仕事に行きたくない日ってありますよね。中には常に行きたくない気持ちがいっぱいで悩んでいる方もいることでしょう。というか皆仕事に行きたくない気持ちを抑えて割り切って働いてます。働くとはそういうものと割り切りましょう。
我々企業戦士は「生きるため」に自らの精神と肉体を消費しながら何十年と働き続けるのです。だからこそ会社に行きたくないからといって行かなくていいわけがなく、どう足掻いても行くという選択をせざる負えないのわけですから、原因を究明し対策することで少しでも会社に行きたくない気持ちを軽減したいというのがこの記事の目的です。
会社に行きたくない原因としては小さいものから大きいものまで様々かと思われますが、一般的には以下のような原因が考えられます。
- 体調が悪い
- 精神的に疲れている
- 肉体的に疲れている
- やりたくない仕事がある
- 仕事が合わない
- プレッシャーに押しつぶされそう
まずはあなたが会社に行きたくないと感じる原因を洗い出し、これらの原因がなぜ発生するのか、そしてその原因に対してどのような対策をするべきなのかを考えていきましょう。
体調が悪いと感じる原因と対策
体調が悪いと感じる原因
- 風邪っぽい
- 深酒して頭が痛い
- 夜ふかししてまだ眠たい
- 連休明けで体が重い
- なんかしんどい
朝起きて会社に行くのがダルいと思う原因は大体こういうことですよね。原因は簡単で体調管理ができていないことです。当日の朝の連絡で有給が取れるようならそれで解決ですが、有給が取れる日数には上限が決められているので毎回休めるとは限りません。
ただ体調不良でも休める可能性はあります。このご時世ウイルスを会社に撒き散らすことで会社全体が機能しなくなる可能性もありますし、罪悪感を感じずに休みたいと連絡をしましょう。無断欠席さえしなければ咎められることはありません。ただし嘘の体調不調には注意が必要です。後日診断書の提出などを求められる場合があるので気をつけましょう。
責任感が強いと自分が休むと仕事が回らないとか考えてしまって無理してでも出勤しようと考えるかもしれませんが、一人休んだところで仕事が回らなくなるようなら、会社の人員配置計画が悪いと思って開き直るくらいの気持ちでいましょう。
体調が悪いと感じる時の対策
体調が悪いと感じる時が続く時には体調を管理することがとても重要です。仕事ができる人は体調管理も上手にできるのではないでしょうか。体調管理も仕事のうちと言われるように、体調の良し悪しで仕事のパフォーマンスに大きく影響します。
基本的には、とにかく規則正しい生活を心がけることです。
具体的には、
- 睡眠時間の確保
- 栄養バランスのとれた食事
- 適度な運動
- 風邪予防
これら4つを特に意識しましょう。
睡眠時間の確保
必要な睡眠時間は6時間以上8時間未満と言われています。もちろん個人差がありますし、年齢によっても変わります。一般的には加齢とともに必要な睡眠時間は徐々に短くなります。
もしあなたが昼間の活動中に眠くなるようなら睡眠時間が足りていない、もしくは睡眠の質が悪いということを自覚しましょう。
朝起きて朝日を浴びることで体内時計が正常に働き、夜眠たくなると言われています。もし生活リズムにズレを感じているようなら、体全身でしっかりと朝日を浴びましょう。
就寝前の飲酒や喫煙、スマホ操作などは睡眠の質を悪化させるので控えたほうがいいでしょう。
睡眠の質が悪いなどで睡眠不足が続いた場合でも、睡眠導入剤の使用はあまりおすすめできません。睡眠障害は心の救難信号です。いち早く医師による診察を受けるべきです。
バランスのとれた食事
農林水産省の食生活指針によると、
- 主食、主菜、副菜などを基本に、食事のバランスを。
- ごはんなどの穀物をしっかりと。
- 野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
- 食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて。
などが書かれた指針を定めています。
また、農林水産省の食事バランスガイドは、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを考える際の組わせと量を、イラスト付きでわかりやすく示したものを定めています。ただし、医師または管理栄養士から食事指導を受けている方は、この限りではありません。
食事量や栄養素が不足するようならサプリメントに頼るのも一つの手です。
適度な運動
適度な運動は健康体を作るのに必要ですが、この場合の適度な運動とは、WHO(世界保険機関)が発表した「WHO身体活動・座位行動 ガイドライン(2020)」を参照します。
WHOの「WHO身体活動・座位行動 ガイドライン(2020)」によると、少なくとも下表に示した中強度の有酸素性身体活動か高強度の有酸素性身体活動、または中強度と高強度の身体活動の組み合わせによる同等の量が必要だと定めています。
年齢別 | 中強度の有酸素性身体活動 | 高強度の有酸素性身体活動 |
---|---|---|
子供と青少年(5−17歳) | 60分/日 | 3日/週 |
成人(18−64歳) | 150〜300分/週 | 75〜150分/週 |
高齢者(65歳以上) | 150〜300分/週 | 75〜150分/週 |
妊娠中および産後の女性 | 150/週 | ー |
慢性疾患を有する成人および高齢者(18歳以上) | 150〜300分/週 | 75〜150分/週 |
障害のある子どもと青少年(5ー17歳) | 60分/日 | 3日/週 |
障害のある成人(18歳以上) | 150〜300分/週 | 75〜150分/週 |
以上が必要最低限と定めている活動量です。さらなる健康増進のために、筋力向上活動やさらなる有酸素性身体活動を追加で行うことを推奨しています。また、長時間の座りすぎが健康に悪影響を及ぼすため座りっぱなしの時間を減らすべきだとも明言しています。
しかし、筋力増強活動などの高強度の筋力トレーニングは免疫力を低下させる原因となります。免疫力が低下するとウィルスなどの感染に対する抵抗力を低下させ、感染による症状を長引かせたり症状が重症化する場合もあります。この辺りは塩梅が難しいですが、体に疲労を残さない程度に身体活動を継続することが重要です。
風邪予防
風邪を引かないように、予防することも大事です。
外出時のマスクの着用、帰宅後のうがいと手洗い、食事の前にも手洗い。これらのことは、小さい頃には口うるさく言われていましたよね。しかし大人になるといつの間にかやらなくなっていくものです。
流行りのウイルスの予防接種なども面倒がらずに行いましょう。
精神的に疲れていると感じる原因と対策
精神的に疲れていると感じる原因
- 仕事がうまく行かない
- 上司と折り合いが悪い
- ミスが続いている
- 責任が重い
- 心配性
- 完璧主義
- 責任感が強すぎ
- とにかく仕事が苦痛
精神的に疲弊していると、正常な判断ができなくなります。会社への不満、人間関係の不満、自分自身への不満など少し考えるだけでごまんと出てきます。普段なら気にならないことも不満に感じるようになり、また逆に普段気になっていることが気にならなくなるなど頭の中がどんどん空回りしてしまいます。その結果、仕事へのパフォーマンスが低下し、さらなる悪循環が生まれます。仕事に行きたくなさすぎて、朝起きれない。通勤中や仕事中に動悸がする。余計なことを考えてしまって夜眠れない。そうやって徐々追い詰められていき、精神を休ませないといけないのに休む余裕がない状況が生まれてしまいます。
近年では、一定規模以上の事業者には労働者へのストレスチェックの実施が義務付けられています。それだけストレスというものは社会問題として根付き始めています。うつ病を始めとする様々な精神疾患もストレスが主な原因と言われています。
精神的な疲れを解消する方法
精神的に疲れている場合正常な判断ができなくなっています。仕事も生活も頭が仕事のことでいっぱいになっていて、どんよりした気持ちが続き、ずいぶんと気が滅入っているでしょう。
何もやりたくない、何をするにも面倒だ、とにかく憂鬱だと考えている場合は心の休養が必要です。やる気やモチベーションを上げようにも、簡単にどうこうできる問題ではありません。
- 精神科を受診する
- 市販の精神安定剤でしのぐ
- しばらくの間有給を使い、仕事から離れてみる
- 有給でなく、休職するのもあり
- このまま続けていく自信がないなら退職も検討する
など実行し、心の休養できる時間をたくさんつくってください。
肉体的に疲れている
肉体的に疲れていると感じる原因と感じる原因と対策
- 通勤が満員電車
- 残業続きで休む暇がない
- 休日も出勤している
- 仕事で体を酷使した
- 休日に遊びすぎて筋肉痛
体が疲れていると労働意欲が下がりますよね。そのうち慣れると思って続けていてもなかなか慣れません。私自身、毎日10km以上歩き回る仕事を2年ほどやっていた時がありますが一切慣れることはありませんでした。
歩数計を見るたびに、「午前中だけでこんなに歩いたのか、午後からきっついな〜」なんてため息を吐いていましたね。どうすれば歩数を減らせるか考えたところでどうしようもありません。答えは仕事なんでしょうがないで片付いてしまします。
慣れる慣れないの話に戻りますが、体力の有無は体質とかが関係すると思うんですよね。結局そこは向いている向いていないと同じ意味で捉えていいと思います。
外仕事で肉体労働の方も大変ですよね。暑い、寒い、雨、雪など関係ない職業の方もいますよね。体力回復するには休むことが一番ですが、休みたくても休みが取れない場合もありますしね。いかに楽するか、いかにサボるかが鍵を握ると思うんです。
肉体的な疲れを解消する方法
体を酷使する肉体労働をしている人は、なかなか体の疲れを取ることができません。仕事を続けることで慣れていくしかありませんが、慣れといっても体質もありますのでなかなか難しいものです。
そこで、体調を管理する方法で上げた3つの項目「睡眠時間の確保、バランスのとれた食事、適度な運動」が肉体的な疲れを解消するのに重要になります。ここでいう、適度な運動は仕事中に達成していると仮定しますので、残りの睡眠時間の確保とバランスのとれた食事に重点をおいてください。
他には、
- マッサージを受ける
- 整体を受ける
- 入浴とサウナで整える
などで身体のメンテナンスをすることが効果的です。
しかし、日中ずっとデスクワークをしている人と比べるとさぞかし健康的でありますので、誇りに思いましょう。
やりたくない仕事があると感じる原因と対策
やりたくない仕事があると感じる原因
- 高度の知識や技術が必要とされる
- 能力以上の仕事を任される
- 自分のペースで仕事ができない
- 非常に多くの業務をこなさなければいけない
- ミスが許されない
- 周りの期待が大きい
例えばプレッシャーが掛かる仕事は、やりがいがあったり、任期を終えた後の達成感が大きいとか、成長できたりする反面、上記で箇条書きしたデメリットが存在するわけですよね。プラスで捉えることができるかマイナスで捉えてしまうかは人それぞれ違いますが、やりたくない仕事と思うならマイナスで捉えているということです。
やりたくない仕事は苦痛でしょうがないですよね。短期の仕事なら何とか頑張れても、長期間に渡るようならバックレてやろうかと考えてしまうこともあるでしょう。
やりたくない仕事をやる気にさせる方法
やりたくない仕事は苦痛でしょうがないですよね。短期の仕事ならともかく、長期間に渡るようならバックレてやろうかと考えるほど、心に闇を抱える時もあります。
これを「経験だからがんばろう。成長できるからがんばろう。」と素直に思える人ならこういった悩みを抱えないのでしょうが、皆が皆そうではありません。嫌なことからは誰しもが逃げ出したいものです。しかしここで逃げていてはこの先の社会を生き抜いていけるのだろうか。そういった考えも頭を過ることでしょう。
嫌な仕事は、慣れて効率よく進めるノウハウを身に着けて、特に準備をしなくても"そつなくこなせる"まで成長してやっと嫌な仕事ではなくなるんです。そのレベルまで成長するには何年も何十年もかかります。職種によっては、一生慣れることもない業務もあります。
しかしやる気の出し方は簡単です。というより、やる気というものは実に曖昧なものです。やる気が出ないからやらないのではありません。やればやる気が出てくるものです。とにかく始める。5分だけやってみる。ただそれだけでやる気がでてきます。5分のつもりがいつの間にか1時間も2時間も集中できてしまいます。気持ちがどうとかではなく、まず手を動かすこと、体を動かすことを実行してください。
仕事が合わないと感じる原因と対策
仕事が合わないと感じる原因
- 集中できない
- モチベーションの低下
- やりがいを感じない
- 気力が沸かない
- 成長を感じない
希望の会社に入れたけど希望する部署に配属されなかったといった場合、希望の部署に配属されたけど思ってたのと違った場合、それらは仕事が合わないと言えるでしょう。そういうのは実際に経験してみないとわからないものです。
合わない仕事にモチベーションを見出すことは難しいですね。自分のキャリア形成に無意味な時間を過ごしていると感じるかもしれません。その気持ちのまま何も行動を起こすこともなく、上司からは評価されず、部下からは信頼されず、気付けば何十年と経過していてる。そして自分の人生とはなんだったんだと後悔する。そんな人生は嫌ですよね。
そうならないために、自ら率先して行動を起こしましょう。
合わない仕事でもモチベーションを出す方法
朝は仕事に行く前の鬱な気持ち、昼は仕事中で早く帰りたい気持ち、仕事が終わればたちまち元気になる。こういうモチベーションで働いている人はたくさんいると思います。
こういった場合は、自分にご褒美を与えると良いでしょう。平日の仕事終わりや週末にワクワクするような予定を入れることで、仕事中の苦痛が軽減されます。美味しいものを食べるとか、欲しかったものを買うとか、小さいご褒美を定期的に与えるのです。このご褒美が”明日もがんばろう”という気持ちを作ります。
趣味に熱中することでもモチベーションを上げることが可能です。無趣味な人や飽きっぽい人には向いていませんが、趣味があることで日常にメリハリができて日々の暮らしが楽しくなるものです。
それでもモチベーションが上がらない場合、あなたに業務の適正がないが可能性があります。平社員のときは有能社員だったとしても、出世していき多岐にわたる業務を行っているとしましょう。そこがあなたの能力の限界点を既に超えていた場合は、無能社員の烙印を押されてしまいます。あえて降格することであなたの能力を最大限発揮することが可能になります。
プレッシャーに押しつぶされそうと感じる原因と対策
プレッシャーに押しつぶされそうと感じる原因
- 食欲がない
- 暴飲暴食してしまう
- 夜眠れない
- 常に不安感がある
- メンタルが崩壊した
プレッシャーには良いプレッシャーと悪いプレッシャーがあります。前向きになりたい自分を想像してそれに向かって目標を立ててがんばることができるなら、それは良いプレッシャーです。
悪いプレッシャーとは嫌なことの想像ばかりしてしまいます。悪いプレッシャーとはたちが悪いもので、身体面、精神面に大きく影響します。
身体面では、睡眠障害、食欲不振、呼吸不全、便通異常などが起こります。精神面では感情の起伏が大きくなり、怒りを感じたり、不安を感じたり、倦怠感を感じます。
こういった影響を受けて、判断力が鈍りミスが増えたり、決断力が鈍り仕事が滞ったりするなどしてパフォーマンスが著しく低下します。
プレッシャーに打ち勝つ方法
働いていると様々に理由でプレッシャーを大きく感じることがあります。そんような人は、打ち勝つために対策を取らないといけません。責任感が強かったり、完璧主義者であったり、心配性な人の場合は特にプレッシャーを感じやすい傾向にあります。
責任は取るものではなく感じるものです。政治家だって責任を感じておりますの一言で切り抜けています。政治家がよくてあなたがダメな理由はありません。完璧じゃなくていいんです。完璧にこなそうとすればするほど、時間が足りなくなってそれがまたプレッシャーになります。少しくらい楽をしてみてはどうですか。心配事の8割は当たらないという言葉があります。どんなことでも心配しすぎる必要はありません。大抵の場合は何とかなります。
こういった考え方が一つ出来るだけで気持ちがぐっと楽になります。今すぐにそう考え、理解するといったメンタル面の切り替えを行うことは難しいことですが、ゆっくり少しづつ切り替えていきましょう。
絶対してはいけないNG行動
無断欠勤してはいけない
一度でも無断欠勤をすると、もう次の日からも仕事に行く気がなくなってしまう可能性が高いです。その結果、退職することになると思いますが、無計画の退職はおすすめできません。ただし、本当にメンタルが崩壊してもうダメだと感じているのであれば、一方的でいいので会社に連絡しておきましょう。もしくは退職代行を使用するのも一つの手です。連絡しておかないと消息不明扱いとなって、連絡がとれるまでしつこく電話が鳴り続けたり、会社の人が直接家まで来ることもあります。
勢いで退職してはいけない
退職は勢いで行う場合も大事な時が稀にありますが、基本的には計画的に行いましょう。退職した場合には、家族のこと、生活のこと、お金のことなど今後のために決めて置かなければならないことが山ほどあります。
それでも会社に行きたくないなら
もし会社に行きたくない気持ちが深刻で、食事が喉を通らなくなるとか、夜眠れなくなったとか、明らかに体調に変化が現れている状態が1ヶ月以上続いている場合は鬱の兆候があります。会社を辞めることを考えたほうがいいでしょう。
無理して働いている人も同様に、辞めることを検討したほうがいいでしょう。
今のまま定年まで働くつもりですか?
定年まで働き続けることが出来ますか?
決断は早ければ早いほど、人生の軌道修正は簡単になります。
しかし会社を辞めるといってもそう簡単に決断できることではありません。まずは辞める前に何故辞めたいのか、辞めた後どうするか、辞めなくていい方法はないかを考えてみましょう。