【🧿】ナザールボンジュウとは?

ナザール・ボンジュウとは、青色・白色・水色・黒色の4色で構成されている目玉を模したお守りのことである。ガラス製やビーズ製、金属製など様々な種類が存在しているトルコの代表的なお土産であり、アクセサリーやキーホルダーなどの宝飾品から壁掛けに至るまで数々と存在している。

🧿ナザール・ボンジュウ
(トルコ語:Nazar boncuğu)

ナザールとはアラビア語で「邪視」を意味するのだが、邪視の意味を簡単に説明すると「悪意を持って睨みつけることで相手に呪いを掛ける魔力」のことである。つまり、ナザール・ボンジュウは邪視から身を守るためのお守りということになる。

ところで、人間には感情がある。その中でも負の感情として代表的なものが「恨み」「辛み」「妬み」「嫉み」「僻み」さらには「憎しみ」「やっかみ」といった感情だ。このような感情を誰もが一度は持ったことがあるだろう。これらは全て嫉妬の一種なのだ。

金持ちで羨ましい、容姿端麗で妬ましい、なんてことはかわいいものだ。不幸になってほしいという憎しみ、殺したいほどの恨み。負の感情が複雑に入り組むことで、言葉で言い表すことができない感情が生まれることもある。それがまさに邪視である。

そのような邪視から身を守るために役に立つのがナザール・ボンジュウである。ナザール・ボンジュウは、身に着飾ることでそういった邪視を跳ね返すことができると考えられているのだ。日本でいう災から身を守る魔除けや厄除けのお守りの効力と近いものがあるが、さらに状況を限定的に絞ったものがナザール・ボンジュウの効力と言える。

あなたがもし何かの能力に秀ているなら、それを良く思わない連中が邪視の目を向けてくるかもしれない。そんなときこそナザール・ボンジュウが身を守ってくれるはずだ。

ところで、ナザール・ボンジュウはトルコの代表的なお土産だと前述したが、実はヨーロッパ圏でも有名な邪視除けグッズの一つでもある。ヨーロッパ圏ではイーブルアイ、ギリシャではマティと呼ばれ広く知られているのだが、名前は違えど邪視除けのお守りであることに変わりはない。

ところが、トルコを除く中東圏ではハムサと呼ばれるようになり、ナザール・ボンジュウとは似て非なる姿形をしている。ただし邪視のお守りであることに変わりはない。詳しくは以下のリンク先から参照されたい。

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