ILYとは「アイラブユー」を伝えるハンドサインのことを言い一般的にILYサインと呼ばれる。なぜなら、ILYサインは「アイラブユー(I Love You)」の頭文字をとったものだからだ。アメリカ手話に由来しているため、アメリカではよく知られてたハンドサインである。
手話は腕の振り方や口の動きで様々な状況を伝えることができるが、指の立て方や動かし方でアルファベット1文字を表すこともできる。それを利用し、I Love Youの頭文字「I,L,Y」をそれぞれ表してみると以下のようになる。
- 「I」は小指だけを立てる
- 「L」は親指と人差指を立てる
- 「Y」は親指と小指を立てる
つまりこれら3文字を同時に表現すると🤟となるのだ。これがILYサインの始まりである。
🤟🤟🏻🤟🏼🤟🏽🤟🏾🤟🏿 |
ILYサイン (ILY sign) |
ILYサインとよく似たもので、人差し指と小指を立てたコルナ(🤘)と呼ばれるハンドサインがある。コルナ(corna)はイタリア語で角を意味し、地中海諸国周辺では侮辱的な意味合いで使用される。というのもコルナの派生語コルヌート(cornuto)は「角のある」といった形容詞だが、「寝取った奴」あるいは「寝取られた奴」という意味も持つからだ。このように、ILYサインとコルナの違いは指1本だけだが、全く異なる意味を持つことを忘れてはならない。
話は変わるが、フィンガーバイナリと呼ばれる片手の5本指だけで1~31を数える方法がある。あるいは両手の10本指を使うことで1~1023まで数えることも可能な方法だ。いわゆる二進数を使った数字を数える方法なのだが、やり方は至って単純で手の平を自分に見えるように向け右から順番に数字を割り当てる。そして立てた指に割り当てた数字を合計するだけだ。なお数字は、右手の親指から順に1、2、4、8、16と割り当て、左手の小指から順に32、64、128、256、512と割り当てる。
というわけでフィンガーバイナリを使うと、🤟は19(親指1+人指し指2+小指16)を表すことができる。だが、アイラブユーと19の数字のなんの関連性もない。なお、🤟が左手だった場合は804(小指32+人指し指256+親指516)になる。もちろんこちらもアイラブユーとはなんの関連性もない。