東南アジア海外SIMをiPhoneで設定して使ってみました

前回の海外旅行ではWi-Fiを契約して持っていったんですけど、毎回持ち歩くのが面倒ですし充電にも気を使わないといけないのが億劫でした。さらに料金プランは、1日のデータ通信量が少ないプランでも1週間使おうとすると5,000円は超えますし、容量が足りなかった場合に備え大容量プランにした場合には1万円をゆうに超えてしまいます。

ただWi-Fiが1台あれば複数人で利用できることもあり便利ではあるんですけど、今回は一人旅だったこともあり海外SIMを使ってみることにしました。

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今回使用した海外SIM

今回の旅行は6日間で2カ国周遊予定なのでそれに適したものをAmazonで探していると、『東南アジア8日間データ通信カード(China unicom)』を発見し購入しました。

これは東南アジア10カ国で使用可能で8日間に5GBまで使用できるものです。さらに、もし通信量を超過したとしても終了日までは低速通信が可能というものです。何かのサイトを開いたときに予期せぬ動画再生が始まり、莫大な通信量が消費されることもあるので、通信量が超過しても使用できることは大きなメリットとなります。

今回の旅行は、タイとマカオの2カ国を6日間の旅行予定だったのでこれで十分でしたが、他の海外SIM製品には使用できる国の違いやデータ通信量の違い、使用日数の違いなど各々の旅のスタイルにより選べる品数も多くあります。もちろん条件が良くなるにつれて高くなるので、それぞれの旅行に適したものを見つけ出す必要があります。

またSIMには、スマホのSIMカードを直接交換する「SIM」とデータ上で交換する「eSIM」の2種類ありますが、eSIMには対応している機種である必要があります。私の場合はeSIMに対応していなかったので、今回の記事ではスマホのSIMカードを直接交換する「SIM」を使用しています。

しかしメリットの多い海外SIMですが一抹の不安もあります。それは製品レビューに不良品で使えなかったなどのコメントが多々あることです。

このSIMはAmazonで購入した海外製のSIMで日本では通信できないものなので、旅行前日に接続できるのか試すこともできません。なのでもし繋がらなかったらどうしようかと不安もありました。

でもその時は現地で販売しているSIMを買えばいいので一応買い方は調べておいたほうがいいです。基本的には現地の空港で販売してるので、飛行機に乗ってるときに設定しておき空港に着いても使えなさそうならその場で現地SIMを買えばいいだけです。

Wi-Fiでも途中で故障する可能性もありますが、基本的には整備されたものを日本の空港で受け取るので十中八九使えるという安心感がありますが、Amazonで購入した海外SIMにはその安心感はありません。なので海外SIMでは不安を覚える方や現地で購入する自身がない方はWi-Fiを契約したほうがいいのかもしれません。

なお、SIMのサイズは「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」のそれぞれに対応しています。自分のスマホに合ったサイズに折って取り出して使用してください。

最近のiPhoneは全てnanoSIMなので、画像の一番右のサイズのように一番小さいサイズに折ってから使用してください。

iPhoneのSIMの交換方法

iPhoneのSIMを交換するには、専用のピン(SIMカードスロット取り出し用ピン)があると簡単にできます。iPhone購入時に箱に同封されているはずですが、もし無くしたのであれば別の細いピンで代用しましょう。ピンを刺すとSIMカードスロットが浮き上がりますので購入した海外SIMと交換します。

このとき自分のSIMカードを無くさないように保管をしっかり行いましょう。小さいものなので油断するとすぐに紛失します。

たったこれだけなのですが少しだけ注意が必要です。海外SIMは最初の通信から使用日数の計算が始まります。つまりまだ使うつもりがなく試しに挿入しただけだったとしても、通信されれば日数の無駄遣いになる可能性があるということです。

あともう一つ、SIMロックされた機種では使用できません。

iPhoneでの確認方法ですが設定一般情報と進んでいき、SIMロック欄に「SIMロックなし」と書かれている場合は、海外SIMを使用することができます。

2021年以降、iPhoneに限らずスマホ全般に言えることですが、SIMロックせずに販売することが義務付けられているので、少し前のスマホを使用している方は確認したほうがいいでしょう。

iPhoneの設定方法

SIM交換後は設定が必要ですが、同封された説明書の通りに行えば簡単にできます。

  • ローミングをオンにする。
  • モバイル通信のAPN欄を「3gnet」に書き換える。
  • スマホを再起動する。

たったこれだけです。

iPhoneの機種によって違いがあると思いますが、設定モバイル通信から「ローミングのオン/オフ」と「APNの書き換え」をすることができます。

なおスマホ画面左上に表示されるネットワーク事業者の名前ですが、タイ滞在中には「dtac.Better Together」、マカオ滞在中には「CTM」と表示されていました。これらも説明書に書かれていますので、正常の接続できているかの確認にもなります。

設定が終わると英語と中国語で書かれたショートメッセージが届きますが返信や設定の必要はありません。

メッセージの内容をザックリ言うと、

  • 数字の羅列(製品番号?)が接続されました。数字を記録してください。
  • 有効期限は◯年◯月◯日です。
  • インターネットにアクセスするにはAPNを「3gnet」に設定してください。
  • ローミングを有効にしてください。

こんな感じでした。

実際の使用感

実際の使用感としては十分満足しています。なぜなら全くもって不自由なく使用できたからです。通信が弱くイライラすることは一切ありませんでした。もしかしたら海外でも田舎のほうだと通信が弱くなるのかもしれませんが、今回の旅行はほぼほぼ都会に滞在していたことも影響しているのかもしれません。

あとタイからマカオへ国を移動した際でも特に再設定の必要がなくすぐに使用できたことも満足した理由の一つでもあります。

あえて不満を言うなら、タイのホテルに滞在しているときに数分だけ圏外になったことと、タイの電車に乗っているときに数分だけ圏外になったことがあったことです。とはいえたったの数分なので別に不自由に思いませんでしたし、もしWi-Fiだったとしてもうまく接続できないタイミングもあるでしょうから不満と言えるほどでもありません。ただ実体験としてこういうことがあったと伝えておきます。

ということで満足度は95点です!!今後の海外旅行でも海外SIMにすると思います。

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