引越しの準備でやるべきことリスト

引越しってすごく面倒くさいですよね。やることが多いので、あれこれしてる間に時間がどんどん溶けていきます。個人的に一番嫌いな作業は荷造りですが、とにかくダンボールに詰め込んでいけばいいというわけにもいきません。開封作業は絶対に1日では終わらないので、新居ですぐに必要になるものとそうでないものに仕分けつつ、不要な物はキッパリと捨てる決断を下さければなりません。まだ使うかもなんて未練がましい気持ちがあると荷造りは進みません。そういった物は無くても困らないので捨ててしまいましょう。

余談ですが、私が断捨離するときにいつも思い出すのが、とある漫画の「ギターと煙草さえあればいい」という言葉です。上京する際に主人公が放った一言ですが、この言葉に影響を受け、本当に大切な物以外に見切りをつける覚悟を持つようにしています。家電や家具、日用品に至るまで、荷造りというよりもはや荷捨てといっても差し支えないくらいな勢いで捨ており、将来的にはカバン一つに納まるだけで済みそうなくらいなミニマニストになってしまうかもしれません。

ということで、引越しは荷造り(荷捨て)以外にもやることは大量にありますが、短いスパンで何度もやることではないので、やるべきことを忘れてしまいがちなんですよね。初めての方も久しぶりの方も、やり忘れによって後になって困ることがないようにしっかりと準備してきましょう。

目次

新居を契約する

まず一番最初にやることは新居を決めることです。職場が変わる、近隣住民とのいざこざ、生活環境を変え人生をリセットしたいなど、引越し理由は人それぞれですが、どこに住むかを決めないことには何も始まりません。

転居先の主な候補
  • 実家
  • 一軒家
  • アパート
  • マンション
  • シェアハウス
  • ネットカフェなど

新居を購入した場合と賃貸契約する場合によって、必要な手続きが変わりますが、確認しておくべきは駐車場です。自動車を所有していなければ必要ありませんが、必要に応じて駐車場の契約も同時に済ませておく必要があることを忘れないでください。

旧居を解約する

新居の契約が済んだら次に旧居を解約をします。できれば転居の1〜2ヶ月ほど前には解約の手続きが済んでいることが望ましいです。なぜなら一般的には解約の手続き後でも1〜2ヶ月程度の家賃の支払いが必要になるからです。タイミング次第では新居と旧居の両方の家賃を支払う期間が発生するので、急な転居以外であれば余裕をもって行動するよう心掛けましょう。また、同時に駐車場の解約も忘れずに行いましょう。

なお、旧居では退去時もしくは退去後に現地での立会い確認が必要になります。転居日を決めた後、旧居の清掃をする日数を考慮して立会い日を決めましょう。なお、クリーニング費用を事前に支払っている場合もありますが、お互い気持ちよく転居するためにもある程度は綺麗な状態に戻しておくことが望ましいです。

転居日を決める

新居の入居可能日以降かつ旧居の退去日前の期間から、転居日の目安を決めておく必要があります。今後の予定として、荷造りや荷物の運搬、市町村役場での転出・転入手続きや各種住所変更の手続きも必要になるため、転居日前後にある程度の余裕がある日が望ましいです。

もし荷物の運搬を引越し業者に依頼するつもりがあるなら、繁忙期だと希望日時が取れない場合もあるため、早めに連絡するよう心掛けましょう。

荷物の運搬方法を決める

大多数の人たちは荷物の運搬を引越し業者に依頼すると思いますが、引越し業者にも得意不得意があり家族向けサービスが充実している業者や単身向けサービスが充実している業者など様々です。引越しの際に家具家電など買い取ってくれるサービスや粗大ごみを有償で引き取ってくれるサービスがある業者もありますので、便利に活用するためにも適宜比較検討をしておくことをオススメします。

荷物が少量の場合や転居先がすぐ近くの場合、友人が手伝ってくれる場合などであれば、自分で荷物を運搬するという選択肢も挙げられます。それぞれの利点と欠点を考慮しつつ荷物を運搬を比較検討してください。

引越し業者に依頼する場合

前述したとおり引越し業者にも得意不得意がありますので、まずはいくつかの業者をピックアップしておきます。引越しの見積りはインターネットや電話だけでもある程度は概算することはできますが、正確な見積りを受け取るには実際に部屋の状況を見て貰う必要があります。あまり多くの業者に見積りを依頼するとその分立会が多くなりますので、見積り依頼はピックアップした中から数社に絞ることが重要となります。

引越しの見積りを依頼する

引越しの見積りを依頼する方法としては、インターネットや電話での概算見積りもしくは訪問見積りのどちらかとなります。

引越し業者によっては、インターネットや電話だけで契約まで済ませることも可能ですが、見積り料金と違った、荷物が運びきれなかったなどのトラブル防止のため、訪問見積りを受けてから契約するほうが望ましいです。

訪問見積りの場合は、荷物の大きさや量、積込みの際にトラックの駐車スペースがあるかなどを事前に確認し、トラックの大きさや台数を決定できるので後々のトラブルに繋がりにくいでしょう。

また、営業と直接話をすることで、知らなかった便利なサービスを知ることもあります。こちらの希望を伝え、一通りの受け答えが終わればその場で見積りを受け取り、納得できればその場で契約まですることも可能です。場合によってはその場でダンボールを受け取ることができるのですぐに荷造りに取り掛かれます。

話は変わりますが、とある大手引越し業者と契約した後日、別の業者から「引越しに関するサービス・サポートがあります。いかがでしょうか?」といった電話が来るようになったことがあります。迷うことなく着信拒否しましたが、大手引越し業者だったとしても個人情報が漏れている可能性も考えられますので安心できませんね。

とはいえ引越し業者にもよりますが各社様々なサービスを提供しています。金額面で折り合いがつくのならば、おまかせしてしまったほうが引越しに伴う別の作業・手続きに集中できるので便利に利用したいものです。ただし、貴重品などの大事なものは自分でしっかりと管理する必要があります。

引越しの見積りを依頼する場合
  • インターネットや電話での概算見積もり
  • 訪問見積もり

引越し業者に依頼する場合のメリット・デメリット

メリット
  • 家具などの不用品を回収・処分してくれるサービスがある
  • 家電リサイクル法で対象となっている不要品も回収・処分してくれるサービスがある
  • 家具や家電の状態が良ければ、買取も行ってくれる
  • 荷造りから荷解きまで行ってくれるサービスがある
  • 引越し業者が新居に荷物を搬入している最中に、荷解きに集中できる
  • とにかく楽できる
デメリット
  • 費用が高くなりがち
  • 希望日、希望時間を取れない可能性がある
  • 旧居と新居での鍵の開け締めのため、引越し業者と同じタイミングで移動する必要がある
  • 急用ができても中断することが難しい
  • パソコンなどのデータの復旧はできないため万が一の場合に備えバックアップと取っておく必要がある

引越し一括見積もりサービスについて

引越し業者の比較検討方法として「引越し一括見積もりサービス」というサイトがあります。引越しに関する情報を登録してしまえば、一度に沢山の引越し業者から見積りが届き、同時に比較検討することが可能です。

ただし、個人的にはオススメしません。以前使用した際に、登録後しばらくの間ひっきりなしに電話がきて心底うんざりした記憶があるからです。そういった過去の経験から引越し一括見積もりサービスは利用せず、自らピックアップした数社から交渉することをオススメします。

メリット多数の業者を同時に比較検討が出来る
有利な交渉ができる
デメリット電話やメールなどがひっきりなしに来る
個人情報が流出する可能性がある

自分で荷物を運搬する場合

自分で荷物を運搬する場合の大きなメリットと言えば金銭面です。必要に応じてトラックをレンタルする必要があったり、人手が必要な場合には日当もしくは日当に代わる何かが必要となりますが、それでも引越し業者へ依頼した場合の費用よりもある程度は抑えることが可能です。

ただし体力面では大きな負担となります。普段重いものを運び慣れているプロでさえ、筋肉痛や足腰への負担に悩まされている方も多いため、自分で全てを運搬する場合にはそれ相当な覚悟が必要となります。したがって荷物が多い場合にはあまりオススメできません。

自分で荷物を運搬する場合のメリット・デメリット

メリット
  • 費用を安く抑えることが出来る
  • 好きな日時を設定できるため、日程調整が楽
  • 荷物の運搬途中に寄り道できる
デメリット
  • 重たい荷物、大きい荷物など二人以上いないと運べない荷物は、誰かに助けを呼ぶ必要がある
  • 慣れない作業なので身体を痛める可能性がある
  • 荷物運搬時に壁や床を傷つける場合がある
  • 傷をつけてしまった場合は保証がない分高く付く可能性がある
  • 全て自分で行うため時間がかかりがち

荷造りをする

荷造りをする際に意識するとスムーズに進むコツがが2つあります。それは、思い切りを持つこと計画的に行うことです。荷造りの前に、不要と判断した物を思い切りを持ち捨てたうえで計画的に荷造りを行うよう意識しましょう。

まず前提として、荷造りは1日の作業だけでは絶対に終わりません。それは同様に、荷解きについても言えることです。つまり荷解きを効率良く進めるためには、計画的に荷造りを進めていく必要があるということです。

荷造りのコツ
  • 思い切りを持つこと
  • 計画的に行うこと

不要な物は思い切って捨てよう

家の中には何年も使われておらず、今後もおそらく使われることがないだろうと思われる物で溢れかえっています。しかし、もしかしたら使うかもという些細な気持ちからなかなか捨てる決断を下せないなんて経験あるのではないでしょうか。その決断が今できなければ家の中はいつまでも片付くことなく、物が増える一方となり家の中が圧迫され続けてしまいます。

普段の生活で小まめに断捨離できる人には関係ありませんが、実際に行おうとするにしても時間もかかることからなかなか難しいことです。ですから転居が決まり次第、徐々に不要な物を捨てていきましょう。荷造りが始まってからでは部屋中が散らかり、何が必要な物で何が不要な物かの区別がつきにくくなり、結果として物が捨てられないという事態にもなりかねません。

また、荷造り中にも不要な物が出てきます。その際本当に必要な物を選別し、不要なものを捨てるという思い切りの良さが必要となります。そうすることで新居での荷解きが楽になることから、引越しまでに徐々に物を減らしていくこと、これを意識していきたいものです。

一つ基準を設けるならば1年間使っていない物は、おそらく今後も出番がないので捨ててしまいましょう。もし新居へ持っていったとしてもダンボールに入れたまま取り出されることもなく、そのまま忘れ去れられていくことが想定されます。

もし物を置くためだけの部屋がある場合、その部屋のためだけに余計な家賃を支払っていると考えることもできます。基本的に部屋の数が少ない物件のほうが家賃も安いですから、物が捨てられれば毎月の固定費も安くできると考えれば、割り切って捨てるという決断を下すのも容易いのではないでしょうか。

荷造りは計画的に行おう

荷造りは計画的に行うためには荷造りの仕分け方と手順に注目します。荷造りの仕分け方は部屋別に仕分けることを意識し、荷造りの手順は使わない物から優先することを意識してみましょう。1日で全部やろうという考えは甘いです。やり始めると瞬く時間がに溶けていくので、直前になって慌てることがないよう荷造りは計画的に行いましょう。

荷造りの仕方
  • 部屋別に仕分ける
  • 使わない物から優先する

部屋別に仕分ける

計画的に荷造りするためのコツとして重要なことは、新居で使用する部屋別に仕分けることです。無計画に仕分けると何がどこに入っているかわからなくなり探すだけでも余計な労力がかかますし、部屋を何度も行き来することにも繋がるので、できるだけ作業を中断させないためにも部屋別に仕分けることを意識することはとても重要になります。ですから新居でのレイアウトを考案のうえ、ダンボールをどの部屋に持って行くのかを事前に決めておきましょう。またその際ダンボールにメモしておくと荷解きを効率良く行うことができます。

使わない物から優先する

使用しない物は荷造りせずに捨ててしまうほうが望ましいですが、思い入れのある物や稀に使用する物などは手元に置いておきたいと思うことは当然です。捨てるかどうか悩んでる時間はもったいないので、この際それは置いておくとして、まずは引越しまでの間に絶対に使わないものから優先的に荷造りするよう意識しましょう。その次に使うかもしれないけど無くても困らない物を荷造りをし、毎日使う物は引越し前日または当日でも構いません。

どれだけ計画的に荷造りしても、結局ダンボールを開封しなければならないなんてことはよくあります。しかし前述したように計画的に仕分けを行っておけば探す手間もさほどかかりません。使うか使わないかを考えすぎて時間を無駄にするより、よくわからないものは捨てるかダンボールの中に放り込むなど臨機応変に対応したほうが結果的に短時間で作業が済みます。ですから、とりあえず手を動かすということも重要だと意識して荷造りを行いましょう。

冷蔵庫について

冷蔵庫は、運び出す約24時間前までにコンセントを抜いておく必要があります。これは霜取りや水抜きを行うことで、運び出す際に水気が他のダンボールを汚してしまったり、冷蔵庫の故障を防止するために必要な工程ですが、この際これはどうでもいいことです。大事なのは24時間前の段階で冷蔵庫の中身を空にしておくことです。つまり食品の消費計画もある程度は立てて置く必要があるということです。少量であればクーラーボックスなどで対応できますが、大量に余らせてしまうと捨てなければなりません。ですから引越し前後の食事はコンビニやスーパーの弁当、もしくは出前などで対応することになります。

各種手続きを行う

引越しで面倒な作業は荷造りだけではありません。同じくらい面倒なのが各種手続きです。これらはインターネットや電話で済むこともあれば、所々に足を運びその場その場で手続きをしなければならないことも多々あります。できれば同日にまとめて行いたいため、必要な手続きを事前にメモしておくなりして効率的に行いたいものです。なお、手続きに関する記事は別途公開していますのでよろしければご覧ください。

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