『赤・白・黒』の3色がアラブ民族の統合を目指す汎アラブ主義を象徴したシンボルカラーなのですが、アラブ諸国周辺には似たような配色として赤・緑・黒の3色や赤・緑・白の3色の国旗を掲げている所が多くあるため、もしかしたら国旗の制定の際に参考にしているのかもしれません。
なお、以下は上記の画像にまとめた国旗をアルファベット順に並べたものです。本記事では赤・緑・白・黒の4色の国旗の数は合計6つとしています。
国旗 | 国名 | 首都 |
---|---|---|
🇯🇴 | ヨルダン Jordan | アンマン Amman |
🇰🇼 | クウェート Kuwait | クウェート市 Kuwait |
🇵🇸 | パレスチナ Palestine | 東エルサレム East Jerusalem (名目上) ラマッラー Ram Allah (事実上) |
🇸🇩 | スーダン Sudan | ハルツーム Khartoum |
🇦🇪 | アラブ首長国連邦 United Arab Emirates | アブダビ Abu Dhabi |
🇪🇭 | 西サハラ Western Sahara | ラーユーヌ Laayoune (憲法上) |
国旗リスト