野球で使われる英語

日本人選手が海外で活躍しているのを見ると嬉しく感じますよね。海外サイトで情報収集したい方、メジャーリーグをテレビ観戦したい方、実際に現地で観戦したい方など、最低限の英語を覚えることで楽しみ方が無限大に広がります。

目次

野球で使うフレーズ

the top of the 1st1回の表
the bottom of the 9th9回の裏
come to batバッターボックスに立つ
drive in ~ runs~打点をあげる
get a walk四球で出塁する
ground out to third base三塁ゴロでアウトになる
single to rightライト前ヒットを打つ
flied out to the center fielderセンターフライでアウトになる
score a run得点をあげる
count goes fullフルカウント
swinging strikeout空振り三振を取る
~wins and ~losses~勝~負
last place最下位
on-deck circleネクストバッターズサークル
bloopポテンヒット
line driveライナー
bad hopイレギュラーバウンド
beautiful catchファインプレイ
Walk-offサヨナラ
no hitterノーヒットノーラン

野球用具など

baseball equipment野球用具
batバット
gloveグローブ
uniformユニフォーム
cap帽子
helmetヘルメット
cleats、spikesスパイク
baseball ground野球場
center field screenバックスクリーン
scoreboardスコアボード
home plate、the plateホームベース
first base1塁ベース
second base2塁ベース
third base3塁ベース

ルールに関する用語

rule規則
strikeストライク
ballボール
safeセーフ
outアウト
walk四球
hit by pitch死球
intentional walk敬遠
pickoff牽制球
wild pitchワイルドピッチ
balkボーク
bean ball危険球
​​​Intentional hit by pitch故意死球
base hitヒット
doubleツーベースヒット
tripleスリーベースヒット
home runホームラン
inside-the-park home runランニングホームラン
sacrifice犠打
sacrifice bunt犠牲バント
sacrifice fly犠飛
infield fly ruleインフィールドフライ
obstruction走塁妨害
Interference守備妨害、打撃妨害
collision ruleコリジョンルール
※本塁での衝突防止のためのルール。
eject退場
※口語ではGet outとも言う。

役割、ポジションなど

umpireアンパイア、審判
umpire-in-chief球審
base umpire塁審
manager監督
pitcher投手
catcher捕手
first baseman1塁手
second baseman2塁手
third baseman3塁手
shortstop遊撃手
left fielderレフト
center fielderセンター
right fielderライト
DH
(designated hitter)
指名打者
starter先発投手
relieverリリーフ投手
closer抑え投手
infielder内野手
outfielder外野手
lead-off man先頭バッター

変化球の用語

curveカーブ
sliderスライダー
shootシュート
sinkerシンカー
screwballスクリュー
forkフォークボール
splitterスプリット
changeupチェンジアップ
cutterカットボール
palm ballパームボール
knuckle ballナックル
knuckle curveナックルカーブ
two seam fastballツーシーム
four seam fastballフォーシーム
eephus pitchスローボール
breaking ball変化球
mph
(miles per hour)
球速

略語

投手に用いられる略語

IP
(Innings Pitched)
投球回
K
(Killed、Knockout)
※諸説あり
奪三振
BB
(Base On Balls)
与四球
ER
(Earned Runs)
自責点

打者に用いられる略語

AB
(At Bats)
打数
※犠打・犠飛や四球・死球などは打数には含まない。
PA
(Plate Appearance)
打席数
※犠打・犠飛や四球・死球などを含む。
H
(Hits)
安打数
HR
(Home Run)
ホームラン
RBI
(Run Batted In)
打点
BB
(Base On Balls)
四球
SO
(Strikeout)
※『K』と表記されることも。
三振
SB
(Stolen Base)
盗塁
CS
(Caught Stealing)
盗塁死

セイバーメトリクス

各種成績を数値化し評価したものを『セイバーメトリクス(Sabermetrics)』と言います。前項に記載した略語の一部にもセイバーメトリクスに含まれるものがありましたが、それ以上に沢山の指標が存在します。

例えば投手がどんなに良い投球をしても味方の打線が得点しなければ勝ち星がつくことはありません。そんな不運が続き最終的に6勝8負の成績を収めたとしましょう。勝ち星より負け星のほうが上回り、あまりいい投手には見えませんね。

逆に、毎試合大量失点をしていても味方打線がそれ以上の大量得点を取れば、負け星が付くどころか勝ち星が付くこともあります。

もちろん打者にも当てはまります。打率や本塁打が少ない選手は悪い選手なのかと問われれば、必ずしもそうとは言い切れません。選球眼が良く四球をよく選ぶ打者は出塁率が高くチームに貢献します。さらに足が速ければ先の塁へと進塁しやすく、得点のチャンスが上がります。

これらの貢献度は表面上の数字には出てこず、目に見える数字がパッとしない選手もいますが、個々の成績を細かく数値化することで、本当にいい選手とは誰かを見極めることができる指標がセイバーメトリクスのメリットというわけです。

さて、セイバーメトリクスには以下のようなものがあります。

投手に用いられる指標

QS
(Quality Start)
クオリティ・スタート
先発投手が6イニング以上投球し、自責点を3点以内に抑えることを言う。
HQS
(High Quality Start)
ハイクオリティ・スタート
先発投手が7イニング以上投球し、自責点を2点以内に抑えることを言う。
ERA
(Earned Run Average)
防御率
投手が1試合(9イニング)当たりどれだけの自責点を与えたのか平均した数値で表す。
防御率(ERA)=自責点(ER)×9÷投球回(IP)
WHIP
(Walks plus Hits per Inning Pitched)
投球回あたり与四球・被安打数合計
WHIPは投手としての評価の指標のひとつで、1投球回当たりどれだけの走者を出したかを表す。
WHIP={与四球(BB)+被安打(H)}÷投球回(IP)
※数値が小さくなるほど評価が高くなり、1.00未満なら球界を非常に良い投手とされ、1.40を上回ると非常に悪い投手と評価される。

打者に用いられる指標

BAもしくはAVR
(Batting Average)
打率
全打数中どれだけ安打を出したか割合で表した指標。言わば、安打する確率のこと。
打率=安打数÷打数
RISP
(Runners In Scoring Position)
得点圏打率
2塁または3塁、もしくはその両方に走者がいる場合の打率のことを言う。
OBP
(On-Base Percentage)
出塁率
全打席中どれだけ塁に出たか割合で表した指標。安打・四球・死球の合計を打席数で割ったもの。
出塁率=(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)
SLG
(Slugging Percentage)
長打率
1打数あたりの塁打数の平均化した指標。
長打率=塁打÷打数
※塁打は「単打=1」「二塁打=2」「三塁打=3」「本塁打=4」で計算する。
OPS
(On-Base Plus Slugging)
打者としての評価の指標
OPSは出塁率と長打率を足したもので、数値が大きくなるほど評価が高くなり、0.9000以上であれば非常に良い打者として評価される。0.7300付近になると並の選手と評価され、0.5666以下では非常に悪いと評価される。
OPS=出塁率(OPB)+長打率(SLG)
BABIP
(Batting Average on Balls In Play)
インプレー打率
本塁打を除く打球の内、どれだけ安打になったかを割合で表した指標。運の要素を数値化したものだが、左打者や足の早い打者のほうが数値がやや高くなる傾向にある。
BABIP=(安打–本塁打)÷(打数–三振−本塁打+犠飛)

総合的な指標

WAR
(Wins Above Replacement)
選手としてのチームへの貢献度
WARには『fWAR』と『rWAR』の2種類あります。これらは計算方法に違いがあり、どちらが正しいだとか、どちらがより正確だとか比較するものではありません。
基本的に数値が高いほど評価が高くなりますが、ポジションごとに計算の補正値が違いますので、必ずしも数値の高い選手のほうが素晴らしい選手とは言い切れません。あくまでも目安の一部としてお楽しみください。
評価基準としては、fWAR基準なら6.0以上、rWAR基準なら8.0以上であればMVP級の貢献度と評価され、どちらにおいても0未満であれば、代わりの利く選手として評価されます。
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