メッシュパーマは自分で作れます。もちろん美容院を利用したようが綺麗に仕上がることは間違いありません。ですがセルフパーマの最大のメリットは低予算でできることです。
何度か挑戦してコツさえ掴めば今後はわざわざ美容院に通う必要がなくなるので、少しでも節約したい方には挑戦してみる価値があります。
パーマの仕組み
毛の主成分はタンパク質で約80%を占めており、残りの約20%には水分・脂質・メラニン質などで構成されています。タンパク質には10万種類ほどありますが、毛を構成するタンパク質のうちの約85%がケラチンです。
ケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできていますが、最も多く入っているアミノ酸がシスチンでその割合は約17%です。
シスチンはシステイン分子が2つ結合しているものです。このシステイン分子が2つ結合してできたシスチン結合を、チオグリコール酸カルシウムの作用によって切断します。
シスチン結合は還元剤で切断され、酸化剤によって再結合する性質を持っています。この性質を利用することでパーマやウェーブをかけることができます。パーマ液1剤を還元剤(チオグリコール酸カルシウム)で切断し、パーマ液2剤を酸化剤(酸化剤臭素酸ナトリウム・過酸化水素)で再結合させます。これによりパーマやウェーブが作れるという仕組みです。
ちなみに還元剤の毛を切断する性質は、除毛クリームなどに応用されています。カミソリ等の刃物で毛を切るより滑らかな毛先にすることができるので、仕上がりがチクチクしにくくなります。
やり方
- 髪の毛の汚れ除去
- シャンプーして髪の毛の汚れを落とします。
- タオルドライ
- 髪の毛をタオルドライをしますが、少しだけ湿った状態にしておきます。
- 薬剤の飛散防止
- ケープやタオル、汚れてもいい服などで薬剤の飛散による汚れ防止対策を講じます。
- ロッド巻き
- ロッドとコールドペーパーを使用して髪の毛を巻いていきます。巻き方はコールドペーパーと髪の毛を同時に巻き込むイメージでロッドを巻いていきます。
- コールドピンを差し込み
- ロッドを巻き終わったらロッドのゴムの部分にコールドピンを差し込みゴムと髪の毛との間に隙間を作ってください。必要に応じてヘアクリップやヘアくしを使用するとスムーズに進みます。
- 保護クリーム塗り
- 薬液を使用する前に生え際や額などの肌の保護として、保護クリームやワセリンなどを塗っておくと肌荒れの原因を軽減させることができます。
- 第1剤塗布
- 髪の毛の固定と肌の保護が完了したらパーマ液の第1剤を髪の毛全体にまんべんなく塗布していきます。パーマ液が髪の毛全体に馴染んだらヘアキャップを被り、5分〜15分間放置します。放置後テストカールとしてロッドを1本外して好みのウェーブができているか確認します。好みのウェーブができていれば巻き直して次の工程へ、好みのウェーブができていなければ巻き直して5分程度追加で放置します。
- 中間すすぎ洗い
- 第1剤の工程が終われば中間すすぎ洗いをします。ヘアキャップを外しロッドを付けたまま温水で第1剤を完全に洗い流します。
- 第2剤塗布
- 次に第2剤を髪全体にまんべんなく塗布しますが、これは2回に分けて行います。1回目で約半量使用して塗布し、ヘアキャップを被って7分〜8分程度放置します。次に2回目で残りの半量を使用して髪全体に塗布したあとヘアキャップを被って7分〜8分放置します。
- 完了すすぎ洗い
- 最後に仕上げとしてヘアキャップやロッドなどを全て外して、すすぎ洗いをします。この時シャンプーは使用せずに洗い流してください。しっかりとタオルドライした後ドライヤーで髪を乾かしながら整えたら完了です。
薬剤を使用しますので事前にパッチテストを行いましょう。その他、説明書をよくご覧になり正しくお使いください。
必要なもの
パーマ液
ウェーブをかけたい時に使用します。ロッドの大きさによって細かいウェーブから大きなウェーブをかけることができますが、ロッドなどは付属されていませんので購入する必要があります。
コールドスティックピン
ロッドをとめるゴムのあとが髪の毛につかないように、髪から浮かせるために使用します。仕上がりをきれいにするために必要です。