【日本から最も近い海外都市】釜山の射撃場で実弾連射してみた

『せっかく旅をするのなら、やったことのない体験をしてみたい。』

ということで釜山の実弾射撃場へ遊びに行くことにした。釜山に決めたのはただ単に近いからという理由だけだ。とはいえ韓国へ行くのは初めてなので、電車の乗り方やタクシーの乗り方、ATMの使い方などを事前に学んでおいた。

観光もしたしカジノで遊ぶのも好きだから行ったのだが、あくまでも今回の旅の目的は実弾射撃。観光のことは特に記事にするつもりはない。

では早速今回の旅の目的『釜山実弾射撃場』での体験談を記す。

目次

釜山実弾射撃場の場所

釜山実弾射撃場の店舗があるのは、とあるビルの地下一階。入店するとスタッフが日本語で対応してくれた。

待合室での出来事

店内に入るとスタッフの姿が1名あった。そこで料金システムや射撃時の注意事項などの説明を受ける。日本語での意思疎通は十分可能なので気になる点があればその都度聞けばいい。余談だが、韓国人男性は徴兵制度により実弾を撃つ機会があるが日本人なら実弾を撃った経験のない者が多い。そういった事情から日本人の客が多いため、スタッフは皆日本語を話すことができるのだろう。

料金システムの説明時に初心者にオススメとされたのは以下の3つ。

  • 10発で8万ウォン
  • 30発で11万ウォン
  • 30発で14万ウォン

30発には料金の違いがあるがこれは扱う銃の違いによるものである。30発で11万ウォンは回転式拳銃を1種類使用して10発撃つことができ、自動拳銃を2種類使用して各10発ずつ撃つことができる。一方で30発で14万ウォンは回転式拳銃を2種類使用して各10発ずつ撃ち、自動拳銃を1種類使用して10発撃つことができるものだ。

まとめるとこうだ。

料金システム特徴
30発11万ウォン回転式拳銃10発
自動拳銃10発
自動拳銃10発
30発14万ウォン回転式拳銃10発
回転式拳銃10発
自動拳銃10発

ちなみに回転式拳銃と自動拳銃の違いだが、回転式拳銃は1発撃つごとに銃の背面に付いたハンマーと呼ばれる部位を起こして撃つものだ。よって連射はできないが銃を撃つという動作を1発1発堪能できる。なお、シリンダーへの銃弾の装填はスタッフが行うので自分ではできない。一方で自動拳銃はハンマーを起こす必要がないため連射することができる。

他にもオプションは色々あったが、当方銃に詳しくないので11万ウォン30発を選択した。もしFPSが好きで銃に詳しいのであれば、好みの銃を選ぶことができてより楽しむことができるだろう。

料金の支払いは先払いとなる。ウォンだけでなく日本円でも支払い可能だが多少割高となる。とはいえ、日本円とウォンを交換する際にも手数料が取られていることを考えると、あまり気にする必要はないかもしれない。

なお、実弾射撃体験にはパスポートの提示が必要となるので必ず持ち歩こう。書面にパスポート番号や名前などを記入し準備完了だ。最後に鍵付きロッカーに荷物を入れ、動きやすい格好になってから扉の向こうにある射撃場へ入場した。

実弾射撃場への入場

扉を1つ進むとスタッフの姿が2名あった。ここでも射撃時の注意事項などの説明を受ける。このとき防音イヤーマフを装着するよう説明を受けたのだが、絶対に外すなと言われたことが印象深い。それほどまでに爆音なのかと少しだけ恐怖を覚えたとだけ伝えておく。

イヤーマフがわからない人のために説明しておくが、イヤーマフは音の出ないヘッドホンを想像してみてもらえばわかりやすいだろう。

その後、次の扉を一つ進むと射撃レーンが4つあった。それぞれに別々の銃がすでに設置されており、それらはチェーンで繋がれている。間違っても他人に銃口を向けることのできない安全設計となっているのだ。

レーンに入ると銃の持ち方をレクチャーされ、そのまま撃つ流れとなるのだが、イヤーマフを装着しているせいで説明が聞き取りづらい。あまりにも聞き取りづらいのでふと外してしまいそうになったが、絶対に外すなの言葉を思い出しグッと堪えた。苦戦しながらもスタッフの説明を理解し、教わった通りに銃を構え射撃が始まる。

初めての実弾射撃

バンッ!

最初の一発目を撃った。私は銃に対して間違った知識を持っていたようだ。反動が強すぎて片手で撃つと手首を痛めると聞いたことがあったので心配していたが実際の反動は大したことなかった。最初に待合室で説明を受けた時にこの懸念をスタッフに質問したのだが、おばあちゃんが撃っても全然平気だと言われ、さすがに盛ってるだろうと思っていたのだがこの言葉に嘘はなかった。

ところで反動よりも気になる点があった。それは音。イヤーマフを付けていても爆音が耳の奥深くまで襲ってくるのだ。例えばの話、両手に風船と針を持って自ら割る行為に恐怖を感じる人には向いてないと感じた。おそらく、これができないビビリな人には2発目以降まともに銃を撃つこともままならないだろう。それだけ爆音だったってことを伝えておきたい。

なお、この時スマホを渡すと背後から写真や動画を撮影してくれる。これは最初の説明のときにも教えてくれるのだが、その時撮ってもらった動画の切り抜き写真がこれだ。

釜山実弾射撃場で射撃体験

見ての通り的が10mほど先にあるため銃弾が的のどの位置に当たったのか全く判別できなかった。わけもわからず、ただひたすらに的の中心をめがけて撃つという動作を繰り返すだけだった。当たった位置がわからないので照準を修正することすらせず、音がうるさいと思いながら撃っていたのだ。

しかし私が気付づいていないだけだった。実は射撃レーンの左側にはモニターが設置されているので銃痕を確認することができたのだ。

釜山実弾射撃場のモニター

もうちょっとモニターを確認しながらじっくり撃てればよかったのだが、気付いたときには初めの10発が撃ち終わっていた。しかしまだこれで終わりではない。次のレーンへ案内されそこでまた10発撃ち、それをもう一度繰り返して30発を撃ち終わった。自動拳銃はほぼ連射した。連射ってほら、なんかカッコええやん。。。

私の射撃体験が終了した。

銃を撃つペースは人によるが、テンポよくやれば10発撃つのに1分もかからない。自動拳銃なら20秒もあれば十分だろう。私の11万ウォンがわずか3分程度の遊びで消え去ったのだ。1発1発噛み締めながら撃てばよかったがそんな余裕などなかった。3分という短い時間で考えれば高い遊びではあるが、初めてかつ日本ではできない貴重な体験と思えば有意義で意味のあった時間を過ごすことができたと思う。いや、是が非でも思いたい。

さて、射撃体験で使用した的は持ち帰ることができるし写真を撮るだけでもかまわないとのことだったので、私は持ち帰ることにした。

釜山実弾射撃場の的
釜山実弾射撃場の的
釜山実弾射撃場の的

初めの10発は女性が人質に取られている的だったが、モニターがあることに気付いてなかった私はわけもわからず真ん中だけを狙って撃っていた。犯人だけを撃ち抜こうなんて一切考えてなかったので、結果的に女性は穴だらけになっていた。円型の的のド真ん中に一発だけぶち込んでやったのでまぁヨシ!

ところで、3枚の的のそれぞれ左下に英数字(SW66、G19、G21)が書かれているのを見つけたので調べてみたところ、どうやら銃のモデルだと判明した。撃った感触としては何一つ違いなんてわからなかった。それはそう、初心者にわかるはずなんてないのだ。

後日談

とある筋の話だが射撃場スタッフに当たり外れがあるようで、写真撮るからスマホ渡してくれと自ら言ってくれるスタッフがいる一方で、こちらから言い出さないと写真を撮ってくれないスタッフがいるとのことだ。まぁこれは自ら言い出せばいい話なのでどうでもいいが、実弾を撃った後の薬莢の匂いを嗅がせてくれるスタッフもいるらしい。銃好きにはたまらなく嬉しい体験だろう。私は薬莢の匂いを嗅がせてもらってないので、そういう些細な体験も羨ましいく感じた。

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