【自宅で永久脱毛】家庭用脱毛器のススメ

本記事での「脱毛」の定義

家庭用脱毛器の話の前に、本記事での「脱毛」の定義を記します。というのも、本来の脱毛という言葉は世間一般的に使用されている言葉の意味と乖離しているからです。

例えば、毛を剃る、毛を抜くなどの処理方法は世間一般的には脱毛と呼ばれることが多いですが、本記事ではこれを「除毛」と呼びます。いわゆる永久脱毛の効果を期待できない処理方法を「除毛」と定義しているということです。

では逆に「脱毛」とは何かというと、生えてくる毛の量を少なくする「減毛」、あるいは生えてくる毛のスピードを抑制する「抑毛」の効果を期待できる処理方法を「脱毛」と定義しています。いわゆる永久脱毛の効果を期待できる処理方法を「脱毛」と定義しているということです。

このように本記事では、永久脱毛の効果を期待できる方法を「脱毛」とし、そうでないものを「除毛」と分類しているわけですが、これは米国における永久脱毛の定義に基づいています。

米国では、医療レーザー脱毛およびフラッシュ脱毛における永久脱毛の定義として、米国電気脱毛協会(AFA)では「最終脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%未満であること」、米国食品医薬品局(FDA)では「3回の脱毛施術によって6ヶ月後に3分の2以上減毛していること」と定められています。

このように、永久脱毛と言えども全ての毛が永久に生えてこなくなることを指すわけではないため、勘違いを起こさないためにも、これから永久脱毛をしようとする方は理解しておく必要があります。

目次

自宅でできる永久脱毛の方法は「家庭用脱毛器を使用すること」に限る

自宅でできる「脱毛」あるいは「除毛」の方法としては、

  • 家庭用脱毛器を使用する
  • トリマーやカミソリなどの刃物を使用する
  • 除毛シートや除毛テープなどの道具を使用する
  • 除毛クリームや除毛ジェル、除毛ワックスなどの液体を使用する

などが挙げられますが、このうち自宅でできる永久脱毛の効果を期待できる方法は「家庭用脱毛器を使用すること」以外にありません。

しかし、家庭用脱毛器といっても効果はそれぞれ製品によって異なり、除毛効果しかないものもあります。そのため本記事では、永久脱毛の効果を期待できるものを脱毛器、そうでないものを除毛器と分類し、それぞれの特徴を後述します。

家庭用脱毛器の性能は「脱毛器」と「除毛器」に分類される

家庭用脱毛器は多種多様に販売されていますが、性能は主に「脱毛器」と「除毛器」に分かれます。本記事では永久脱毛の効果を期待できるものを脱毛器、そうでないものを除毛器と分類しているわけですが、脱毛器の機種別では以下の5つの機種に分類されます。

  • レーザー式
  • フラッシュ式
  • サーミコン式
  • ローラー式
  • 高周波式

一般的な性能でいうと、レーザー式とフラッシュ式は永久脱毛の効果を期待できる脱毛器であり、サーミコン式・ローラー式・高周波式は永久脱毛の効果を期待できない除毛器になります。つまり、永久脱毛の効果を期待するならレーザー式脱毛器あるいはフラッシュ式脱毛器に限るということになります。

なお、サーミコン式・ローラー式・高周波式の脱毛器については永久脱毛の効果を期待できないため、どういう脱毛方法なのかを簡単に説明するだけに留めておき、それ以上の言及はいたしません。

サーミコン式・ローラー式・高周波式脱毛器の特徴

サーミコン式脱毛器は熱線式脱毛器とも呼ばれ、肌の表面に出ている毛を熱でカットする除毛方法です。カット部分の毛先が丸くなるのでカミソリなどで剃ったときのようなチクチク感が軽減されますが、火傷のおそれがあるのがネックとなります。

ローラー式脱毛器はローラーで毛を絡めて引き抜く脱毛器です。根本から毛を抜くため痛みや出血を伴うことがありますが、見た目が綺麗に処理できます。

高周波式脱毛器は毛に高周波を与えて1本1本挟んで抜いていく方法です。毛が抜けやすくなることと、痛みを感じにくいことが特徴です。

永久脱毛の効果に期待できる脱毛器は「レーザー式」と「フラッシュ式」に限る

永久脱毛の効果を期待できる脱毛器は、レーザー式またはフラッシュ式と呼ばれる機種になります。これらの機種は黒い色素に反応するため毛根にダメージを与えることができ、繰り返し使用することで毛の再生能力が消失させることができます。次第に生える毛が細くなり、なおかつ生えるスピードも遅くなることから、最終的には減毛や抑毛の効果を期待できるため、ゆえに永久脱毛の効果を期待できる脱毛方式となります。

レーザー式脱毛器の特徴

医療クリニックで行われる医療脱毛はレーザー式を用いることが主流であることから、同様に家庭用レーザー脱毛器であれば高い脱毛効果を期待できます。ただし、脱毛効果が高いゆえに痛みが強いことが特徴といえます。

家庭用レーザー脱毛器は、医療用レーザー脱毛器と比べると出力が小さいため、その分脱毛効果も落ち、痛みも弱くなる傾向にあるのですが、それでも照射の瞬間は強い痛みを感じます。ですが、出力を調整することが可能なので、痛みに耐えることができなければ出力を下げるなどして対策することが可能です。

フラッシュ式(光式)脱毛器の特徴

エステサロンなどで施術される脱毛方法はフラッシュ式が主流です。光美容器といった呼び方をしているメーカーもありますが、ほとんどのフラッシュ式脱毛器はIPLという特殊な光を照射する方法を採用しています。IPLは美顔器でも採用されており、脱毛以外に様々な肌トラブルの改善に効果があるとされています。なお、レーザー式と比較すると痛みは弱い分、脱毛効果も小さいといえます。

レーザー式とフラッシュ式の効果と痛みは?

永久脱毛の効果を期待できる脱毛器はレーザー式とフラッシュ式に限りますが、効果には個人差があるので永久脱毛の効果を期待していても実際にそのような効果が現れないこともあります。特に毛が太く、毛の密度が濃い部位では効果が現れにくいのが現状です。また、痛みについてですが、毛が太く、毛の密度が濃い部位では痛みが強い傾向にあります。

このように、毛が太く、毛の密度が濃い部位では効果が現れにくいのにもかかわらず痛みが強いため、効果と痛みは反比例するといえるでしょう。

なお、レーザー式・フラッシュ式を使用したときの痛みは、よく使われる表現としては「ゴムでパチンと弾かれたような痛み」 と例えられます。とはいえ、痛みには個人差があり照射する部位によっても異なるため、まずは照射出力を最小限に設定し、肌に異常がないことを確認してから徐々に照射出力を上げていくことで自分の耐えることができる痛みに調整していくことが望ましいといえるでしょう。

レーザー式とフラッシュ式の脱毛器には使用できない部位がある

レーザー式とフラッシュ式の脱毛器を使用する際には、使用に適していない身体の部位があります。基本的には製品によって異なりますが、概ね以下の部位には使用不可もしくは非推奨としている製品が多いです。

  • 目の周り
  • 身体の粘膜部分
  • 陰部や肛門
  • 肌の色の濃い箇所
  • 強い日焼けをしている箇所
  • ホクロやシミなどがある箇所
  • 傷・湿疹・痣・炎症などを起こしている部位
  • 入れ墨のある箇所

これらはあくまでも一例であり機種によって違いますので、購入する際は自分の使用したい部位に対応しているかどうかをよく確認してから購入する必要があります。

家庭用脱毛器を使うメリットとデメリット

家庭用脱毛器は自宅で使用することができるという特徴から、忙しくて脱毛クリニックに通う時間のない方や通うことに抵抗がある方にとっては時間を節約できること、あるいは時間に融通が効くということメリットのひとつとして挙げられます。

また、脱毛器を購入すれば半永久的に使用できることから、脱毛クリニックに何度も通うよりも費用が大幅に安く済むこともメリットのひとつとして挙げられます。

他にも、肌を他人に見られることに抵抗がある方にとっては、誰にも見られることなく行うことができることがメリットとして挙げられます。特に恥部を脱毛する場合には大きなメリットといえるでしょう。さらに、毛の形を整えたり毛量を減らしたりと、自分の好みで少しずつ調整できることも家庭用脱毛器ならではの使用方法といえます。

このように時間と費用を節約できることと、他人に見られることなく自宅で手軽に行うことができることが家庭用脱毛器を使うメリットといえます。

一方でデメリットは、脱毛クリニックに通うよりも脱毛効果が落ちることが挙げられます。つまりこれは、永久脱毛の効果を実感できるようになるまでに長い期間を要するということでもあり、結果が出るまで継続する力を必要とします。

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