欧州連合の旗の意味と歴史

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欧州旗の意味

🇪🇺欧州連合の旗(欧州旗)
European Union

欧州旗は元来ヨーロッパ全体のシンボルとして定められた旗である。欧州旗の特徴である金色の星の円環にはヨーロッパの人々の間の『団結・連帯・調和(unity, solidarity and harmony)』を願う意味がある。また、12個の星の数は『完璧・完全(perfection, entirety)』の意味を持つ。

なお、星の数と加盟国の数は一致していていた時期もあるが現在では無関係である。現に星の数が12個に対し加盟国が27カ国であることから明らかである。

欧州旗の歴史

1955年12月8日

欧州評議会が、ヨーロッパ全体を表すシンボルとして初めて採用する。

1983年4月11日

欧州議会が、欧州経済共同体にこの旗を使用するよう提案する。

1985年6月28~29日

1985年にミラノで開かれた欧州理事会において、欧州旗のデザインが正式に採用される。

1986年5月26日

欧州理事会は、欧州経済共同体の公式ロゴとして欧州旗のデザインを採用した。

1986年5月29日

欧州委員会の本拠地であるベルレモンの建物の外に欧州旗が掲げられ今に至る。

1993年

マーストリヒト条約に基づき創設された欧州連合もこの旗を採用した。

2002年

ユーロ紙幣と硬貨が流通し始めた。

2015年11月

EU旗30周年を記念して記念ユーロ硬貨が発行された。

ユーロ紙幣メモ

2002年より流通し始めたユーロ紙幣だが、表面の左上には欧州旗が描かれている。当初は€5/€10/€20/€50/€100/€200/€500の7種類あったが、現在では€500を除いた6種類のみが発行されている。

記事内で出現する5機関の名称と略称

名称略称
欧州評議会
(Council of Europe)
CoE
欧州議会
(European Parliament)
EP
欧州理事会
(European Council)
欧州委員会
(European Commission)
EC
欧州連合
(European Union)
EU
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