本記事はヒゲの永久脱毛を目指した数々の記録である。
元々ヒゲ脱毛を始めようとしたキッカケは、ただ単に毎朝剃るのが面倒だと感じていたからだ。ヒゲ剃りの手間を無くすことで、その空いた時間を何か有益な時間に割り当てることができる!などのようなことを考えたわけではない。
ただ実際にヒゲ脱毛するにしても一つだけ懸念があった。それは今後ヒゲを伸ばしたいと思う日が来るかもしれないことだ。先のことはわからないが一度脱毛してしまうともう後戻りはできない。その葛藤を抱えながら幾日が過ぎ、ついに決断したのだ。家庭用脱毛器を買おうと。
家庭用脱毛機での脱毛は少なからず効果はあった。が、それは指毛などの細く薄い毛だけだった。ヒゲのような濃く太い毛にも、わずかながらではあるが効果はあったと思っているが、もしかしたらそう思いたいだけなのかもしれない。結局、家庭用脱毛器を3年ほど使用したが、これではいつまで経ってもヒゲを永久脱毛するなんて無理だと感じた。しかしヒゲの永久脱毛を諦めたくないという思いは強く残っていたため、ついにクリニックへ通うことを決断するのだった。
というわけで、どのクリニックに通うべきか色々と調査を進めてみたところ、業務用脱毛機のレーザーにはいくつかの種類があり、アレクレーザーというものが最も一般的だということを知った。しかし、ヒゲ脱毛に関してはアレクレーザーよりも皮膚の奥深くまで照射できるヤグレーザーのほうが優れているとの見解を得た。ということでヤグレーザーを採用しているクリニックを第一条件に設定した。これにより、ヤグレーザーを採用しており、脱毛効果が高いと評判のクリニックが3社に絞ることができた。
さて、次に料金による比較だ。事前調査によると、ヒゲを永久脱毛するには、12回〜18回程度クリニックへ通う必要があるらしいため、18回通うことを想定して料金の違いを比較した。6回で6万だとか無制限で10万とかクリニックごとにそれぞれ異なるプランがあったのだが、最終的に無制限プランがある『ドクターコバ(Dr.COBA)』に決めた。その後すぐに電話し、3日後の平日に予約を取ることができた。
現地到着 〜ドクターコバが見つからない〜
現地へは予約時間の10分前に到着するように行ったのだが、少し迷ってしまった。というのも、行き着いた場所は、「ドクターコバ」ではなく「クリニックビザリア」の看板を掲げていたからだ。もしかしたら、ドクターコバとはメンズ脱毛の施術名なのかもしれないが、実際のところ何を指しているのかは不明である。というわけで到着がギリギリになってしまったがなんとか間に合った。
カウンセリングの流れ 〜即日契約・即日施術〜
受付で問診票を受け取り、それに記入し提出した。するとすぐに別室に呼ばれカウンセリングが始まった。まずはiPadで5分程度の動画を見て施術についての説明を受けた。このときの内容を大雑把にまとめるとこうだ。
- 日焼けの度合いによっては施術できないので、外出時には日焼け止めを必ず塗ること。
- 今後の予約方法は専用のアプリで行うこと。
- 直前の予約キャンセルや当日の遅刻には違約金が発生するとのこと。
- 10分以上遅刻すると、その日の施術はできないとのこと。
その後医師らしき人が登場すると肌をチェックされ、レーザー照射は問題ないとの判断された。といってもその間わずか数十秒の出来事で、医師はパッと見てサッと帰っていった。
次にレーザーの試し打ちを行った。強さは3段階で、それぞれ1回ずつアゴに照射した。痛みを例えると、水で強く弾かれたような痛さ、あるいはゴムで弾かれたような痛さだ。なお、肌は若干赤みを帯びているが翌日には消えるとのことだ。
その後質疑応答をし6ヶ月集中プランを契約した。6ヶ月集中プランの特徴は、予約が優遇されることと、照射単価が安くなることが挙げられる。しかし注意事項があり、6ヶ月以内に5回(本日の施術を除いてあと4回)の施術を受けないと追加料金が発生するというものだ。実にいやらしいシステムである。また、日焼けのし過ぎで照射NGの判断が出されることもあるため、特に夏場においては日焼け対策をしっかりと施しておかないと、集中プランが台無しになるおそれも否定できない。
契約書の記入している間、同時にクレジットカードでの支払いを済ませた。その後、専用のアプリのダウンロードし、会員情報の入力をした。
最後にアプリでの予約方法の説明を受けた。なお、複数の予約はできないとのことだ。システム上、2個目を予約をすると1個目の予約がキャンセル扱いになってしまうらしい。
というわけで、カウンセリングは滞りなく終了し、そのまま1回目の照射が始まった。
照射1回目 〜施術の流れ〜
照射1回目。施術はこのような流れで進んだ。
まずは荷物をカゴに入れるのだが、私はメガネだけを入れ、貴重品は肌身離さず持つことにした。そして簡易ベッドに横になる。すると目にタオルで目隠しをされ、さらにその上から重みのある何かを置かれる。おそらく目隠しを二重にしてレーザーの光による目への影響を抑えるためのものだろうと思っていたのだが、数回の施術を経て、タオルは涙を吸い取るためのものだと理解した。というのもレーザーの痛みで自然と涙がこぼれ落ちるからだ。
次に顔にマーキングをされたのだが、その時とある注意を受けた。というのも今回のプランではヒゲだけでなく頬やもみあげも対象に含まれている。ゆえに頬やもみあげも必ず剃っておくように、とのことだった。
また、アゴの下の見えないところにも剃り残しがあったらしく、今回は照射前に剃ってもらえたが、次回以降、剃り残しのある箇所にはレーザー照射はできない、とのことだった。
初回はレーザーの出力を弱めで照射し、次回以降、肌に問題がなければ徐々に出力を上げるとのことだったが、痛みはしっかりと感じた。特に鼻の下が一番痛い。次点でアゴかな。レーザーの威力に身体が反射してピクッと反応する。もちろん涙も出る。
そして眩しい。特に頬に近い部分の照射は強い眩しさを感じる。まぁ目に悪影響があるとまでは言い切れないし、そのために目隠しをしているわけなので、さほど気にすることはないだろう。
というわけで照射は10分程度で終了した。その後、保冷剤を渡され、5分程度の冷却タイムがあった。
最後に、『次回の◯月◯日以降にご予約お取りください』と書かれた紙を渡され、そのまま帰宅となる。受付などへ寄る必要はなく、出口へ直行で問題ない。
初回の滞在時間は、カウンセリングも含め1時間程度だった。
口コミでは、対応が悪いとか色々と悪い評判もあったので何かと心配だったが全然普通の対応だった。嫌な顔されたとか態度が悪かったとかは一切感じない。良くも悪くも事務的な対応だったが、個人的にはそれでいいと思う。
帰り道で日焼け止めを買って帰宅し、すぐに次回の予約をとった。次回は4週間後だ。
1回目照射後 経過写真
照射2・3回目 〜遅刻厳禁〜
2回目の照射日、付近の有料駐車場には30分前に到着した。予約時間には少し早いが、遅刻すると罰金を取られるので、少し早いくらいで丁度いい。車内で時間調整し、10分前に受付へ到着した。
受付へ予約をした者だと伝え、専用アプリで診察券を見せる。すると座って待機するよう指示があったが、すぐに別室に呼び出され、施術が始まった。
まずは、例によって目隠し、そして顔にマーキング。その最中に日焼け止め対策を行っているかを確認され、今後もしっかり行うようにと指示がある。次に前回の照射後に肌トラブルがなかったかと聞かれたが、特に思い返すこともなく、問題ないと答えた。
そして照射が始まった。
相変わらず鼻の下は激痛だ。痛みの反射で顔が仰け反ってしまう。もちろんアゴも痛い。でも他の箇所はわずかな痛みしか感じないので平気である。施術時間は10分程度で終了した。保冷剤で顔全体を冷やし、次回の予約日が書かれた紙を受け取り、そのまま帰宅した。
照射内容については前回と特に代わり映えしなかった。なお、次回の照射も特に代わり映えないため省略する。
2回目照射後 経過写真
3回目照射後 経過写真
照射4・5回目 〜いつもと違う部屋〜
照射4回目。前回とは異なる施術部屋に案内された。もしかしたら部屋ごとにレーザーの出力が違うのかもしれない。ということは今回から出力が上がるのかと予想したが、野暮なのでそんな質問はしていない。つまり真相はわからないってことだ。
毎回、施術するスタッフは変わるのだが、聞かれることはいつも同じで、「前回の照射後の肌トラブルの有無」と「日焼け対策を行っているか」の2点だ。そっちがマニュアル通りの対応なら、こちらも負けじとマニュアル通りに問題ないと答えるだけである。
さて、実際の照射だが、いつもは痛みで体がビクッと反応してしまうが、今回はそれがなかった。もしかしたら照射出力が下がっているのかとも思われたが、初回の説明時に回数を重ねるごとに照射レベルを上げていく旨の説明を受けているため、おそらく痛みに慣れたと考えることができる。というよりは、ヒゲが徐々に薄く、そして少なくなり、一度に発生する毛根への照射ダメージが減ったため、それに伴い痛みも減ったと考えるほうが自然かもしれない。
まだまだ脱毛が完了するまでには数回の照射が必要だが、これだけ痛みが少なくなるなら、今後は痛みに対して気負いすることがなくなって嬉しく思う。
なお、5回目も同様に痛みはほとんど感じず、大した苦痛は感じられなかった。これにて集中プランが滞りなく終了した。
4回目照射後 経過写真
5回目照射後 経過写真
照射6回目 〜別途料金〜
照射6回目。前回で集中プランが終了したため、今回から別途料金が発生する。といっても110円だ。今後毎回110円支払うだけなのだ。
季節は夏を通り過ぎているのだが、いつも通り、日焼け対策をやっているか聞かれた。おそらくこの受け答えは今後も毎回続くのだろう。夏を過ぎて以降、日焼け止めを塗ることはなかったが、塗ってますとだけ答えておいた。すると、これからも継続するようにと言われた。
照射の痛みは、痛いけど全然平気、というのが正直な感想だ。今後さらに出力が上がれば話は別かもしれないが…。
ということで6回目の照射も特に代わり映えなく終了した。なお、今までは4週間隔の照射だったのだが、次回は6週間後になるとのことだ。
ところで、6回目照射から6週間後、7回目の直前のことである。3日ほど放置してヒゲの伸び具合を確認したのだが、まずは写真を見ていただこう。
6回目照射後 経過写真
何が言いたいかと言うと、あまり効果が出ていないように感じる。いや、毛量は確かに減っている。が、まだまだ永久脱毛にはほど遠いようだ。
ヒゲの周期は個人差にもよるが6ヶ月から1年以上に及ぶこともある。クリニックでの照射を初めてまだ6ヶ月経過したばかりなので、照射されていない生え変わりのヒゲが元気に生えてきているだけなのかもしれない。効果が出ていないと考えるには時期尚早だろう。
どちらにせよ、この先も照射を続けていくので今後に期待である。続く。