【日本一周】車中泊ひとり旅をして学んだ覚えておくと役に立つ豆知識

目次

旅全般で役に立つ知識

カーフェリーの乗り方

日本一周のルートとしてカーフェリーを使用する場合は、基本的には事前にスケジュールを立てて乗船予約をしておくことをおすすめします。しかし別に予約していなくても空いてさえいれば次の便で乗ることができますので、人の混み合わない曜日や時間帯であれば問題なく乗船できることが多いと思われます。実際に今回の車中泊旅ではカーフェリーに5回ほど乗船しましたが、そのうち3回は予約せずに窓口へ向かい手続きをしたところ、問題なく次の便に乗船することができました。

予約しなかったため満車で乗船できず、しばらく待ちぼうけになったことが1度だけありましたが、1日の運行本数が2便しかなく、更に言えば明らかに人の混み合う日時だったので当然といえば当然ですね。

1日の運行本数が多い航路であれば、予約しておらず乗船できなかったとしても待ち時間は少なく済みます。しかし運航本数が少ない航路であり、乗船できなかった場合には待つ時間が長くなりますし、最悪の場合翌日の便になってしまうこともあります。そういった経緯から、なるべく事前に予約することが望ましいと思われます。ただしそういった状況も旅の醍醐味として楽しむことができるのであれば、その限りではありません。

さて、カーフェリーの乗り方ですが、大まかに4つのステップに分かれます。

  1. 予約
  2. 乗船手続き
  3. 乗船〜運航
  4. 運航〜下船
STEP
予約
  • 乗りたい便と乗りたい時間などを決めたら、車検証を手元に用意しておきましょう。予約の際に自動車のサイズやナンバーなどが必要になります。
  • 予約には電話でする方法やインターネットを使用する方法がありますので、好みの方法を選択しましょう。
  • 支払い方法を確認する必要があります。支払い方法が現金のみの場合があり、直前に支払いトラブルで乗船できない可能性がありますので注意が必要です。
  • 予約番号を伝えられる場合があるので、事前にメモの用意をしておいたほうが無難かもしれません。
STEP
乗船手続き
  • 乗船手続きは、概ね出航の40分前までに完了させる必要があります。余裕を持って行動しましょう。
  • 受付に行き予約番号や予約時の情報を伝えます。その後、支払いを済まし乗船カードを受け取ります。
  • 乗船カードは車のフロントに置いて外から見えるようにしておきましょう。乗船レーンへ移動の際に係員が誘導してくれる場合もあります。
  • 乗船レーンへの移動は、概ね30分前までに完了させておくことが理想です。
STEP
乗船〜運航
  • 乗船レーンで待機していると出航の20分前頃から乗船が許可されます。係員に出航カードを見せ、係員の誘導に従い車を発進させましょう。
  • 乗船後は船内でくつろぐことができます。自販機で飲食物を購入することもできますし雑魚寝できるスペースもあります。時間までゆっくり過ごしましょう。
  • なお、運航中は車両甲板への出入りは禁止されています。必要なものがあれば、忘れずに船内に持ち込んでおきましょう。
  • 乗船中は船酔いする恐れがあります。事前に酔い止め薬を用意しておくと良いでしょう。
STEP
運航〜下船
  • 目的の港に到着後、アナウンスにより車両甲板への移動ができるようになりますので、速やかに自分の車に乗車しましょう。その後、係員の誘導により車を発進させて、次の目的地に向かいましょう。この際、手続き等は特にありませんので安心してください。

寺社仏閣での作法

寺社仏閣は神や仏が祀られている場所であり格式高く神聖な場所になります。郷に入っては郷に従えの諺の通りに、寺社仏閣で必要とされる最低限の作法を身に付けておきましょう。

例えば、

  • 鳥居や山門の前での作法
  • 手水の手順
  • 参拝方法
  • 参拝順序

など、基本的な作法として既に知っておられる方も多いかと思われますが、簡単にまとめておきます。

鳥居や山門の前での作法

鳥居や山門はくぐる前に必ず一礼しましょう。敷居を踏まないようにして入ることが作法になりますが、この時踏み入れるべき最初の一歩が右足か左足かは状況によって異なります。事前に確認しておくと良いでしょう。

手水の手順

手水の基本的な手順としては以下の通りです。

  1. 左手を清める
  2. 右手を清める
  3. 口を清める

しかし、途中もしくは最後にもう一度左手を清めることもありますし、柄杓の取扱方法までもが作法として決まっている場合もあります。

参拝方法

神社では、二礼二拍手一礼が参拝作法としては基本です。しかし神社によっては二礼四拍手一礼などが正式な作法として定められている場所もあるため、事前に確認する必要があります。

寺での参拝方法は、合掌したまま一礼することが基本です。また合掌の際には音を立てることなく静かに行うことが正しい作法となります。

参拝順序

参拝順序は場所によって異なります。境内案内やパンフレット、ホームページなどで確認できますので事前に確認しておきましょう。

細かいことを気にするのであればキリがありませんので、どこまで学びどこまで実行するのかは個々の判断によります。しかし全く何も知らない状態であれば、教養のない人かと思われ恥をかく可能性もありますので最低限の作法を身に付けておくと良いでしょう。

ガソリンが安い地域

車中泊旅で気になる費用の話①

ガソリンの価格は都道府県によって違うがあるのでしょうか。もし違いがあるのであれば特別安い地域はどこなのかは興味深い話ですよね。実体験としては都道府県によって大きな違いは感じられませんでした。ただし若干ながらではありますが、日本の中心より南西側が比較的高めで、北東側が比較的安いかなという印象を受けました。とはいうものの時期によって違いますし、違ったと言っても微差レベルなので地域によっての違いはあまり考えなくても良さそうです。

ところが給油所の設置場所によっては価格に明確な差が発生します。例えば交通量の多い都心部のほうが安く、交通量の少ない山道や田舎道では高いと言えます。またセルフ給油のほうが安く、スタッフによる給油の場合は高いことも挙げられます。これらは誰もが知っている当たり前のことですが、旅をした実体験からもこのような感想しか生まれませんでした。

以上のことからガソリン代を安く済ませたいのであれば、交通量の多い都心部などでセルフ給油をすることを心掛けることで旅の費用は安くできると言えます。

ただ一つ注意が必要なことがあります。このご時世でも違法な料金表示をしている給油所が存在します。本来であれば消費税込みの価格表示をしなければならないとの規則がありますのが、それを無視している悪質な給油所も存在します。私の場合は料金が高く感じたので後からレシートを確認したところ、表示価格に消費税が上乗せされていたことが判明しました。たかが数百円かもしれませんが、実際に被害にあうと憤りを感じるものです。初めて行く給油所の場合は適正な料金表示をしているのかは見分けがつかないかと思われますが、表示価格が周辺と比べて明らかに安い場合には注意が必要かもしれません。

高速料金を安く済ませる方法

車中泊旅で気になる費用の話②

ETCには割引制度があることはご存知でしょうか。休日割引や深夜割引があることは大多数の人が存じ上げているかと思われますが、どのタイミングで適用されるのかを知っておくことで有効にスケジュールを立てることができるかもしれません。

例えば以下のような状況で高速道路を利用した場合、割引料金が適用されるのかどうか考えてみましょう。

例1

金曜の夕方に高速道路に入りサービスエリアで車中泊をし、土曜の朝に高速道路を降りた場合。

例2

月曜に夕方に高速道路に入りサービスエリアで車中泊をし、火曜の朝に高速道路を降りた場合。

例3

金曜の夕方に高速道路に入りサービスエリアで2日間車中泊をし、月曜の朝に高速道路を降りた場合。

結論から言うと、上記すべての場合に割引が適用されます。

上記の例には、あまり現実的ではないものもありますが、割引が適用されるタイミングを知っておくことで費用を安く済ませることができます。

というわけで割引が適用されるタイミングをまとめると以下の通りになります。

割引が適用されるタイミング
  1. 入る時間が割引対象時間だった場合
  2. 出る時間が割引対象時間だった場合
  3. 割引対象時間前に入って、割引対象時間後に出る場合

簡単に言うと、高速道路に乗っている時間が少しでも割引対象時間内であれば、割引料金が適用されるということです。

霧と雲の違い

旅の最中には霧に覆われた道を走る機会がたくさんありました。特に山道を走っている時、数m先がほとんど見えないほどの濃い霧に覆われたこともありました。

ところで走っている時に見る霧は、遠くから見てみると雲がかかっていると表現されます。そこで思ったんです、霧と雲の違いは何だろうと。

結論から言うとこの2つは同じものです。山の麓から見れば雲であり山の中から見れば霧。見る視点の位置によって言い方が変わるだけというわけです。

霧が発生する条件として主なものは、気温が低下することと湿度が高いことが挙げられます。例えば雨が降ると気温が下がりますし湿度も上がります。ですから雨天時または雨上がりには霧が発生しやすい条件となります。また、山などの標高が高いところでは気温が下がることから、山の高い位置に行けば行くほど霧がかかりやすい条件になります。

せっかくの観光でも霧の影響で景色を見ることができず計画が台無しになることもありますので、事前に天気を確認しておくことが有効となるでしょう。なお天気の確認ついては、旅に関する心得の記事の「天気を確認しよう」で解説していますのでそちらをご覧ください。

車中泊で役に立つ知識

車中泊で役に立つ知識

車内の温度管理

車中泊をしてみた感想を一言で表すと、想像していた以上に快適に眠ることができたということです。ただしこれには一つだけ条件があります。そう、車内の温度管理ですね。これに関しては結構シビアな問題でして、甘く見ると痛い目を見ます。夏には涼しくなる装備を、冬には暖かくなる装備を準備しておく必要があります。

夏の温度管理

まず夏の温度管理についてですが、夜でも車内は暑くなりがちです。我々人間という生物は常に熱を放散しており、車内には身体から放散された熱がこもるのでどうしても蒸し暑くなってしまうのです。同様に、車内に小型の冷蔵庫などの電化製品を設置していても熱がこもる原因となります。

ですので密閉状態を避けるため、窓を開けて風通しを良くしておく必要がありますが、夏なので虫が入ってくる可能性があります。車中泊をする場合には駐車する位置に注意を払い、樹木や植物の生えていない場所を確保するといいでしょう。また、窓を開ける広さによっては防犯上の不安もでてきます。人の腕が入るほどの隙間は開けないように注意しましょう。窓を開ける広さの目安としては10cm以下にしておく必要があります。

以上のことから風通しを良くして温度調整するにも限界がありますので夏は小型扇風機が必須アイテムとなります。また、小型扇風機を稼働させるためので電力も必要になりますので、持ち運び用のポータブル電源も必要になります。

どうしても暑さが耐えられない場合には、自動車のエンジンをかけエアコンを作動させることも一つの手ではありますが、同じように車中泊している自動車が近くにいる場合には騒音トラブルに発展することもあります。アイドリングする際には、駐車場の端などに移動し他の自動車が近くにない状態でアイドリングするよう心掛けましょう。

冬の温度管理

次に冬の温度管理についてですが、普段から家での生活で24時間暖房をかけたままの人も少なからずいると思いますが、寝る時は暖房をかけていない人のほうが多数派ではないでしょうか。ということはつまり、暖房をかけてなくても快眠できるんですよね。厚手の布団や毛布を重ねて使用すれば十分な暖かさを確保でき、快適に寝ることができるんです。布団の代わりに寝袋を使用してもいいでしょう。身体を包み込むことのできるタイプの寝袋であれば保温性が高く、より快適に寝ることが可能になります。

逆に防寒対策としておすすめできない方法があります。それは一酸化炭素を発生させる石油ストーブのようなものは使用しないことです。密閉空間に近い状態になる車内では、一酸化炭素中毒により命を危険に晒す場合があることを念頭に置いておきましょう。

また、アイドリング状態を長時間続けることでも一酸化炭素中毒となる場合があります。積雪でエンジンマフラーが塞がれたことが原因で一酸化炭素が車内に充満してしまい、実際にそういった死亡事故も定期的に報告されています。

加えて、車内のような狭い空間では火事の危険性も高まります。車内では暖房器具を取り扱わないことに越したことはありませんが、もし火気や電気を使用する際には細心の注意を払い、万が一のための消火設備を準備しておくことが重要になります。

施設のFreeWi-Fi

旅に関する心得の記事の「道の駅のFreeWi-fiには期待するな」の通り、基本的には有効に利用できる場所やタイミングが難しいのでFreeWi-Fiをアテにした旅はおすすめできません。安全性の問題も少なからず存在しますので、できれば個人で契約したポケットWi-Fi等を持参することをおすすめします。

もし利用する場合には最低限の利用とし、個人情報を入力するサイト、IDやPWを入力するサイト、クレジットカード情報を入力するサイトなどへのログインは控えるようにしたほうが無難です。

運転で役に立つ知識

燃費の良い速度

旅の最中に気になる燃費に関する豆知識です。

自動車には最も燃費が良くなる速度となるものがあります。結論から申し上げますがズバリそれは、70km/h〜80km/hが最も燃費が良いとされています。しかしこの速度は、住宅街などの一般道ではなかなか走れるスピードではありませんし、高速道路では少し遅いスピードと言えるので、自分の走り慣れたスピードで走ることに専念して安全に運転したほうが賢い考えかもしれません。もし余裕のある人は速度を意識してみてはいかがでしょうか。

燃費が良くなる速度で走行するより、燃費が悪くなる走行を行わないことを意識するほうが実施しやすく現実的です。自動車は加速する時に多くの燃料を消費します。つまり、信号の多い市街地ではアクセルとブレーキを繰り返すこととなり、加速する機会が大幅に増えるため燃費が悪くなります。また山道の場合も同様にカーブが多くあるため、加速と減速を多用しますので燃費が悪くなりがちです。そして、上り坂が多くアクセルを強く踏み込む必要があることから、より燃費が悪い要因の一つとなっています。

燃費が良いということは環境に優しいということです。近年流行りの環境問題に賛同している方は、走行速度に注意を払い急加速をやめるだけで燃費を大きく向上させられるので、意識して運転してみてはいかがでしょうか。

運転に適したサングラス

運転中に気になる日差しの問題です。

運転中には太陽光に視界が奪われることで危険に出くわす場合があります。それは一つ間違えば大きな事故にも繋がります。そこでサングラスを装着することで解決を図りたいわけですが、サングラスのレンズには運転に適したものとそうでないものがあります。結論から言うと、レンズの種類としておすすめなものは偏光レンズと呼ばれるものです。

偏光レンズとは可視光線の乱反射を遮断するレンズのことですが、より簡単に説明すると光のギラツキを抑える効果のあるサングラスです。水面などでよく見る刺激の強いギラついた反射光をカットしてくれる効果があり、同様に路面などで発生するギラついた反射光にも有効となります。乱反射は通常の光と比べより一層眩しく感じることから、目の疲れを助長すると言われているので、乱反射を軽減させることは長時間の運転の手助けとなってくれます。

なお、サングラスのレンズには以下のものも定められています。

  • 可視光線透過率
  • 偏光度
  • UVカット率

これらはそれぞれどれだけ光を透過するのか、どれだけギラツキを抑えるのか、どれだけ紫外線をカットするのかといった目安となりますが、それぞれメリット・デメリットがあります。詳しく知りたければ「サングラスの種類と効果、シーンに合うおすすめのサングラスは?」をご覧ください。

工事箇所に置かれたの信号機

工事用信号機

旅の最中、工事用の信号機が設置されており、片側交互通行となっている箇所をいくつも見かけました。信号機に従って停車していましたが、後ろからものすごい速度で追い抜き信号無視して走り抜けていった車がいました。そこで気になったのですが、この信号機には法的な強制力がどの程度あるのか、また道路交通法上違法とならないのか、と。

結論を言うと、強制力があるわけではないので違法ではないと解釈できるようです。

とはいうものの信号無視を推奨しているわけではありません。この信号機は安全のために設置されているわけですし、とても見通しが良い道路で対向車が来ていない事が確認できたとしても、必ずしも事故が起こらないとも言い切れません。ですので、これはただの豆知識として心に留めておき、安全第一での運転を心掛けるようにしましょう。

溝の入った舗装

グルービング舗装

道路を走っていると稀に見かけることのある溝のついた舗装道路ですが、これはグルービング舗装と呼ばれるものです。道路に対して進行方向に入った縦溝と横断方向に入った横溝のどちらもありますが、基本的にはどちらも事故防止を目的とし、効果の違いに大きな差はありません。なお、効果としては以下のようなことが期待されています。

グルービング舗装に期待される効果
  • タイヤが溝に食い込みグリップ力が向上することで、スリップ事故を防止する。
  • 雨水や雪などの排水性が向上することで、スリップ事故を防止する。
  • 排水性が向上することで、路面の凍結防止する。
  • 小石や異物などが溝に入り込むことで、タイヤへの裂傷やタイヤの破裂を防止する。

一方で、事故防止の効果を有しながらメロディーを奏でるという面白い細工が施された道路もあります。これはメロディーロードと呼ばれ、観光地のアピールとして地域にちなんだ音楽が流れる道路もあります。なお、効果としては以下のようなことが期待されています。

メロディーロードに期待される効果
  • メロディーをリズム良く聞くには設定速度で走る必要があり、これにより速度超過を抑制する効果が期待される。
  • メロディーが流れることで眠気防止の効果が期待される。

メロデイーロードは全国に数十箇所あるので、自動車で遠出する際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

高速道路などに設置されている数字の書かれた看板

高速道路を走っているとたまに見かける「0m」「50m」「100m」と書かれた看板は何のためにあるのかご存知でしょうか?

ズバリ、車間距離を確認するための看板です。とはいえ、どれだけの車間距離を取れば安全なのかを存じ上げない方もいると思いますので、おおよその目安を以下に示します。

時速60km/hを超える速度であれば
  • 時速100km/hの場合、必要な車間距離の目安は100m。
  • 時速80km/hの場合、必要な車間距離の目安は80m。

時速と同等の数値が車間距離が目安となります。また、前を走る車の位置へ到達するまでに3秒かかればOKと判断する方法もあります。

時速60km/h以下の速度であれば
  • 時速60km/hの場合、必要な車間距離の目安は45m。
  • 時速40km/hの場合、必要な車間距離の目安は15m。

時速を示す数値から-15した数値が車間距離の目安となります。また、前を走る車の位置へ到達するまでに2秒かかればOKと判断する方法もあります。

※ただし、晴天で見通しが良く、路面が乾燥している場合が条件となります。悪天候で前方が見にくい時、疲労で反応速度が遅い時、路面が濡れている時などはこの限りではありません。

目安の根拠となる計算ですが、自動車の停止するまでの距離には「空走距離+制動距離=停止距離」で表されます。

空走距離とは、危険を察知してからブレーキが効き始めるまでの距離。
制動距離とは、ブレーキが効き始めてから自動車が完全に停止するまでの距離。
停止距離とは、危険を察知してから自動車が完全に停止するまでの距離。

時速空走距離制動距離停止距離
100km/h28m84m112m
80km/h22m56m84m
60km/h17m27m44m
40km/h11m11m22m
視界良好で路面が乾いている場合

空走距離は、危険を察知してからブレーキを踏み、ブレーキが効き始まるまでのことを言いますが、たった1秒の間にこれだの距離が進むわけです。悪天候で前方が見にくい時や疲労で反応速度が遅い時などでブレーキが効き始めるまでに2秒かかることがあれば、上記の空走距離が2倍になるというわけです。

制動距離は、ブレーキが効き始めてから完全に停止するまでの距離を言いますが、雨天等の影響により路面が湿っていた場合には、上記の制動距離が約1.5倍の距離となります。

交通事故の割合として追突事故は上位を占めています。さらに高速道路では一般道路と比べると追突事故の割合が遥かに多くなります。ですので、数字の書かれた看板で車間距離を確認することは安全運転をする上で重要な確認事項となります。

もし看板がなくても、道路の中央のある白色破線の間隔で距離を測ることが可能です。一般道では白線の長さが5m、線同士の間が5mでとなっていることが一般的ですし、高速道路では白線の長さが12m、線同士の間が8mとなっていることが一般的です。

とはいえ、運転の最中に白線の長さや本数を数えていて前方不注意による事故を起こしていては本末転倒ですので、一般道であれば前の車の位置へ到達するまでに2秒、高速道路であれば前の車の位置へ到達するまでに3秒を数えたほうが現実的かもしれません。

「目的ICを通り過ぎたら、次のICでお申し出を」の看板

目的ICを通り過ぎたら、次のICでお申し出を

「目的ICを通り過ぎたら、次のICでお申し出を」の看板は、目的ICを通り過ぎた車がバックやUターンをすることを防ぎ、多重事故の発生を抑制するための看板ですが、申し出ることで余計に走った分の料金が発生しなくなります。つまり、流入したICから降りる予定だったICまでの料金にしてもらえます。ですが、これを悪用することは決して考えてはいけません。

また、高速道路へ流入する予定がなかったのに間違えて高速道路に進入してしまった場合でも、ゲートの係員に言えば料金は発生せず戻り道へ案内してくれます。しかし最近ではスマートインターチェンジといった無人のETCゲートが存在しているため、その時は諦めて次のICまで走りましょう。決してバックやUターンをしてはいけません。

ETCのゲートが開かないとき

割とレアな体験かもしれませんが、ETCのバーが上がらないことがあります。ETCをしっかりと挿入しているにも関わらずです。突然のことに焦るとは思いますが、決してバックをしてはいけません。後ろの車に迷惑だと思わずに、そのまま待機し係員の指示を待ちましょう。

ちなみに係員からはこのようなアナウンスが流れます。

  • 安全のためにハザードを点灯させること
  • 決してバックしないこと
  • すぐに係員が駆けつけるのでその場で待機すること

このようなことが度々発生する場合には、ETC車載器の異常もしくはETCカードのICチップに異常が発生している可能性があります。速やかに点検を行い不具合があるようであれば交換を行いましょう。

高速道路の駐車場が斜めになっている理由

パーキングエリアの駐車場が斜めになっていると、駐車しづらいですし出るとき見にくいですよね。しかしこれには理由があるのです。答えは簡単、逆走防止のためです。駐車しづらいですが出るときはハンドルを大きく切らずに発進することができます。これだと出口方向がどちらか迷うことがなく逆走防止になるんですね。すなわち安全のための配慮として斜めにしてあるというわけなのです。

PAとSAの違い

PAはパーキングエリア、SAはサービスエリアのことですが、違いは名前の通りなんです。パーキング=駐車場のことを表し、サービス=奉仕・提供を表す言葉です。

つまりPAは駐車して休憩するためだけの施設のことで、トイレや自販機などが設置されています。また、場所によってはちょっとした買い物ができる場所でもあります。

一方でSAは、PAに加えて飲食店やお土産屋などが立ち並んでおり、給油所が設置されている場合もあります。さらにはアクティビティ施設やアミューズメント施設などが複合されていることもあります。

使い分けとしては、ちょっとだけ休憩したければPAもしくはSAの好きな方を選択し、しっかりと休憩したいならSAに行くという使い分けをすると、目的にあった休憩ができると思います。

FMとAMの違い

運転中のこだわりとして、好きな音楽を聞く派や無音でドライブを楽しむ派などがあると思いますが、ラジオを聞いてドライブすることが好きな方も多くいらっしゃると思います。

さて、ラジオにはFMとAMがありますがその違いをご存知でしょうか。個人的な勝手なイメージですが、FMは流行りの曲が頻繁に流れており若者向けの印象です。一方でAMはニュースが多く流れており高齢者向けの印象です。

実際にはFMとAMには明確な違いがありそれぞれ特徴あるのですが、その違いとは変調方法の違いです。変調とは音を電波に変換する方法のことで、それによりラジオの特徴に違いがでます。

実際の特徴としては以下の通りです。

FM(Frequency Modulation)

周波数変調と呼ばれ、電波の到達範囲がAMと比べて狭くなるが雑音が入りにくい。音質がクリアとなり音楽を流すのに向いている。

AM(Amplitude Modulation)

振幅変調と呼ばれ、電波の到達範囲が広範囲まで到達するが雑音が入りやすい。音に鮮明さが欠け低音質となるため、音楽向きではなくニュースが多い。

音楽メインのラジオを希望するならFM、ニュースが聞きたいならAMといったように使い分けることで、より楽しいドライブとなることでしょう。

車に関する知識

スマートキーに関する豆知識

早速ですが、もしスマートキーの電池が切れた時、ドアの施錠・解錠やエンジンの始動方法をご存知でしょうか?ドアの施錠・解錠はスマートキー内部に格納されているメカニカルキーを使用すれば可能ですし、イモビライザーの機能でエンジンを始動させることも可能です。

エンジンの始動ですが、やり方はとても簡単でわずか3ステップの手順で可能になります。

  1. しっかりとブレーキを踏み込む(マニュアル車ならクラッチを踏み込む)
  2. 踏みこんだままの状態でエンジンスタートボタンを押す
  3. 電池切れのスマートキーをエンジンスタートボタンに2秒間近づける

詳しくはスマートキーに関する別の記事で記載していますのでそちらをご覧ください。

今知っておくことで、実際に電池切れとなった場合でも焦らず対応することができるので、覚えておいて損はないでしょう。

自動車の給油口の向き

定期的に入れるガソリンですが、給油口が車の左右どちらに付いているのかわからなくなることありますよね。普段使いの車を複数所有している場合や社用車などを乗り分けている場合では迷うことが多くあるかもしれません。しかしある箇所を見ることで一目で給油口がどちらの向きに設置されているのかわかるようになっているんです。

それではガソリンメーターご御覧ください。

ガソリンメーター

給油マシンの隣に矢印マークが書かれていますよね。この矢印マークの向きが給油口が付いている向きを表しています。この場合は車の左側に給油口が設置されているということです。これを知っておけばレンタカーなどの初めて使用する車であっても給油直前に慌てる必要がありません。

しかし全ての車にマークが書いてあるわけではありません。近年製造されたの車のほとんどにはマークされていますが、一昔前の車だとマークされていないこともあるので注意が必要です。

北海道・東北で役に立つ知識

路上の砂箱

北海道や東北地方では路上に砂箱が設置されています。砂箱とはその名の通り砂の入った箱のことですが、これは雪によるタイヤスリップで車を動かくことができなくなった際にタイヤ周辺に巻くことで脱出を図ることに利用できます。

冬季の車中泊旅ではスタッドレスタイヤを装備していることはもちろんだと思いますが、それでもスリップにより立ち往生してしまう可能性もあります。ですから砂箱の存在を知っておくだけで、万が一の状況になっても近くに砂箱がないか探すことですぐに解決を図ることができるかもしれません。

矢印の点滅灯

矢印の点滅灯

矢印の点滅灯を初めて見かけたのは東北6県の中でも北の方に来た時のことでした。それ以降は北海道でも度々見かけるようになりました。始めは夜間でも道路の形状がわかりやすいように安全のために設置されているものだと思いましたが、なぜ東北地方や北海道でしか見かけないのかを考えたときに、もしかして夜間の安全よりも積雪時の安全のために設置されているのではないか感じました。

今回の車中泊旅では雪の積もった日に車を走らせることはありませんでしたのでどこまで有効なものなのかは体験していませんが、積雪時には道路の区画線だけでなく縁石や側溝なども隠れてしまい、車道と歩道の境界がわかりにくくなります。そう考えると、この矢印の点滅等が設置されていることによって道路の形状が視覚的にわかりやすく安全に運転できるのだと思います。

もし積雪時に車を運転する機会があれば、矢印の点滅灯を目安に運転することが安全運転に一役買うことになるでしょう。

熊に出会ったときの対処方法

北海道や東北では、熊出没注意の看板をよく見かけました。熊は住宅街などの人が多い場所にはあまり出没しにくい傾向にありますが、山などの人里離れた場所では度々発見されているようです。

「自分は大丈夫。もし見かけても逃げきれる。」のような根拠のない自信は捨てて、万が一に備えて出会ったときの正しい対処法を知っておきましょう。わずかな知識の差が生死の分岐点になるかもしれません。

車で熊に出会った時の対策

  • それ以上近づかない
  • ゆっくりと離れる
  • 車から出ない
  • 窓を開けない

遠くに熊を見つけた場合

  • 熊の様子を確認しながらその場を離れる
  • 熊が近づいてくるなら、両手を大きく振り穏やかに声をかける

目の前で熊に遭遇した時の対策

  • 熊がこちらを無視しているなら、熊から目を離さずにゆっくり離れる
  • 両手を大きく振って穏やかに声をかける

突進してきたら

  • 木などの障害物を利用して距離をとる
  • 威嚇突進であれば途中で止まるので、穏やかに声掛けをする
  • 本突進の場合は、熊撃退スプレーを使用する

もし攻撃されたら

  • 地面にうつ伏せになり、頭部と腹部を守る姿勢をとる

やってはいけないこと

  • 大声で威嚇する
  • 走って逃げる
  • 死んだふり

事前にできる対策

  • 熊除けの鈴を装備する
  • 熊撃退スプレーを常備する

人間が熊を恐れるように熊も人間を恐れています。基本的には威嚇しなければ襲われません。穏やかに人の存在をアピールすることで立ち去っていくと言われています。しかし大声を出したりや大きな音を立ててはいけません。威嚇されたと思われ逆効果となります。必ず穏やかにアピールするようにしてください。

また走って逃げることもNG行為です。熊には動きの早いものを追いかける習性があります。とにかく穏やかにそしてゆっくりと行動するよう心掛けましょう。

とはいえ急に熊と遭遇したら突然の出来事でパニックになり、これらすべてを思い出し行動できるとは思いません。なのでこれだけは覚えておきましょう。

  • まずは冷静になること
  • そして両手を大きく振りあげて穏かに声をかけること
  • 決して走って逃げないこと

色々と記載しましたが、熊に出会う可能性のある場所には行かないってことが一番の対策なのかもしれません。

北海道はゴミ箱が少ない

北海道ではゴミ箱の設置されている道の駅やコンビニが極端に少なかった印象を受けました。表向きの理由としてはコロナ感染症対策の為という場合があると思いますが、実際には車中泊旅をしている人が多いことが要因ではないでしょうか。ゴミの排出量が多く、ゴミ処理のマナーが悪い人も少なからず存在するので、衛生状態を維持するためにもゴミ箱の設置をやめている所が多いのだと感じました。

旅の最中に特に困った問題は、空き缶の処理でした。毎日自販機で数本の飲み物を買っていたのですが、自販機の横にゴミ箱が設置されていない場合も多くあり、車の中に空き缶が溜まりがちになっていました。

北海道での車中泊旅では、ゴミを溜めないためにもゴミを捨てれる場所を見つけたら、こまめに捨てるよう心掛けたほうがいいですね。

北海道の道路は走りやすい

北海道の道路は走りやすいです。都市部や住宅街などの密集地ではその限りではありませんが、基本的には道幅がとても広く、渋滞があまりない印象でした。

それと走りやすい理由がもう一つあります。北海道は真っ直ぐになっている道路が多いことが挙げられます。代表的な道路として「天に続く道」と呼ばれる箇所があり、約18kmにも渡って直線が続いておりまさに北海道を代表する直線道路です。

これらの理由から、北海道の道路は他の都道府県と比べて走りやすく運転ストレスが少なく済むと言えるでしょう。

北海道でよく見た文字

北海道で一番よく目にした文字は「カムイ」かもしれません。「〇〇カムイ」や「カムイ〇〇」なるものもたくさん見かけました。ちなみにカムイとは神を意味する言葉です。「神威」のように漢字表記として存在している場合もあります。いわゆる先住民族のアイヌ語が由来となっているのですが、これは北海道の地名にも名残を留めています。北海道の地名はアイヌ語を当て字にしていることが多いので、パット見では読めない地名がたくさんあります。地名の約8割はアイヌ語が由来となっていると言われています。読みにくいですが新しい発見があって面白味があるので、意識して地名を見るだけでも楽しい観光ができることでしょう。

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