【もし仕事を辞めたいのなら】一旦落ち着いて考えを書き出してみよう

この記事は「もし仕事を辞めたいのなら、辞める前に考えるべきこと」を記載した記事になります。

過去に一度でも仕事を辞めたいと思ったことがある人は数多く存在します。未来に希望を見出だせず、ただ生きるためにだけに働くという選択肢をとっている方も数え切れないほど存在します。

何度もやめようと思ったことがある人、やめようと思ってもなかなか決心がつかない人など、色々と悩みはあると思いますが、一度きりの人生なので悩む時間はできるだけ少ないほうが、より多くの有意義な時間を過ごすことに繋がります。

なので、まずはあなたのその悩みをしっかりとまとめてみましょう。ただ漠然と辞めたいと思っているだけでは状況は一向に改善しませんし、むしろ悪化するばかりです。

その場の勢いで行動してしまえば、あの時辞めてればよかった。あの時辞めなければよかった。と後悔する日がきっと来るでしょうが、そう思っても後の祭りです。

人生の内、3分の1は仕事をしている時間です。限られた時間の中で有意義に、そして最善を尽くしてより良い人生を歩みましょう。

ただし、明らかにメンタルが弱っていると感じる場合は正常な判断ができなくなっています。「死にたい」「このまま朝起きなければいい」「働くくらいなら死んだほうがマシ」と思っている人は、厚生労働省や各都道府県の電話相談、もしくは心療内科や精神科を受診することを強くお勧めます。

目次

なぜ辞めたいのか理由を書き出してみて明確にする

辞めたい理由をちゃんと考えたことありますか?
それでも辞めずに続けている理由はなんですか?

理由が曖昧なまま退職しても次に繋がりません。まずは、なぜ仕事を辞めたいのか理由を明確にするために紙などに書き出してみましょう。書き出すことで考えがまとまりやすくなります。

例えば、

  • 給与が少ない
  • 人間関係に悩んでいる
  • 正当に評価されない
  • 労働環境が悪い
  • 労働時間が長い
  • そもそも仕事が合わない、向いていない
  • 責任が重すぎる
  • 忙しすぎる
  • 単調でやりがいがない
  • 会社の将来が不安
  • うつの症状がある
  • 社内の好きな人に振られた、社内の恋人と別れて気まずい
  • ミスを隠していてバレる前に逃げ出したい
  • 理由は特にないけど働きたくない

など、人それぞれ理由があると思いますが、書き出してみて考えをまとめる時間が必要です。それが解決への糸口に繋がります。

辞めたい理由の中から、今の会社では解決できないのかを考える

新しい環境へ変われば状況が好転する可能性もありますが、必ずしも今より状況が改善するとは限りません。転職後すぐに後悔して前の会社のほうがよかったと思う可能性も十分に考えられます。しかしながら、前の会社へ戻ろうとしても非常に困難な道のりとなります。もし運良く前の会社へ戻れたとしても上司や同僚からは白い目で見られ、さらに給与も以前より低い金額を提示されることが想定されます。

そうならないために今の会社で改善できること・妥協できることも書き出してみましょう。全て解決できるのであれば辞める必要なくなりますがそう簡単には解決しません。ただ解決とまではいかなくても、これくらいなら妥協できるという新しい発見にも繋がります。

書き出してみることは後悔しないための準備作業です。悩む前に紙とペンを用意してすぐに書き出してみましょう。

書き出す内容

  • 辞めたい理由
  • 辞めたくない理由
  • 今の会社で解決できること
  • 今の会社で妥協できること

さて実際に書き出すと言っても、何をどうすればいいのかわからないかと思いますが、そんな難しいことではありません。次項のようなことを思ったまま書いてみて、それが本当に嫌なのか、少しの努力で解決できないものなのか、他の会社に転職すれば改善するものなのかを考えてみてください。

実際問題として、転職するのにもかなりの労力を消費します。その労力を費やしてまで転職するべきなのかも合わせて考えてみましょう。

給与が少ないと悩んでいる場合

出世や定期昇給などで給与が上がることはありませんか?

出世したとしても給与の上がり幅が期待できず希望年収に満たないことが想定されるのであれば、転職すべきかもしれません。ただその前に、交渉してみるのも一つの手です。あなたが会社にとって有益な社員のだった場合、どうしても手放したくないという気持ちから給与アップを持ちかけてくることもあります。

資格を取得することで給与が上がりませんか?

資格を取得するにより資格手当がもらえる会社は多々あります。もし資格手当があるのであれば、積極的に取得を目指してみてはいかがでしょうか。自身の知識が増えることで業務の幅が広がり、結果的に大役を任され出世する道も十分に考えられます。

会社の業績は上がりそうにないのですか?

会社の業績とは景気に大きく左右されるものです。たまたま時期が悪く業績が上がらなかったため、給与の上がり幅が少なかったり、ボーナスの金額や有無に影響があっただけの可能性もあります。ただし、今後も会社の業績が上がらないことが想定される場合には、転職を検討すべきです。

人間関係に悩んでいる場合

ワンマンな社長、パワハラ体質な上司、口の悪い同僚、なめてくる部下など、どうしても折り合いがつかない人間がいる。

人間関係の問題は本人と直接話し合うか、第三者を交えて話し合うことでしか解決はできません。しかし相手が話の通じる人間とも限りませんし、もし話し合いをしたとしても解決するとは限りません。一時的にわだかまりが無くなったとしても、また以前のような状況に後戻りすることも考えられます。ただし、相手のことをただ何となく毛嫌いしていただけの場合であれば、話し合いお互いを知ることで親友のような関係になる可能性も十分に有り得ます。とりあえず一度話し合いの場を設けてみましょう。

他人とはそういうものだと思い、自分の考え方を変えれませんか?

同じ人間とはいえ結局は他人なので、お互いを完全に理解し合うことなんて絶対にできません。人間の本質は変わらないので、他人の性格を変えようとしても絶対にできません。だからこそ他人とはそういうもんだと思い、相手に期待することはやめましょう。最初から期待しなければいいんです。こう考えるだけで気持ちがスッと楽になります。

こっそり録音して第三者へ相談できませんか?

自分自身を守るためにまずは証拠を集め、身内や社内の味方などへの相談をしてみてはいかがでしょうか。ご時世柄ハラスメント行為への風当たりは強くなっていますので、相談することで案外あっさりと解決するかもしれません。もし解決しなかったとしても、録音という確固たる証拠を持っているので会社都合の退職が認められる可能性が高いです。ハラスメント行為を解決できない会社には早々に見切りをつけ、会社都合でキッパリと退職してしまいましょう。

正当に評価されないと悩んでいる場合

その評価は本当に理不尽な評価ですか?

機械的に評価できる制度が確立されていれば、上げた成果がそのまま数字として評価に反映されるのでしょうがそんな制度はなかなかありません。実態としては評価する側も人間なので、好き嫌いで評価されることもしばしばあります。仕事はできても社内での態度や言葉遣いなど些細なことでも印象がゴロッと変化します。つまり、仕事ができる・できないだけが評価に影響されるものではないと心しておくことです。

あなたの仕事っぷりは評価されるに値しますか?

あなたが取り組んだ仕事量や難易度が、他の人と比べてずば抜けていたとしても、その結果を出すまでの過程に問題があるのかもしれません。例えば、仕事があまり上手くできない人でもコミュニケーション能力さえあれば、社内の潤滑剤として風通しのいい会社を作れる人材として評価されるわけで、そういう人がチームに一人でもいると結果的にチームプレイが円滑に進み物事が良い方向へ進みます。一方で、仕事はできても文句ばかり言う人やチームプレイが出来ない人には高い評価を与えにくいでしょう。会社という組織で働いている以上、チームプレイを軽率に考えることは長期的に見て得策ではありません。

本音と建前を使い分けて、ゴマをすることはできませんか?

良い評価を受けるには、上手く立ち回ることができればいいのです。つまり評価する側の人間に気に入られることを目的とした立ち回りをすればいいということです。例えば、自分が印象いいと感じた人の振る舞いを真似すればいいし、印象が悪いと感じた人を反面教師にすればいいのです。自身の生まれ育った性格を変えるのはなかなか難しい問題ですが、仕事中だけでもちょっとした気遣いを意識して継続していけば必ず結果はついてきます。

労働環境が悪いと悩んでいる場合

配置換えまたは部署異動はできませんか?

労働環境が悪いとは、汚い・暑い・寒い・臭い・暗い・危険など働く環境によって様々です。例えば、クーラーがガンガンに効いていて体調が悪くなることも労働環境が悪いと言えます。席替え・配置換えで解決できるものなら無理して働く必要はありません。悩まず提案してみましょう。ただし部署異動となると必要なスキルや仕事の難易度が変化することが想定されますので、慎重に検討する必要があります。

あなたの勤めている会社は他の会社に比べて遥かにブラック企業と言えるのですか?

一言にブラック企業といっても様々な種類があります。さらに人の感性によっても違いがあり、自分だけでは判断できない部分もあります。友人など第三者に意見を求めてみると、案外自分の会社はマシなほうだと思うかもしれません。ご時世柄ブラック企業は少しずつ淘汰されつつあります。現状が明らかにブラック企業でも、脱ブラックを目指して取り組んでいる企業も多く見受けられますので様子を見るのも一つの手です。

頭を使う仕事か体を動かす仕事、どちらを希望しますか?

例えば、オフィスで一日中パソコンに向かい頭をフル回転し続ける仕事か、屋外で一日中ハードに体を動かし続ける仕事、どちらで働きたいですか?どちらも魅力があるのは確かですが、実際に働いている人にしかわからない悩みを抱えていることでしょう。全てが自分の理想通りの環境で働く事ができる人はごく稀なので、自分がどう働きたいか、どういう働き方なら妥協できるかをしっかり見極めることが大切です。

労働時間が長いと悩んでいる場合

この労働時間の長さが今後も変わることはないですか?

日本の労働時間の長さは他国に比べて高い傾向にあります。にも関わらず生産性はあまり高いとは言えないのが現状で、日本も他国に見習おうと取り組んでいる動きが働き方改革です。働き方改革は、長時間労働の是正や賃金引き上げ、働きやすい環境整備など労働者への処遇を改善しようとする動きですが、会社が積極的に取り入れる姿勢ならば少し期待してみてもいいかもしれません。

人員を補充して労働時間を短縮できませんか?

基本的にはどの業界も人手不足で悩んでいます。しかし低賃金・長時間労働では人が入ってきません。もし、新しく入った社員がすぐにやめたり、そもそももう何年も人が入ってこないような状況であれば、キッパリと見切りをつけるべきかもしれません。もう一つの判断材料としては、会社の求人情報を調べてみて客観的に働きたいと思うかどうか考えてみると、今後人員が補充されるかどうかを想定することもできます。

新技術等の導入で効率化を図ることはできませんか?

新技術への投資を渋る会社はこの先長くありません。会社に資金を投入する体力がないなら、生産性も上がりません。その上時代に取り残された挙げ句、売上は右肩下がりとなるでしょう。そんな未来が想像できます。

そもそも仕事が合わない、向いていないと悩んでいる場合

新しい仕事が始まったばかりで慣れてないだけではありませんか?

新しい仕事が始まったときは何かと気苦労があるものです。悩んだり調べたりと頭を普段以上に使用しますし、その分疲労も貯まるものです。長年働き続けた結果、単純労働で退屈だと感じたりや仕事にやりがいを感じないなど理由が明確であれば辞める理由としては十分ですが、現状まだ慣れてないだけで慣れれば楽しく働ける仕事の可能性もあります。合わない・向いてないの理由ならもう少しだけ続けてみてもいいのではないでしょうか。

自分に合う仕事、向いている仕事とはどのような仕事か把握していますか?

そもそも自分に向いている仕事って何かわかりますか?自己分析サイトでは自分はこうだったからなんて理由で転職しようと考えてみませんよね?あんなのは正直信用に値しません。同じ業務でも会社によって働きやすさが全然違います。業務が合うかどうかより、会社や働き方が合うかどうかを焦点に考えたほうがよっぽど意味があります。

他にやりたい仕事があるのですか?

多くの人はただ漠然と働いているだけだというのが現実です。やりたくないけど稼げるからやる。やりたくないけどやらないといけないからやる。やりたくないけど転職が面倒だからやる。悲しいですがこれが現実です。自分の許容できる範囲の働き方で気楽に働きましょう。

責任が重すぎると悩んでいる場合

負担を分散することはできませんか?

働かない上司。言うことを聞かない部下。負担を分散しようにもどうにもならないこの状況。結局自分でなんとかしなきゃいけないこの状況。ストレスが貯まる一方ですね。ストレスのない働き方ができるので一番の理想ですね。負担が重くのしかかる働き方が続くようなら、メンタルやられる前に脱出しちゃいましょう。

責任の重い仕事を達成することで、キャリアアップできませんか?

責任が重い仕事は給与が高い傾向にあります。それに加え自分自身の成長にも大きく貢献してくれます。もし給与や成長といったやりがいに興味がなく、今後責任のない楽な仕事を希望する場合は、これまでのキャリアを活かせたとしても給与は以前より大幅に下がることになります。それに、長期間働くことでいずれまた責任のある仕事を任されることになるので、結局のところ責任という言葉からは逃げられせん。キャリアダウンするよりキャリアアップを目指したほうが人生が充実するのではないかと思います。

その過剰だというノルマは本当に過剰なのですか?

ノルマとは、目に見える目標と目に見える結果が数字として現れるので最もわかりやすい方法なのです。それゆえ従業員のモチベーションを上げる効果が期待できます。しかしながらそのノルマが過剰すぎると逆効果となります。もしノルマが達成できなかった時に大きなペナルティが発生するのであれば、そんな思いやりもクソもない利己的な会社にはすぐに見切りを付けましょう。

忙しすぎると悩んでいる場合

優先順位の低い仕事に時間をかけてやっていませんか?

世の中案外適当にでも生きていけますが、仕事も同様に適当でもなんとかやっていけます。優先順位の低いタスクは後回しにして、最終的には60点くらいの出来で処理しましょう。優先順位の順列は経験則に基づくので多少の慣れが必要ですが、仕事で最も大事なことは限られた時間の中で効率よく業務を行うことです。手を抜けるものは徹底的に手を抜くことが仕事のコツだと断言します。

自分のキャパシティを把握できていますか?

まずは自分の仕事スピードを把握することです。そうすることで自ずとキャパシティを把握することができます。自分が潰れない程度の仕事量にセーブすることを覚えましょう。そのためには仕事を請け負う前に保険をかけて余裕を持った日数で請け負うことが大切です。わざわざ時間外労働をしてまで請け負う必要はないので忙しいフリして断りましょう。

断ることや他人に任せることはできませんか?

無理なものは無理と頼まれたことを断る勇気。それと仕事を分担する管理能力。そして間に合わなさそうな時に他人にお願いするお願い力。どれもコミュニケーション能力を必要とします。話すことを面倒がらず、普段からしっかりとコミュニケーションを取っておくと良いでしょう。

単調でやりがいがないと悩んでいる場合

仕事を楽しむ創意工夫はありませんか?

確かに単調なことをやり続けることは退屈に感じるでしょう。時間が経つのも遅く感じますし、何のために働いているのか疑問に感じるかもしれません。そういう時はちょっとした創意工夫で改善できます。例えば仕事をゲーム感覚に置き換え、速さを極めるために試行錯誤する、正確さを極めるに試行錯誤する、綺麗さを極めるに試行錯誤するなど色んなやり方を試してみることで、単調な仕事にもメリハリが付きます。

新しいチャレンジをする機会はありませんか?

単調な仕事に創意工夫を凝らしてみたもののそれでも飽きてしまった場合、何か別のことにチャレンジしないことには気持ちの変化は現れません。こうなると自分だけではどうすることもできないので、業務の幅が広がるよう上司などに相談して新しい道を探っていくことになります。

複雑かつ難解な仕事をしたいと思うほど意欲の高い人間ですか?

複雑かつ難解な仕事はめちゃめちゃ頭を使います。仕事以外の時間でも学び続ける必要があるので、勉強することが嫌いな人には向いていなません。暇のストレスと忙しいストレスを比較するなら、個人的には暇なストレスのほうを選びます。

会社の将来が不安と悩んでいる場合

これ以上自分の成長を見込めませんか?

今の会社のままではこれ以上自分の成長が見込めないと感じた場合でも実際にはそんなことはありません。自分がそう思わないだけで実際には日々の積み重ねで少しずつ成長しているものです。しかし、これ以上成長しないと感じてしまっている時点で仕事へのモチベーションが明らかに低下しています。成長したい分野の資格の取得を目指し、有利な転職を準備すべきかもですね。

新しい事業を提案できませんか?

新しい事業を提案したくても、一端の従業員が気軽に提案できるのかという環境にあるかどうかが問題になりますし、もし新しい事業を始めるしても費用がかかるし人員も割かなければなりません。そういった経緯もあり、失敗を恐れず新しい事業に積極的に取り組む姿勢のある会社であれば今後の伸び代に期待してもいいのではないのでしょうか。

周囲の従業員も同じように不安に思っていますか?

周囲の従業員にも負のオーラが漂っている場合で会社にとって重要な人材が退職した時には連鎖退職が発生することがあります。その結果一人あたりの業務の負担が大きくなり、更に人が退職するという負の連鎖が発生します。それを回避するために、社内の雰囲気を敏感に察知し逃げ遅れないように上手く立ち回ることが大切です。

うつの症状があると悩んでいる場合

診療内科や精神科で相談しましたか?

精神的に限界を感じているなら、すぐに最寄りの診療内科もしくは精神科を受診してください。これ以上悪化すると取り返しのつかないことになります。

心のメンテナンスのため、休職することはできませんか?

退職をしたくないのであれば休職という手もありますが、全ての会社にある制度ではありません。休職制度があるならばありがたく利用させてもらいましょう。

動悸・胸騒ぎ・不安・無感情・食欲不振・睡眠障害など慢性的な体調不良に悩んでいる。

あなたは長期間ストレスを受け続けたことにより限界に近づいています。あなたがまずすべきことは休むことです。逃げることは恥ずかしいことではありません。もしストレスの原因がパワハラを受けたことや長時間労働などの場合は、会社都合の退職と認定されることもありますので、退職する場合には該当するかどうか確認しておきましょう。

社内の好きな人に振られた、社内の恋人と別れて気まずいと悩んでいる場合

好きな人を簡単に諦めますか?

会社の同僚としてまたは友人として嫌われていない場合は、ゆっくりと時間をかけて距離を縮めていきましょう。とりあえず挨拶だけは毎日しておいて、たまにちょっとした雑談だけでもするような関係で様子をみましょう。下手にグイグイ行き過ぎるとセクハラ認定されてしまうので焦って距離を縮めようとせず、基本的には現状維持の方針で慎重にいきましょう。

よっぽど引かれるような行動をしたのでしょうか?

過度なセクハラや犯罪スレスレの行為など、よほど嫌われる行為をしたのならば、さらにその行為が社内で共有され問題になっているのならば、あなたの居場所は会社にはありません。潔く次の会社を探しましょう。

時間が立っても解決しそうにないですか?

実際に社内恋愛の噂を聞いたことがありますが、全く興味が湧きませんでしたし、何一つ言及することはありませんでした。つまり本人同士さえ円満な関係ならば、他人は全く気にしていないということです。まぁ本人同士が気まずすぎてどうにも仕事に支障がでるようであれば、どちらかが退職すべきなのかもしれませんね。

ミスを隠していてバレる前に逃げ出したいと悩んでいる場合

その抱えている爆弾は今からでも解決できませんか?

爆弾にも大小様々ですが逃げ出したいと思うほど悩んでいるのであれば、よっぽど大きい爆弾なのでしょう。心中お察ししますが、そのまま放置することはおすすめできません。もしも逃げ出すように辞めれたとしてもその後発覚した場合、悪質なものであれば損害賠償を請求される場合があります。できれば今の内に爆弾を解除しておいたほうが、安心した日々を過ごせるのではないでしょうか。

今さっき気が付いたフリをして、今からでも報告できませんか?

知ってて放置していたということよりは、今さっき気づいたということのほうが報告しやすいはずです。◯◯の資料を確認したところ◯◯がおかしいことに気づいた、というテイで報告してみてはいかがでしょうか。結局のところ爆弾は一秒でも早く解除すべきなんです。時が経てば経つほど言いづらくなりますし、取り返しがつかないことになります。

心配事の9割は起こらないという言葉があります。それでも心配し続けますか?

心配事の9割は起こらないということは、心配事が10個あっても事態が悪化するものはその内の1つだけということです。つまり細かいことまで気にしてたらキリがないですよってことで、もう少し堂々としましょう。ちなみに後から何かを指摘された場合、私の使う必殺技はとぼけることです。「えっ、そうだったんですか?」もしくは「あっ、気づきませんでした。」と一旦とぼけておいて、その後「すみません。すぐに対応します。」って一言付け加えれば大体なんとかなります。

理由は特にないけど働きたくないと悩んでいる場合

ただ単に働きたくないんです。

その気持ち、わかります!!

私の場合は失業保険の受給と失業保険の延長狙いで職業訓練に通いました。夢も希望もなく生きるためだけに利用した制度なので、私はこれを人生の遅延行為もしくは人生の夏休みと呼んでます。無駄な時間だと思う方もいるでしょうが、ストレスの無い生き方ができ非常に有意義な時間を過ごせたと思っています。

長い人生、休むことも大事です。利用できる制度はありがたく利用してみましょう。

辞めた後どうするのかプランを考える

さて、色々と悩みを書き出してみてもし辞める気持ちが強まったとしても、もう一つ考えておくべき重要な事項があります。それは、今後のプランを考えておくことです。

まず最初に言っておきますが、今後のプランを考えていたとしてもそのプラン通りに事が進むとは限りません。先程も少しだけ言及しましたが転職にはかなりの労力を消費します。希望の職種にすんなりと入れるとは限りませんし、今までのキャリアや人柄・これから伸び代があるかも重要な要素になってきます。それでも辞める気持ちが変わらないのであれば退職後のプランを明確にするために書き出してみましょう。

例えば、

  • 今後働く業種は、同業種か別業種か
  • キャリアアップを目指すか現状維持、もしくはキャリアダウンを希望するのか
  • 転職先を決めてから辞めるか、辞めてから転職先を探すか、充電期間を置いてから探すのか
  • 生活費の確保は大丈夫か

などです。

同業種に転職する場合

同業種に転職する場合は、過去の実績があるので給与や生活費で苦労することは少ないでしょう。ただし同業種のため転職したからといって以前から感じていた業界に対する不満が解消されるとは限りません。この業界のここが嫌だと明確なものがある場合は、転職後も同じ不満を感じることとなり再度転職を希望する可能性があります。その結果辞め癖が付いてしまい何度も何度も繰り返し転職することになるかもしれません。短期間での転職は褒められたものではなく、転職回数や年齢により条件の良い転職が徐々に難しくなっていきます。

しかし人間関係の不満や金銭面・待遇面の不満であれば転職先をしっかり調査し見極めれば、大いに改善する可能性を秘めています。しかし調査を怠ると悪化する場合もあので慎重な調査するよう心掛けましょう。ただしこればかりは実際に入社してからでないとわからないこともあるので多少の運が必要です。

別業種に転職する場合

別業種に転職する場合は、給与が下がることが想定されるため今までの生活レベルを下げる必要があります。希望業種の知識や経験、資格など自身をアピールするものはありますか?ある程度の年齢の超えると即戦力として期待されますが、何の取り柄も無いのであれば書類審査を通過することすら難しいかもしれません。運良く入社できたとしても年下の上司から指導や叱責されることがありますが、あなたはそれに耐えられますか?変にプライドが高い人は、別業界への転職は慎重に検討したほうがいいでしょう。

キャリアアップを目指す場合

キャリアアップを目指す場合、今までの実績をうまくアピールできる経験や資格あれば有利な転職活動ができます。どんどん自分をアピールして理想の職場を見つけましょう。しかしキャリアアップを目指す場合、給与は上がりますしやりがいも増え自己成長する機会が増えますが、責任の重さや労働時間の長さが今までの働き方とは比べ物にならないくらいハードになり、ストレスが増幅される可能性もあります。楽して稼げる仕事はそうそうありませんので、自分のストレス耐性や将来的な展望を今一度検討してみる必要があります。

逆に、今までの実績をうまくアピールできる経験や資格などが特に無ければ、転職先を見つけるのに間違いなく苦労します。今はまだ将来的なキャリアアップのための下積み時代なので、まずは今の会社でしっかりと実績をつくり、就労時間外でも勉強に励み資格を取得しましょう。

キャリアダウンを希望する場合

キャリアダウンを希望する場合、なぜ、わざわざ下山してきたのかと不信感を持たれることがあります。面接であまりにも正直に話しぎると意欲のない人間だと思われる可能性がありますので、志望動機の受け答えはしっかりとできるよう準備しておきましょう。

キャリアダウンを希望している理由としては、今までストレス値の高い仕事をしており、それが嫌になったのでストレスの少ない仕事を希望しているのだと想定されます。しかしストレスが少なくなるかもしれませんが、給与は以前の半分程度の水準でこき使われ、ただ指示されたことだけを黙々と行う、まるで機械のような単純作業を今後定年まで続けることを一度想像してみてください。今はそれでも良いと思うかもしれませんが、実際にそのような働き方をしてみると以前の待遇と比較してしまい、前職の方が良かったと感じてしまうものです。やはり働くなら多少のストレスはあるものの、ある程度の給与や自己成長感、やりがいなどがないと物足りなく感じてしまいます。

よほどの資産を有していて暇つぶしに働くくらいの気持ちでなければ、キャリアダウンを希望するのではなくせめて現状を維持した転職を見据えるべきです。とはいえ、考え方は人それぞれなのでそういう職業を選択するのもまた人生です。

転職先を決めてから辞める場合

転職先を決めてから辞めることを考えている場合、仕事をどうしても辞めたいと感じていても、転職先が見つからずに今の仕事を嫌々ながら続けなければならなくなる可能性があります。結局そのままズルズルと働き続けることになり、気付いたときにはもう中年。今更転職したくても大いに苦労することが目に見えている状況に陥り、いずれ後悔する日が来るかもしれません。転職するには自分をアピールできる武器が必要です。後回しにせず今すぐに自分磨きを始めてください。

必要な貯金額についてですが、転職後は試用期間などもあり生活が安定するまで時間がかかります。思っていた会社との違いを感じて再転職したくなる場合もありますし、最低3ヶ月程度は生活できる貯金が必要になります。

辞めてから転職先を探す場合

辞めてから転職先を探す場合、過去の実績や年齢で転職先の見つかりやすさが変化します。ただし、万が一転職活動が難航した場合に備えてある程度の貯金は必要です。また、就職活動が難航して貯金が減っていくと焦りが生じ、その結果焦って転職先を決めることになってしまいます。不人気な職種であれば比較的簡単に見つけることができますが、そこで働いている姿はあなたの想像する未来の姿でしょうか?

理想の会社と巡り合うためには時間がかかります。十分な貯金があれば理想の会社を見極めるために調査する時間も十分に取れます。なので余裕を持って6ヶ月~12ヶ月程度は生活できる貯金を手元に残しておきましょう。

充電期間を置いてから転職先を探す場合

充電期間は心身ともにリフレッシュすることと、この先の人生について考えるのに必要な時間です。しかし空白期間を作ることは好ましくないです。その空白期間について面接のときに必ず聞かれますが、しっかりと自信を持った回答をできますか?また、充電期間に何をするか決まっているのですか?もし何も決まっていないのであれば、ただただ時間だけが過ぎていくことになりますので、〇〇を旅行したい、〇〇を学びたいなど充電期間中にやりたい具体的な計画を考えておく必要があります。

また、充電期間中の生活費、転職活動費、各種税金の支払いなどの貯金が必要になります。今までは会社が半額負担してくれていた健康保険料を全額支払うことになります。さらに、今までは給与から引かれていた住民税と国民年金の支払いも個人で行うことになります。あまり気にしたこと無いかもしれませんが、最低でも年間で数十万の支払いが必要になります。前年度の総所得が高ければ高いほどその負担も大きくのしかかり、多い人では年間の支払額が百万円を超えることもあります。必要な貯金額は充電期間の長さや挑戦したいことなどによって変化しますが、思ったより各種税金の支払いが高すぎてすぐに転職先を見つけなければならない状況に陥らないよう、最低でも12ヶ月程度は生活できる貯金が必要でしょう。

親しい人に相談することが大事

心身が疲弊していると正常な判断ができなくなります。これまでに考えたこと、書き出したことを自分ひとりで解決しようなんて思わず、家族や友人など親しい人に相談しましょう。

家族がいる場合は、退職を決意してから報告してもトラブルの基になります。あらかじめ相談しておくことで、自分の気持ちが楽になるし背中を押してくれる可能性もあります。同居している家族にとっては今後の生活もありますので、厳しい意見を出されることもありますが、誠心誠意、嘘偽りなく、正直に思っていることを話しましょう。

友人へ相談した場合は、友人も同じような不満を持っていて意見を共有することができるかもしれません。相談することで、思わぬところに解決の糸口があったり新しい発見があることもあります。また、自分だけではメリットばかりを考えてしまっていて、大きなリスクを見逃していることもあります。思わぬところで足元をすくわれないよう、誰かと相談することは非常に有効な手段です。

それでも辞める意思が変わらないなら

自分なりの考えがまとまった結果、辞めないという結論を出したのならそれはそれで良いと思います。これまでに考えたこと・書き出したことは決して無駄にならず、今後の役に立つことでしょう。もし辞めるという結論を出したとしても、家族や友人、職場の人々はあなたの今後の人生を応援してくれます。

結局は、誰がなんと言おうと一度しかない人生なので、自分のやりたいようにやることが一番なんです。まずは自分を大事にして自分を幸せにすること。そうすることで自然と自分の幸せが周りの人に良い影響を与えます。

ただ、その時に決断した選択肢が正解かどうかなんて誰にもわかりません。将来的には間違った選択肢だったと後悔するかもしれませんが、行動せずにする後悔より行動してする後悔のほうがよっぽど有意義だと思います。ですから今の時点で転職しようと考えているのであれば、それを決断したあなたは正解を選んだと同義でもあります。

退職や転職は非常にエネルギーを消費します。なかなかいい縁に巡り合わず時間を多く消費することもあります。ただ後悔だけしないよう粘り強くそして妥協せず転職活動に励んでみてください。

もうすでに退職の意志が固い人はコチラの記事へどうぞ
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