幼少期からピアノをやっていた方、学生時代にバンドを組んでいた方などたくさんいると思いますが、社会人から始める方も老後の趣味として音楽を始める方もたくさんいます。
その中でもピアノはとても人気があり、次点でギター、バイオリン、サックスなどの楽器に人気が集まります。
社会人から始めると、幼少期から楽器を継続してやっている方のレベルに追いつくことはほぼ不可能です。楽器というのはやればやるほど上達するので、並々ならぬ努力が必要になります。しかし趣味として音楽をやる分には上手いとか下手とか関係ありません。自分が楽しくできることが大事ですし、誰かに披露したいという考えもモチベーションになります。
どの楽器もそう簡単には行きませんが、センスがある人なら半年程度で数曲は演奏できるようになるでしょう。上達していくことでより楽しくなっていき、相乗効果でどんどん上達していきます。
音楽のメリット
音楽を「聞く」メリット
音楽を聞くことで自律神経を整えたり、集中力・記憶力をアップさせる効果があると言われています。自律神経を整えることで、心身を活発にする交感神経と心身を休養させる副交感神経のバランスをうまく保ちながら、私達の健康が守られています。
調子を整えたい時、リラックスしたい時、リフレッシュしたい時、モチベーションを上げたい時など音楽は様々な場面で私達を助けてくれています。
音楽を「演奏する」メリット
次に音楽を演奏するメリットです。まず音楽を演奏するための行動とは、楽譜を見て楽譜を覚えること、実際に指を動かして演奏すること、演奏した音楽のリズムや音程を聞くことが一連の行動になります。
楽譜を見て覚えることで「脳の視覚野」を使い、指を動かくことで「脳の運動野」を使い、音を聞くことで「脳の聴覚野」を使い、さらにはこれらの一連の行動で集中力と記憶力を使うことで、脳全体が活性化され脳の機能を高めるのです。
中でも、ピアノを演奏することが脳に対しての効果が最も高いのではないかと言われています。両手を左右異なって複雑に動かすという運動そのものが自然と脳の機能を高めると言われています。幼少期の習い事でピアノがオススメされる理由はこういう理由だったのです。
人気の楽器
ピアノ
ピアノは楽器の中で最も人気が高いです。メリットがたくさんありますから当然ですね。
ピアノには種類がたくさんあるのですが、大まかには3種類に分類できます。グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノです。
グランドピアノ
グランドピアノは、コンサートや発表会、高級レストランなど置いてあるイメージで、本体そのものの大きさや重さ、音色や音量が壮大です。鍵盤を動かすことでハンマーが弦を叩き音を出す仕組みです。音量は鍵盤を弾く強弱でしか調整できませんので、ご近所との騒音トラブルに繋がることがあります。
価格は数百万円〜数円万円はします。また、自宅に置くには相当広い家でないと置くことすら容易ではありません。
使用するにつれ音程が微細ながらズレていきますので、定期的な調律が必要になります。ピアノ調律師という専門職があるのはこのためです。
アップライトピアノ
アップライトピアノは、グランドピアノの良さを残したままコンパクトにして自宅にも置くことができるようなサイズのものです。グランドピアノ同様、鍵盤を動かすことでハンマーが弦を叩き音を出す仕組みで、音量の調節は鍵盤を弾く強弱でしか調整できません。ご近所との騒音トラブルに注意が必要です。こちらも定期的な調律が必要になります。
本格的にピアノを自宅で練習したい場合は、このタイプのピアノを選択することが一般的です。
電子ピアノ
電子ピアノは、鍵盤の動きによって内蔵された電子音が鳴る仕組みのものです。グランドピアノやアップライトピアノの生音に聞き慣れていると、物足りなさを感じることがあります。
音量は調節できますし、ヘッドホンなどを装着して周りに音を出さない事もできます。音そのもの別の楽器音に変更できるものもあります。グランドピアノやアップライトピアノより楽しみ方はたくさんあります。電子ピアノ一台でオーケストラのような演奏をすることも可能です。
本体のサイズはアップライトピアノ同様、自宅に設置することが可能です。
電子ピアノにはキーボードタイプのものもあります。キーボードタイプなら床に座りながらでも演奏することができますが、ピアノを演奏するには姿勢も大事な要素になるのでおすすめはしません。キーボードタイプは安価で購入できますが、できれば専用のスタンドや椅子を購入し正しい姿勢で演奏することをおすすめします。
電子ピアノ
電子キーボード
ギター
ギターは大まかに2種類に分類できます。アコースティックギターとエレキギターです。
アコースティックギターは生音ですので音量の調整は弦を弾く強弱でしかできません。一方でエレキギターは電子音なため、ヘッドホンやアンプに接続すれば音量の調節が可能です。
ギターはコードを指で押さえて弾く方法が一般的です。TAB譜というギター専用の楽譜がありますので、それに習って左手はコードを押さえて、そして右手はピックを持ち上下にストロークさせて弦を弾きます。初心者の最初の難関は「F」コードを押さえることです。ここをクリアできればどんどん上達していくことでしょう。
弾いていくと弦が緩んでいき音が合わなくなっていきます。その時はチューニングをする必要がありますが、専用のチューニング機器があるので心配には及びません。誰でも簡単にチューニングすることができます。
初心者用のセット販売がありますので、まずはそれから始めるといいでしょう。
アコースティックギター
エレキギター
バイオリン
あまり知られていないかもしれませんが、バイオリンにもアコースティックバイオリンとエレキバイオリンがあります。
ギターと同様に、アコースティックバイオリンは生音ですので音量の調整は弦を弾く強弱でしかできません。一方でエレキバイオリンは電子音なため、ヘッドホンやアンプに接続すれば音量の調節が可能です。
バイオリンは左手で弦を抑え、右手の弓で弦を弾くことで音を鳴らします。音の強弱や音色は別として音を出すことは簡単です。しかしそれ以前の問題として、初心者がまず最初に挫折するところが楽譜を理解することです。音楽経験が乏しい人は尚更理解するのに時間がかかります。結局は練習量と慣れによって上達していくことはどの楽器にも共通しますが、バイオリンどの楽器のなかでも最も難しいと言えるでしょう。
バイオリンは弾けるようになるまで何度も挫折する可能性があるほど難易度の高い楽器です。バイオリンを聞くことが出できる優雅でエレガントな未来の自分を想像して高いモチベーションで挑みましょう。
アコースティックバイオリン
エレキバイオリン
サックス
実はサックスには9種類もあるのです、その中でもメジャーなものは「ソプラノサックス」「アルトサックス」「テナーサックス」「バリトンサックス」の4種類になります。さらにその中から、初心者がまず最初に始めるべきものは「アルトサックス」になります。
サックスの挫折ポイントとして挙げられるのは、安定した音を出せるようになるまで時間を要することです。ただ息を吹き入れるだけで音が鳴るわけではありません。アンブシュアといって正しい口の形と吹き方を学ぶ必要がありますが、これは相当な体力と筋力を必要とします。サックスの練習と同時に体力作りもしていく必要があります。
以下の記事は、カラオケなどで必要とされる呼吸筋を鍛える器具になります。もちろんサックスのような管楽器にも呼吸筋が重要ですので、トレーニング器具として十分に効果を発揮することでしょう。
そしてサックスにも電子音で鳴るものがあります。デジタルサックスと呼ばれるものです。特徴としてはアンブシュアを意識しなくても息を吹き入れるだけで音が鳴る仕組みになっています。音量調整も可能ですので、いつでもどこでも誰でも思いのままに演奏することができます。
アルトサックス
デジタルサックス
まとめ
楽器は習得までに多大な時間を要します。なかなか上達せずに挫折を繰り返すこともあるでしょう。独学でやるとモチベーションの維持が難しく、いつの間にか楽器にすら触れることなくホコリが被っていることなんてことがよくあります。本気で学ぶのであればレッスンに通うなど強制的に練習する機会をつくること、一緒に練習できる仲間を作り切磋琢磨すること、そして根気強く数ヶ月・数年単位で学び続ける意欲を持つことが重要です。
さあ奏でよう、音。